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研鑽を力にインカレ2連覇達成!!─第98回日本学生氷上競技選手権大会 ファーストディビジョン 対明大戦

2025年12月28日 ダイドードリンコアイスアリーナ

「研鑽」をスローガンに掲げ、日々鍛錬を積み重ねてきた中大がその成果を大舞台へ示した。終始激しい攻防を見せた明大との一戦は流れを手放さない粘り強さと高い集中力が光り、5-3で勝利。インカレ2連覇を成し遂げた。

 

〈第1ピリオド〉

初手からパックの激しい奪い合いが繰り広げられる。明大の鋭いシュートが放たれるも、GK川合温大(文4)が守護神ぶりを発揮。開始5分、石塚弘人(経1)がペナルティにより2分間の退場。中大は守備に専念し、得点を防ごうとするも先制点を取られてしまう。その後も両者一歩も譲らない攻防戦が繰り広げられるが、さらに明大の追加点を許してしまった。第1ピリオド残り7秒、伊藤一海(商1)、小岩獅竜(商2)がパックを繋げる。パスを受けた下坪久晃(商4)が見事得点を挙げた。明大へ傾きかけていた流れを食い止めた。

▲1点目を決めた下坪のシュート

 

〈第2ピリオド〉

1点を追いかける中大。ここからさらにギアを上げていく。開始1分半で明大にペナルティが課され、中大にチャンスが訪れる。じっくり時間をかけてパス回しをし、自分たちの形を作り、中谷采士朗(総1)がシュートを打つ。惜しくもゴールの縁に弾かれ得点とはならなかったものの、徐々に流れが中大に傾き始めた。関椋太(商1)、横須賀大夢(総4)が続けてシュートを放っていく。角丸陸斗(国経4)からのロングパスを受け取った荒木零士(総4)がそのままシュートを決め、同点に追い付いた。さらにフェイスオフ直後、高崎泰成(総3)の放ったパックがゴールに吸い込まれ中大3点目。さらに第2ピリオド終了1分前、小岩のアシストで横須賀がシュートを決めた。4-2と明大を突き放しにかかる。

▲同点に追いつき喜ぶ選手たち

 

〈第3ピリオド〉

第2ピリオドでつけた点差を守るべく、GK川合の好守が光る。しかしナイスセーブ直後の隙を突かれ、4-3に差が縮まってしまう。一方で選手の様子は落ち着いており、チームは攻撃を続けた。

第3ピリオド中盤、中大にペナルティ判定。プレーヤーが1人少なくなり攻め込まれるが、石塚や関がパックを奪い返して危機を凌ぎ、会場の熱気は最高潮に達した。

▲1年生ながら大活躍の関

試合時間残り1分で、明大のタイムアウト。明大はキーパーを下げ、全員攻撃の作戦に出る。そしてここで、中谷の放ったパックが、無人となった相手ゴールに滑り込んだ。試合終了までのカウントダウンが鳴り響くリンク。中大は5-3で強豪・明大を制し、日本一に輝いた。

▲インカレ2連覇の瞬間

 

個人賞には中大から6人が選出された。ベスト6にGK川合、DF森星輝(文3)、FW横須賀、FW荒木、FW中谷。さらにアシスト王にFW小岩、そして最優秀選手賞にFW角丸が選出された。

今年度、新チームの大きな目標として掲げた『2連覇』を見事に成し遂げた。歓喜の瞬間、氷上に広がった涙と笑顔が、その歩みの確かさを物語っていた。『強い中大』は、ここにある。

 

◆試合結果◆
〇中大 5(1-2、3-0、1-1)3 明大●

 

◆コメント◆

八戸監督

ー今日の試合を振り返って

序盤先制されて、ちょっと雰囲気も良くなくて、流れは悪くなかったですけど。ちょっと不穏な空気が漂ったとこもあったんですけど、連続得点で流れが一気にこっち来て、それを渡さず、うまく終えられて本当によかったなと思います。

 

ーインカレ全体を振り返って

学生が本当に主体的になって、自主自立、練習からかける姿勢、ミーティングとかも全てそういったところがゲームの端々に出てたと思うので、4年生中心に学生がよく頑張ったと思います。

 

ー戦術的にはどのような対策をしたか

対東洋大学、対明治大学とかっていうところで細かいところはなかったですけど、やっぱり秋のリーグを振り返って、出来てること、出来てないことをしっかり学生の中で仕分けをして、課題整理して、しっかり各自が課題意識持って取り組んだというところですね。

 

ー第3セット活躍が目立ったと思うが

そうですね。それもあったんですけど、自分的には第4セットですね。(リンクに)出て、相手かき回して帰ってきて、今日もしっかり4つ目がつないでくれたので、最後まで上位セットが疲労感なくゲームできたのかなと思ってるので、もう全員全員がもう殊勲選手ですけど、今日は4つ目の選手がなんかよくやってくれたかなと個人的には思ってます。

 

ー今年の4年生について

素晴らしいですね。3年生の時、3年間見てる限りだと、本当にリーダーシップとれる人間がいるのかなとか、下級生に対して厳しく物を言ったりできるのかなっていうようなところだったんですけど、去年の役職決めてから、本当にそれぞれが責任感もって、最後の最後なんかはもう寮に帰ってからもう下級生集めて4年生がミーティングしたりとか色んなことやったので、本当に素晴らしい4年生だったと思います。

 

ーご自身でも2連覇、どのような気持ちか

そうですね。今シーズン入る時に大目標として2連覇だと。春夏秋全部取りたいけれども、インカレはどうしても取るんだっていうところでやってきたのが、実を結んで、本当に本当に嬉しいですね。本当によかったと思います。

 

*4年生のインタビューは下記のリンクの記事に投稿しています。ぜひ合わせてご覧ください。

インカレ2連覇を達成した4年生にインタビュー!─第98回日本学生氷上競技選手権大会 ファーストディビジョン
12月23日~12月28日に行われた第98回日本学生氷上競技選手権大会で見事インカレ2連覇を達成したアイスホッケー部。今回は表彰式後の4年生全員のインタビューをお届けします!(構成:水﨑菜花、福田菜緒、田中のぞみ、野村真、森本咲羽、塚越香都...

 

(記事:水﨑菜花、福田菜緒、田中のぞみ、塚越香都、写真:水﨑菜花、福田菜緒、田中のぞみ、塚越香都、野村真、森本咲羽)

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