8月31日~11月30日 長野・菅平サニアパークラグビー場ほか
「変革」のスローガンを掲げ松田監督、石渡健吾主将(商4)のもと戦いが始まったリーグ戦。初戦は夏季合宿を行った菅平で強豪東海大との一戦。成田圭(総3)が開始3分で先制トライをするものの、その後は完全に東海ペースに流される。21-100で敗戦。「ディフェンスが甘かった」(松田監督)と強靭な東海に力負けした。
2戦目はここ3年リーグ戦で勝利のない法大との試合。後半に楠本航己(文4)の1トライに抑えられ5-34で敗れる。連敗を止めるべく臨んだ次の流経大戦。留学生の屈強なタックルに押され敗戦。しかし「負けてても笑顔だったりとか、こっちが調子いい時は相手を飲み込むぐらい雰囲気作っていたりとか、そういうとこは評価できる」(石渡主将)と1カ月空く次戦に向けてチームの士気はさらに高まっていた。
▲試合前の円陣
▲流経大戦、堀井拓哉(経3)
ラグビーW杯により1カ月空いた期間、長谷川慎氏(平6卒)がスクラムの指導に入り鍛錬を積んだ。リーグ後半戦の最初は大東大との試合。「FW8人が100%の力を出しきって800%にしようと心掛けてきた」(石渡主将)。体格差では大東大の方が上であるもののスクラムで押し負けない。試合は17-36で負けたものの「立ち上がりは良くなかったが、フォア―ドはイーブン以上の戦いができていた」(鬼頭)と空いた期間で取り組んだ強化に手ごたえを感じているようだった。
リーグ下位を免れるために大事な日大戦。しかし中大らしいFWの活躍が見られず、トライも池田叡司(商2)の1本のみ。日大に12本のトライを奪われ完敗だった。松田監督も「終始日大ペース。自分たちのラグビーをさせてもらえなかった」と悔しい表情で語った。この試合に負けたことにより、入替戦へ黄色信号が点灯。
負けたらリーグ最下位確定になる拓大戦。前半13分に敵陣5㍍でラインアウトモールを成功しその後モールを押し続け福田柊平(文3)が先制トライ。「コンタクトプレーで圧倒しようと。それが完璧にできた感じでした」(石渡主将)。後半になっても拓大を抑え込み17-14でリーグ戦初勝利を飾った。試合終了後、毎回悔し気な顔をしていた選手たちが喜びを前面に出し勝利を噛み締めた。ロッカールームから響くチームソング。喜びと最後の一戦の勝利に向けた決意の歌声だった。
▲勝利を喜び合う選手たち
▲拓大戦でMOMを獲得した侭田洋翔(経3)
リーグ最終戦。中大対専大の試合結果と、同日に行われてた日大対拓大の試合結果によって入替戦になってしまうかが決まる。中大は勝利が必須条件だった。前半は一進一退の攻防が続くが、終了間際に相手にトライを決められてしまう。0-7で折り返すと後半も流れを作りだせず5-26で敗戦。拓大が日大に勝利したことによりリーグ8位が決定。入替戦が決まった。「少し焦っていた。伝えられることはもっとあったと思う。もったいない試合だった」(松田監督)。勝利への気持ちが強まった結果得点へ近道をしてしまったことが敗因だった。
2年連続入替戦へまわってしまった中大。戦う相手は立正大。リーグ戦2部全勝という結果で中大へ戦いを挑んでくる。春に立正大と戦い負けている。「春は調整をしていなかった。先輩方が守ってくれたチームを守る、何が何でも勝つんだという気持ちで戦う」(鬼頭)。リーグ創設初の2部降格を避けるため命を懸けてチーム全員で戦う。
◆試合結果◆
8月31日 サニアパーク菅平ラグビー場
●中大21-100東海大〇
9月8日 セナリオH三郷
●中大5-41法大〇
9月14日 秋葉台公園ラグビー場
●中大33-64流経大〇
11月3日 熊谷ラグビー場B
●中大17-36流経大○
11月17日 セナリオH三郷
●中大5ー83日大○
11月24日 江戸川区陸上競技場
○中大17-14拓大●
11月30日 上柚木陸上競技場
●中大5-26専大○
写真・記事:「中大スポーツ」新聞部