2026年9月9日 東京都・明治神宮野球場
チーム 123 456 789=RHE
中 大 000 024 000=6111
青学大 000 000 001=182
[中]東恩納-山崎
[青]田端、布施、山田、盛田、村上-渡部、能美
[本]〈中〉伊藤櫂(5回表2点)
◆スタメン◆
1[右]安田 淳平(商4=聖光学院)
2[中]青木 勝吾(文2=中央学院)
3[左]横谷 塁(文1=立命館慶祥)
4[三]伊藤 櫂人(文4=大阪桐蔭)
5[指]下山 大楽(経2=北海道栄)
6[一]佐々木琉生(商4=健大高崎)
7[二]武井仙太郎(商3=鎌倉学園)
8[遊]後藤 新平(国経2=札幌国際情報)
9[捕]山崎 豪琉(文2=細田学園)
P 東恩納 蒼(商3=沖縄尚学)
秋のリーグ戦開幕を迎えた昨日、中大は、青学大に終盤の反撃も実らず敗戦を喫(きっ)した。心機一転2回戦に臨んだ中大は、序盤、チャンスを作るもあと1本が出ず、なかなか得点することができない。一方マウンドを託された東恩納は、要所要所を締めるピッチングで、スコアボードに0を並べ続ける。そんな東恩納の好投に応えるように、中大打線は5回、伊藤櫂の2ランホームランで先制。さらに6回にも打線がつながり4得点を加え、6-0とする。その後、9回に1点を許すも、東恩納が1人で投げ抜き、中大入学後初の完投勝利を手にした。
初回、横谷が四球で出塁し、続く伊藤櫂に鋭い当たりが出るも、相手の好守に阻まれ無得点に終わる。その裏、なんとか秋季リーグ戦初勝利をつかみたい中大は、東恩納がマウンドへ。初回から今日最速となる147㌔を連発し、強力青学打線を三者凡退に抑える。
▲初回から安定したピッチングを見せた東恩納
2回、中大に佐々木琉の四球、盗塁と武井の左前安打で1死二、三塁と絶好のチャンスが訪れるも、後続が倒れ、得点には至らない。その裏、先頭打者に相手チーム初となるヒットを許すと、新井(青学大)にも不運な形でキャッチャーへの内野安打を浴び、無死一、二塁とピンチを迎える。それでも東恩納は後続を併殺に打ち取り、続く松本(青学大)を145㌔のストレートで三振に斬る。
3回、中大は青木が四球で出塁すると、盗塁を仕掛け得点圏へランナーを進める。続く横谷は空三振に倒れるも、伊藤櫂のエラーによる出塁も絡み2死一、三塁。しかし下山が空三振に倒れ、先制することができない。
▲盗塁を仕掛けた青木
東恩納は3回裏、伊藤櫂のエラーでランナーを背負うも、森澤(青学大)を空三振、昨日2安打を許した大神(青学大)を中飛に抑えこの回も無失点で切り抜ける。
4回、武井、後藤の連打で好機を作るも、武井の盗塁死、山崎も投ゴロに倒れ、あと1本が遠い。その裏、東恩納は3番、4番をわずか4球で抑える。5番の新井に内野安打こそ許したものの、中山を初球で打ち取り、この回わずか9球。序盤から続く投手戦で、東恩納が青学打線に隙を与えない。
均衡が破れたのは5回。中大は先頭の安田のレフトへのヒットで出塁すると、青木が送りバントを決め、着実に得点圏にランナーを進める。続く横谷は二ゴロに倒れ、2死二塁。この好機で打順が回ってきたのは伊藤櫂。「その前の自分のエラーもあって、取り返さないとという気持ちで」打席に入ったと振り返る。フルカウントからの6球目、田端(青学大)のスライダーを見事に捉えた。「もう、行ったなという感覚」と振り返るその打球は、左中間スタンドへ突き刺さった。大学通算12号となる伊藤櫂の左中間への2ランホームランで、中大はついに先制に成功する。援護をもらった東恩納は、5回裏、谷口(青学大)にヒットを許すも、山崎が盗塁を阻止。その後四球で再びランナーを背負ったものの、続く森澤(青学大)をピッチャーゴロに打ち取り、青学打線の反撃を許さない。
▲満面の笑みを見せる伊藤櫂
そして6回表。中大打線が一気に畳みかける。先頭の佐々木琉がレフトへのヒットで出塁すると、武井が巧みな送りバントを決め1死二塁。ここで後藤がレフトへのタイムリーヒットを放ち、追加点を挙げる。さらに山崎のレフトへのヒット、安田の四球で、1死満塁とチャンスを広げる。続く青木は、7球粘った末に犠牲フライを放ち、さらに1点を追加。続いて打席に入ったのは、昨日鮮烈なデビューを果たした横谷。初球、ストレートを捉えると、打球はセンターの頭を超えるタイムリーツーベースとなり、さらに追加点を奪った。続く伊藤櫂は空三振に倒れたものの、打線がつながり、好投を続ける東恩納を援護した。
▲攻守に躍動した山崎
6回裏、追加点をもらった東恩納はわずか9球で三者凡退に封じ込める。
7回、代打で登場した橋本航河(文3・仙台育英)の内野安打、後藤の四球、今日2本目となる山崎のヒットでランナーが出るも、得点には至らず。一方東恩納は7回裏もわずか9球で打者3人を斬って取り、横谷も好守を見せ右腕を支える。試合は終盤へ。
8回表、2死から横谷が相手のエラーで出塁するも、伊藤櫂が空三振に倒れ無得点。その裏、東恩納は菅野(青学大)に内野安打を許すも、持ち前のコントロールで相手のタイミングを外し、スコアボードに0を並べる。
▲最終回のマウンドへ向かった東恩納
そして最終回。1死から佐々木琉が死球を受け出塁するも、追加点は奪えず攻撃を終えた。迎えた9回裏。大学初完封初完投を目指し、東恩納に最後のマウンドを託された。先頭の金本(青学大)をチェンジアップで空三振に仕留める。しかし、その後の能美(青学大)にライトへのヒットを許す。続く新井(青学大)は中飛に打ち取ったものの、青学打線はここで終わらない。6番中山(青学大)にセンターへのヒットを浴び、2死一、二塁のピンチを迎える。続く星子(青学大)に初球を弾き返され、タイムリーヒットを浴びる。この日初めて得点を許した。なおも2死一、二塁。あと1アウトが遠い。それでも東恩納は変化球を操り、最後は南野(青学大)を空三振に取りゲームセット。東恩納が9回を投げ抜き、8安打1失点6奪三振で、中大に入学後初完投での勝利を手にし、チームとしても秋季リーグ戦初勝利を掴み取った。
試合後清水監督は、東恩納に対し、「まだ物足りないし、もっと出来る子だと思う」と新たなエースへさらなる期待を寄せた。また、昨日の敗戦から切り替え、「打てなくてもエラーしてもいいから、誰かがカバーしたらいい」をチームで徹底していたと話す伊藤櫂。その言葉を体現するように、自身もエラーを本塁打で取り返した。
▲初完投を達成した東恩納とホームランを放った伊藤櫂
東恩納の粘投と、打線のつながりによって「束」となり、因縁の相手青学大から昨年の春季リーグ戦ぶりに得た勝利。今日の勢いをそのままに、次戦も「束」となって戦い、秋季リーグ戦初勝ち点をつかみ取りたい。
◆試合結果◆
〇中大 6-1青学大●
◆お知らせ◆
次戦は9月10日(木曜日)に明治神宮野球場で行われる対青学大3回戦です。
(記事:寒田理菜、写真:紀藤駿太、小林陽登、比留間柚香)
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