2026年9月13日 東京都・スリーボンドスタジアム八王子
先月、三連覇を目指して挑んだ全日本選手権大会ではまさかの初戦敗退。選手たちは悔し涙を流した。4年生にとって最後のリーグ戦で、雪辱を晴らすべく臨んだこの日の初戦。雨による順延が続いて調整が難しいように思われたが、中大の選手はそのような様子を全く感じさせないプレーを披露し、初回から7点を先制するとその後も得点を重ね、15ー2の7回コールドでリーグ戦初戦を圧勝で飾った。
初回、中大の先発葛西陸(文2)が3人でピシャリと抑えると、その裏の中大の攻撃。先頭の田村颯丈郎(商1)が左前安打で出塁すると、続く村上太一(経2)、大森燦(商3)の犠打が共に内野安打となり、早くも無死満塁のチャンスを作る。そして4番山口剛大(文4)がストレートの四球を選び中大は先制する。続いて5番で主将の吉井愛斗(経4)は「全日本が終わってからバットを振り込んできた」とレフトへ2点適時打を放ち、点差を3点に広げる。ここで専大はたまらず投手を交代。6番岡部匡十(経4)の犠打も相手のエラーを誘いさらに1点追加。続く長野凪斗(経2)は四球を選び再び満塁とすると、8番村田慶二(商4)が右前2点適時打を放ち6点目。9番田中元輝(経4)も四球を選んでみたび満塁として打線は一巡した。1番田村がセンターへの犠飛を打ち、中大はこの回7点を挙げ完全に試合の主導権を握った。
▲2点適時打を打った主将の吉井
十分すぎる援護点をもらった葛西は2回、3回と完璧なピッチングを披露し、1人の出塁も許さないまま相手打者一巡を抑えた。すると3回の裏、中大は先頭の9番田中がレフトへの二塁打でチャンスメイクすると、1番田村がきっちり送り一死三塁とする。続く村上のスクイズは相手の野選を誘い、8点目を挙げる。3番大森が右前安打で再びチャンスを作ると、4番山口が犠飛を放ち9ー0とした。その後満塁となるも、7番長野は中飛に打ち取られこの回の得点は2点となった。
▲この日2安打3打点と4番としての役割を果たした山口
反撃したい専大は5回表、先頭の井上から3連打でまず1点を返すと、次の打者も続き無死満塁とする。しかし葛西は落ち着いていた。まずは空振り三振で一つ目のアウトを取ると、続く9番宮尾を内野ゴロに抑える。その間に三塁走者が生還し2点目を失うも、2番宮崎を空振り三振で抑え、三つ目のアウトを取った。この回の守りに対し小泉監督からは「2球目を打たれて、また初球、初球、初球とそこでのタイムの取り方とか、あれがもし接戦のケースだったらどういう風になっていたのか、点差で野球をやるなよ、というところをチーム全体で徹底していきたい」とより高いレベルで野球をするにあたって厳しい声も上がった。
▲無死満塁のピンチに対して粘り強く投げた葛西
その裏の中大の攻撃。先頭の4番山口が中前安打で出塁すると、5番吉井はきっちり送って一死二塁。続く岡部は四球をもらい、一、二塁としたところで代打古積充(経3)が送られる。古積は見事に起用に応え、左前安打を放ち一死満塁とする。満塁のチャンスで8番村田が犠飛を打ち10点目を挙げる。9番田中も右前適時打を放ち、表に取られた2点をすぐさま取り返した。
▲代打起用に応え、笑顔を見せる古積
6回表の専大の攻撃。葛西は先頭打者に安打を許すも後続を断ち、無失点に抑える。そして迎えた中大の攻撃。先頭の村上が死球で出塁すると、代打の佐野敬悟(文2)が自身の役割を果たす犠打を決め、一死二塁で4番山口を迎えた。「最後のリーグ戦なので悔いのないように、ということを意識してやろうと思っている」と語った山口は2球目を捉え打球はライトへ。これが三塁打となり、中大は点差を10点に広げる。続く吉井はストレートの四球を選び一、三塁としたところで、またしても代打が送られる。打席に立った川原海来(商3)は3球目を捉えると、打球はレフトの頭上を越えこれも三塁打となり、ダメ押しの2点が追加された。続く古積がスクイズを決め15ー2。中大は大量リードで6回の攻撃を終えた。
▲ダメ押しとなる三塁打を放った川原
7回の葛西は先頭を見逃し三振に抑え、次の打者にフルカウントから四球を許すも、続く打者を空振り三振。最後の打者を遊ゴロに打ち取った。葛西は7回11奪三振の圧巻の投球を披露した。「三振の数というのは特にこだわっていなかったが、とにかく丁寧に投げようっていう意識で投げた」と自身の投球を振り返った。15ー2、大会規定により7回コールドで中大はリーグ戦初戦をものにした。
▲試合終了後ハイタッチをする葛西(左)と川原(右)
初戦敗退に涙をのんだ全日本選手権から3週間。選手たちはすでに秋季リーグ戦優勝、そして関東王座決定戦での優勝へ向けて闘志を燃やしている。
◆試合結果◆
〇中大15 - 2専大●
チーム 123 456 7 計
専 大 000 020 0|2
中 大 702 024 ×|15
◆お知らせ◆
次戦は9月19日(土曜日)にスリーボンドスタジアム八王子で行われる対帝京大戦です。
(記事:今村優斗、写真:篠原ひなた、今村優斗、福居実珠)
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