9月12日、13日 泉崎国際サイクルスタジアム
今年は新型コロナウイルスの影響で全体の活動が制限されているため、今大会の2日前に再始動したばかりの自転車競技部。新入生も混じえ、今年度初めて新体制で挑む今大会。来月に迫るインカレに繋げる走りを見せたい。
※感染防止対策を十分に考慮した方法で取材を行っております
大会初日、悪天候により早朝の練習ができないなど、最悪のコンディションでの出走となった。そのため結果よりも怪我をせず、実戦の感覚を取り戻すことを最優先して出走した。
そんな中でも上手く対応したのはタンデムスプリント1㌔TTの東矢圭吾(法4)、保田浩輔(商3)ペア。「日頃は一人一人で乗ってるのでそれなりの癖がある」(東矢)とタンデムスプリントの難しさを語ったが、事前準備もない状態でも息の合った走りで優勝。「2年前からコンビ組んでるんで」(保田)と余裕そうに振り返った。
▲息の合った走りで駆け抜ける東矢(右)と保田(左)
また個人 1㌔タイムトライアルに出走した福田健太(商2)も全力を出し切れなかったが2位と好成績を残した。「スピードが落ちたので持久力をつけるために筋力トレーニングを進めていきたい」と自身の反省点と今後の対策を語った。
そして男子4㌔インディヴィジュアル・パーシュートでは元々出走する予定のなかった中村龍吉(経2)が雨天の影響で急遽出走し、自己ベストを更新する走りを見せた。出身が福島であり、このスタジアムでよく練習していたという中村は悪天候にも怯まず持ち前のコントロールを活かし、タイムを刻むのが苦手としながらも「目標タイムの設定通りに走れた」と振り返った。
続いて降雨もなく予定通り行われた2日目はケイリンでの活躍が目立った。予選第1組では監督が注目のルーキーとして挙げる市田龍生都(法1)が10秒71と好タイムを残し、期待に応える活躍を見せる。しかし決勝では東矢圭吾(法4)が先輩としての風格を見せつけ、10秒77で優勝した。「先輩のレースを見てしっかりと大学のレースというものを知った」(市田)と初めての大会を振り返った。保田浩輔(商3)も敗者復活戦を勝ち抜き決勝で6位と、決勝に中大生が3人出走するという活躍を見せた。
▲ケイリンで白熱したレースを見せる市田(右)東矢(中)保田(左)
新体制に変わり、チームの形について高島監督は「4年生はしっかり下級生のことを見て、下級生は4年生をしっかり後押ししつつ、やるべきことをやるのが理想」と語ったが、「チームとして向かっていく方向ややるべき事っていうのがまだ定まってないという状況」であると、合宿や大会の実施が難しいコロナ禍でのチーム作りの難しさを吐露した。
▲表彰式にて撮影に応じる東矢
しかし監督、選手共に目指すのはもちろんインカレ総合優勝。昨年のインカレでは9種目中5種目優勝し、圧倒的な強さで創部初の総合優勝を成し遂げた自転車競技部。今年度は王者の重圧がのしかかるが、「去年の4年生が築き上げてきた大学生記録を塗り替える」(福田)とやる気充分。インカレまで残り1ヶ月、総合優勝というゴール地点までラストスパートをかける。
◆大会結果◆
1日目
タンデムスプリント 1㌔タイムトライアル
①東矢圭吾(法4)、保田浩輔(商3)ペア
個人 1㌔タイムトライアル決勝
②福田健太(商2) 1分04秒140
⑨青木瑞樹(商3) 1分06秒650
㉗細中翔太(法3) 1分08秒740
63位 津石康平(商1) 1分12秒890
72位 宇野旭(法2) 1分14秒710
75位 武井稜哉(商2) 1分15秒120
77位 五十嵐洸太(経1) 1分16秒060
男子4㌔インディヴィジュアル・パーシュート決勝
⑥中村龍吉(経2) 4分44秒38
⑯山本哲央(経3) 4分54秒33
㉓中西壮二郎(経1) 5分11秒95
2日目
男子スプリント1/4決勝戦
第2組
②梶原海斗(法3)
男子スプリント5ー8位決定戦
②梶原海斗(法3)
ケイリン敗者復活戦
第3組
①保田浩輔(商3) 11秒00
ケイリン1/2決勝
第1組
①市田龍生都(法1) 10秒90
②保田浩輔(商3)
第2組
①東矢圭吾(法4) 10秒92
ケイリン決勝
①東矢圭吾(法4) 10秒77
⑤市田龍生都(法1)
⑥保田浩輔(商3)
マディソン決勝
DNF 山本哲央(経3)、中村龍吉(経2)ペア
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部