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「1年生吉居がU20日本記録を更新! 収穫の多いレースに」ーホクレンディスタンス2020・第146回箱根の道

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、紙面上での7月号(第160号)製作を行えないことが決定致しました。そのため変則的な形ではありますが、この中大スポーツWEBにて、7月号製作に向け部員が執筆してきた連載記事や、この時期にふさわしい記事を選別し公開することとなりました。

今回の記事は、毎号連載しているコーナー「箱根の道」第146回です。

中大駅伝部期待のルーキー、吉居大和(法1)が歴史的快挙を成し遂げた。今月18日に行われたホクレンディスタンスチャレンジ2020千歳大会の5000mに出場した吉居。10日前に行われた深川大会では自己ベストとなる13分38秒79をマークし、これまでの自己ベストを17秒近く更新していた。

最終戦となった今大会は期待に応える圧巻の走りを見せ、1年生ながら5000mU20日本記録を15年ぶりに更新する13分28秒31でフィニッシュ。大学陸上界に新たな歴史を刻んだ。3000m過ぎまで外国人選手や実業団選手の形成する先頭集団に苦しみながらも食らいつき、見るものに衝撃を与えたレースとなった。この最終戦に向けて調整してきたと話す吉居は、「これに満足せず、次は駆け引きのあるレースの中で記録を出せるように練習していきたい」と早くも先を見据えている。その頼もしい姿は、今後の中大駅伝部を引っ張っていく存在となることを予感させた。


▲大学で練習に励む吉居(左)、森凪(右)

また、三浦拓朗(商3)も13秒53分91と高校三年次以来となる自己ベストを更新。自身の自粛期間の頑張りを評価しつつ、40秒台という目標に向けて努力を続けると誓った。同学年の森凪也(経3)も、深川大会でこれまで目標としてきた13分台の自己ベストをマークし、力がついていることを証明した。箱根を経験している3年生コンビの今後の活躍にも期待したい。

新型コロナウイルスの影響により、3月下旬の中大記録会以来数々の大会が延期、中止となっていた。全日本大学駅伝の予選会も中止となり、中大は総合タイムのわずかな差で出場枠を獲得することができなかった。3月の記録会が選考基準に含まれていれば出場が決定していただけに、選手たちは悔しい思いを抱えていることであろう。そのようなイレギュラーな状況の中でも選手たちは黙々と努力を続け、確実に成果を発揮している。10月の予選会、そして来年1月の本戦で悔しい思いを爆発させるべく、新生藤原隊の逆襲は続く。


▲練習を再開した陸上部。秋からの活躍も楽しみだ

写真提供:陸上競技部

記事:齋藤詩菜