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9回に勝ち越し、連覇達成 4年生の最終試合を飾るー関東地区大学・社会人準硬式野球王座決定戦 対日大

11月15日 上柚木公園野球場

 

順調に決勝戦まで駒を進めた中大。対戦相手は秋季リーグ戦で最後まで優勝を争った日大となった。試合は両チームとも互いに譲らぬ攻防を見せ、8回まで2-2の同点と緊迫した試合展開が続いたが、9回表に伴野匠(経2)が左前適時打を放ち、中大は勝ち越しに成功。その裏、近野佑樹(法2)が三者凡退に打ち取り、3-2で勝利した。これでこの大会連覇となり、今大会で引退する4年生の花道を飾った。

 


▲1回表、ヘッドスライディングをしながらホームに生還した羽渕達哉(商2)

 

中大は初回に1死二、三塁の場面を作ると、4番伴野の右犠飛で1点を先制する。中大の先発はこの試合で引退となる大澤魁生(商4)。「本当に最後だったので、全部自分の力を出し切ろうと思った」(大澤)。1死二塁と得点圏に走者を置くも、4番、5番を連続三振に打ち取り、無失点で切り抜ける。

 

続く2回、中大は1死満塁の好機を迎える。しかし、1番羽渕、2番中森至(経1)が共に中飛に倒れ、得点することができなかった。その裏の守りで中大は失策も絡み、1死満塁のピンチを背負ってしまう。大澤は一ゴロで2死を取るも、中島(日大)に中前適時打を浴び、2失点。逆転を許した。大澤は次打者に初球を左前に運ばれたところで降板。ここで、近野へとバトンタッチした。この場面を近野は二ゴロで抑え、ピンチを脱した。

 

3回は両チームともに得点できず。序盤を1-2と中大は1点ビハインドで終えた。

 


▲安定感のある投球を見せた近野

 

4回表、今大会初スタメンとなる先頭打者の岩元奎太(文4)が右前安打で出塁し、犠打で1死二塁の好機を作ると、9番河野翔吾(商4)が右前適時打を放ち、同点に追い付いた。

 

さらに5回表、中大は1死一、三塁とまたしても得点の好機。この場面で友田真志(商3)がセーフティースクイズを試みるも、投前に転がってしまい、三塁走者が本塁で憤死。後続も倒れ、この回で勝ち越すことはできなかった。嫌な流れを漂い出した中で迎えた5回裏。近野は先頭打者の長濱(日大)に左前へと打球を運ばれてしまう。しかし、一気に二塁を狙った長濱を山口、河野の無駄のない中継プレーによって二塁で刺殺。ピンチをしのぎ続ける日大の反撃の芽を摘んだ。

 

ここまで得点圏に走者を置きながらも、中々得点ができない中大だが、守りでは近野が日大打線を無失点で抑え続ける。「1点を取られたら流れが全部相手に行くと思っていた。一人一人、全球全力で行こうと思った」(近野)。8回まで2-2と同点のまま、9回に突入した。

 


▲ベンチにガッツポーズを見せる伴野

 

延長戦も見えてきた9回。中大は先頭打者の中森が右翼線に二塁打を放つと、3番佐藤龍之介(商2)が犠打で確実に走者を進め、1死三塁とする。ここで、打席には先制点をもたらした伴野。2球目を振り抜くと、打球は三遊間を抜けて左前へと転がった。「ベンチ、スタンドのみんなが、ガッツポーズとかで喜んでくれたのでうれしかった」(伴野)。貴重な1点が中大に追加された。

 

そして、1点リードで迎えた9回裏。2回途中からマウンドに立つ近野は、9番、1番と連続三振に切って取る。そして、優勝まであと1死。最後は中島(日大)を二ゴロに打ち取って優勝を決め、この大会での連覇達成となった。


▲閉会式後に撮影した全体写真

 

新型コロナウイルスの影響でイレギュラーなシーズンとなった今年度。春季リーグ戦、全日本大会が中止になったが、開催することができた秋季リーグ戦とこの大会では、見事優勝を果たすことができた。また、「いい形でバトンを渡せてよかったなという面でもうれしかったです」と山口雄大主将(商4)が語るように、この大会をもって4年生は引退となり、新体制へと移行する。偉大な4年生の背中を見てきた後輩たちは、来年度どのような戦いを見せてくれるのか。現世代を超える活躍、結果を残すことに期待したい。

 

◆試合結果◆

チーム  123 456 789 =計

中 大  100 100 001 =3

日 大  020 000 000 =2

 

◆お知らせ◆

今季の試合は全て終了となりました。次戦は来年行われます関東大会となる予定です。

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部