2026年10月18日 東京都・アミノバイタルフィールド
今季のリーグ戦も終盤に差し掛かった第5節。昨年慶大相手に接戦を制した中大は、久しぶりのホームサイドでのゲームに臨んだ。開始12秒、いきなり独走を許して先制点を献上したものの、前半終了間際に上田将哉(商2)のインターセプトで主導権を奪還。吉原聖也(商4)の3度のタッチダウン(以下、TD)などで得点を重ねると、最終盤で上田がインターセプトからそのままTDを決め、42-20で勝利した。創部初の全日本選手権出場へ向け、中大は勝ち点を9に伸ばした。

▲ホームスタンドには大勢の観客が詰めかけた
第1クオーター(以下、Q)、試合開始の合図と同時にいきなり試合が動いた。早大のWR橋口がスナップを受け取り、そのままディフェンス2枚を突破して激走。開始わずか12秒で先制されてしまう。中大は次の攻撃でランプレーを多用して仕掛けるが、慶大ディフェンスに押し戻されて陣地を進めることができず、突破口を見出せない。
続く第2Q、敵陣5㍎からの1stダウンで主将のRB上村聖哉(商4)がランプレーで3㍎をゲインすると、中大はパス攻勢に出る。2nd&2でQB小野一真(商3)が右サイドへ大きなパスを放つもこれが不成功となり、同じ位置からの3rdダウンに臨む。小野が冷静に一歩引いた位置から左サイドへ的確なパスを放ると、ボールはエンドゾーンに構えていた吉原の手に収まりTDを決めた。トライフォーポイントもK新保颯(商3)が成功させ、7-7と試合を振り出しに戻す。

▲得点した吉原(右)
その後も中大は小野と山口典誠(商3)がパスで連携し陣地を進めていくが、自陣47㍎付近からの2nd&5、慶大のルーキー戸田のインターセプトにより形勢を逆転されてしまう。中大側15㍎から攻められるという窮地に陥った。しかし、左サイドに構えていた上田は、パスで一気にゲインを試みる慶大を逃さなかった。「DLがラッシュをかけていて(相手)QBにプレッシャーがかかっていたので、いい感じに取れた」と、細かい動きで相手レシーバーの前に切り込んだ上田がライン際でインターセプト。主導権を取り戻した中大は小野が約40㍎のロングパスを成功させ、受けた吉原がそのままラインを割ってTDした。トライフォーポイントも決まり、14-7と逆転したところで前半を終える。
7点リードで迎えた後半第3Q。中大のリターンから再開すると、そのままQBランやパスで着実にヤードを獲得する。途中、反則による罰退で追い込まれるも3rdダウンで小野がスクランブルを選択。ディフェンスをかいくぐり、自ら約70㍎を走り抜けTDを奪う。トライフォーポイントも成功させリードを2ポゼッションに伸ばした。
しかし直後のディフェンスで、慶大のRB橋口を中心としたスペシャルプレーからTDを返され、再び追い上げを許してしまう。それでも中大オフェンスの手は緩まない。小野から山口へのハンドオフで1stダウンを更新すると、最後は小野から吉原へのホットラインが開通して再びTD。互いに点を取り合う一進一退の緊張感が続く。中大はディフェンスも冴えわたり、その後の攻防で上手く相手QBとWRの間に入ったDB大東恒二朗(法3)がインターセプト。中大が28-14とリードを保ったまま勝負は最終Qへ持ち込まれた。
最終第4Q、早々に敵陣深くまで攻め込んだ中大は、WR新保へのパスでヤードを稼ぎ敵陣23㍎地点へ到達。ここでKも兼任する新保がフィールドゴールに挑むも、ボールは惜しくも逸れて失敗に終わる。
しかし、モメンタムは渡さない。ディフェンスがすぐさま攻撃権を奪い返すと、小野のランに加え、このQから起用されたQB正村がゲインを重ねてエンドゾーン間際まで一気に攻め立てる。最後は山口にボールが渡り、鮮やかにエンドゾーンへ飛び込んでTD。35点目を挙げた中大の勢いは止まらない。
続く慶大のオフェンスでは、相手RB橋口のランを許しレッドゾーンまで侵入されるピンチを迎える。しかし、相手QBがWRへ投げ放ったパスをDB上田が見事にインターセプト。そのまま敵陣エンドゾーンまで一気に駆け抜けるインターセプトリターンTDを決めた。

▲インターセプトリターンTDを決め祝福される上田(中央左)
T試合終了間際、TDを奪われるも42-20で勝利。前節の明大戦に続く白星で、価値ある連勝となった。試合後、インタビューに応じる選手たちはすでに全日本大学選手権を見据える。夢の舞台へと駒を進めるためには、残るリーグ戦全勝が絶対条件だ。シーズン前半から着実な成長とともに快進撃を続けるRACCOONS。この勢いをそのままに、次戦も勝利を掴み取ることができるか。チームの真価が問われる戦いは続く。
◆試合結果◆
〇中大 42(0-7、14-0、14-7、14-6)20 慶大●
◆お知らせ◆
次戦は11月1日(日曜日)にアミノバイタルフィールドで行われる対日体大戦です。
(記事:比留間柚香、沼澤春日 写真:比留間柚香、紀藤駿太、沼澤春日)
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