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愛工大に敗れ惜しくもベスト4 この悔しさは秋季リーグ戦で晴らす―全日本大学総合卓球選手権大会・団体の部

2023年7月16日 第92回・全日本大学総合卓球選手権大会・団体の部 横浜武道館

準決勝
中大2ー3愛工大
川北帆香(経3)0ー3岡田
枝廣愛(商2)3ー2谷渡
工藤夢(文4)・枝廣愛3ー0岡田・面田
高橋あかり(文3)2ー3永野
工藤夢0-3面田

春季リーグ戦を全勝優勝した女子卓球部が、全国の精鋭が集うインカレに臨んだ。予選を1位通過で終えると、決勝トーナメント3回戦までは全てストレートで勝ちあがり関東王者の貫禄を見せつける。そして迎えた準決勝、昨年の全日学ダブルス王者、谷渡亜美・信田ことみや四天王寺高校時代インターハイを制した面田采巳など実力者を擁する名門愛工大と対戦した。

今回も流れを変えたのはエースの枝廣だった。第1ゲームをストレート負けで落とすと、次のゲームも谷渡の前に苦しい展開が続く。セットカウント2-2で迎えた最終セットスコア8-10と崖っぷちに立たされた枝廣だったがここから驚異の粘りを見せ、4連続ポイントを奪い見事勝利、流れを引き寄せた。
試合後喜びを分かち合う枝廣とチームメイト

勢いついた中大は続くダブルスの試合で工藤・枝廣ペアが抜群の安定感を見せ相手を一切寄せ付けずストレートで勝利、愛工大相手にリードを奪った。続く高橋あかりはカットマンの永野と対戦。第1セットを奪い、完全に流れが中大に来たかと思われたが、一筋縄では行かないのが全国の舞台。相手に粘られ最終セットにまでもつれこむと、カットマンを前にペースを乱し逆転負け、同点に追いつかれた。試合後主将の工藤は「今回は、試合の組み合わせが上手くいって、どの試合も相性は悪くない組み合わせで、高橋が対戦したカットマンの選手は実は練習試合で私も、枝廣もボコボコにされていてて(笑)相性悪かったので、高橋を当てれたのでいけるかなと思ったんですけど、手強かったですね」と、悔しさを滲ませた。

▲エースとしての役割を見事に果たした枝廣

このゲームで逆に愛工大を勢いづけてしまい、続く工藤が1年生の面田相手にストレートで敗れ、決勝戦進出とはならなかった。大会全体を振り返り工藤は「今回はいつも試合をしない関東ではない大学のチームと対戦することが多かったんですけど、そこは去年の全日本で上手く結果が出なかったのを反省して今年の冬に選手からの発案で、関西に遠征をして関西のチームと慣れるために試合をしてきたのでその成果が出せたと思います」と全国大会に向けて対策を練り、その成果が見事に表れた大会だった。

ダブルスで相手を圧倒した工藤・枝廣組

最後に今後のチームの目標を聞くと「今年は本当に強いメンバー揃っていて、去年は枝廣頼みのチームだったんですけど、今年は総合力も高くて強いチームになったので、この大会で見つかった課題を活かして秋リーグ連覇できるようにしたいなと思います」とキャプテンは力強く意気込んだ。

〈記事・小野祐司 写真・中島遥〉