2022年4月30日、5月1日 ヤンマースタジアム長居
日本グランプリシリーズ第5戦、木南道孝記念陸上競技大会が大阪・ヤンマースタジアム長居で行われ、男子800mの金子魅玖人(商3)が3位表彰台、男子1500mの山田俊輝(経3)と男子110mHの宮﨑匠(法3)が8位入賞した。
男子1500mは中野倫希(経2)と山田俊輝(経3)が出場し、山田が3分48秒06で8位に入った。2週間前に行われた日本学生個人選手権大会でレースの主導権を握れなかった反省を生かし、スタート直後からペースメーカーの背後についた。400mを58秒、800mを1分56秒で通過する高速レースに900m付近で力尽きた。「これほどハイペースなレースを経験したことがなかった」と実業団選手のレベルの高さを実感した一方、攻めの姿勢を貫き次につながる内容となった。次戦の関東インカレに向けて、「去年9位で終わってしまった大会なので、自分のためにも、大学のためにも優勝したい」と雪辱を期す覚悟だ。
▲攻めのレースを展開した山田
初めてのグランプリシリーズ決勝の舞台で、今季初の13秒台をマークした。男子110mHは宮﨑匠(法3)が13秒99のタイムで8位となった。グランプリシリーズ通算5戦目にして初めての決勝進出に、「去年なかなか決勝に進めず今回やっとという感じです」と笑みをこぼした。
昨年は中大記録を更新する13秒86の自己ベストをマークして飛躍の年となった。さらなる高みを目指すため冬季は千葉・検見川で合宿を行い、課題としている「走りの後半」を徹底的に強化。坂ダッシュを短いインターバルで20本こなすなど基礎体力を向上させた。次戦は2週間後に控える関東インカレ。「メダル圏内を狙っていきたい。タイムは13秒5台を目標にしたい」と意欲を見せた。
▲今シーズン初の13秒台をマークした宮﨑
記録更新はお預けとなった。男子800mは世界陸上の参加標準記録(1分45秒20)の突破を狙った金子魅玖人(商3)が1分47秒51で3位だった。「思ったより1周目できつかったので、ついていくのが精一杯だった。3位は悔しい」と唇をかんだ。
ペースメーカーが引っ張り、400mを52秒で通過。金子は残り200mで2位に浮上したが余力はなかった。レース後、「(残り200mで)もう一回上げられる力がないと今後勝つことはできないと思う」と分析したうえで、「試合に向けて調整しているが、完全に疲労が抜けていない感じがする」と連戦の影響を話した。2日後には静岡国際、2週間後には関東インカレが控えており、現時点ではどちらも800mで出場予定。連戦の疲労とどのように対峙していくかが今後の焦点となりそうだ。
▲今季、1分47秒台を3度マークするなど安定感のある金子
◆大会結果◆
男子110mH
予選2組
②宮﨑 匠(法3)14秒13
決勝
⑧宮﨑 13秒99
男子1500m
1組
②中野倫希(経2)3分50秒05
2組
⑧山田俊輝(経3)3分48秒06
男子800m
3組
③金子魅玖人(商3)1分47秒51
(記事:若林拓実 写真:石坂明日香)