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110mH宮﨑匠が2位表彰台&ユニバ内定!その他複数選手入賞一2023日本学生個人選手権大会

2023年4月21日~23日 神奈川・レモンガススタジアム平塚

FISUワールドユニバーシティゲームズ(8月、中国)(以下略:ユニバ)の選考会を兼ねた学生個人選手権が3日間開催され、中大からは110mHで見事準優勝を果たした宮﨑匠(法4)が4月25日に発表されたユニバ日本代表選手に内定された。また、他にも複数の選手が入賞するなど中大勢の活躍が目立った。

大会初日、男子1500mにはともに表彰台を狙う山田俊輝(経4)と中野倫希(経3)が出走。山田が4位、中野が7位で予選を通過し迎えた決勝は、1周目のラップが57秒と非常にハイペースで進められた。「明らかに先頭がオーバーペースだったので、落ち着いてラスト勝負できるペースでと考えていた」と語った中野は後方から、「どれだけ早くても第1集団につかしてもらうというレースプランだった」と話した山田は前方からレースを展開。1000mを過ぎたあたりで中野が一気に前に出て3位争いを繰り広げるも、スパートで引き離されてしまい4位でフィニッシュ。また、山田もラストで順位を上げることができず5位に終わり、目標としていた表彰台にはあと一歩届かなかった。レースについて中野は、「ラスト1周で1位まで行くというイメージはできていたが、最後止まってしまって悔しい。(藤原監督とも話をして)ラスト勝負ってなったときにギアをチェンジして、足に来たところで我慢しきれないというのが金栗記念含めて明確になったと思う」と振り返り、山田は「正直ユニバ代表を狙いたかった。1200まではだいぶよく走れていたんですけど、ラスト200で結構落ちてしまったのがだいぶ悔しい」と悔しさをにじませた。また、今回の2人の走りについて藤原監督は、「ユニバに出るには43秒を切って勝つ必要があり、そこはこの時期仕上がりがいいとしても難しいハードルだったので、そういう意味では内容としてはとても良く、いい形で進められたと思う。今後は、関東インカレ、日本選手権がメインになってくるのでインカレは表彰台、頂点をを目指してもらって、日本選手権では2人で決勝に行って入賞ラインには持っていきたい」と話した。今後の目標について山田は「日本選手権で6位以内」、中野は「関東インカレと日本選手権で決勝に残り勝負しきること」と口にした。また現在、昨年の800m日本王者である金子魅玖人(商4)と一緒に練習をしているという中野は関東インカレで800mにも出場予定。今後の2人の走りにも注目だ。

▲3位争いを繰り広げた中野

そして男子110mHには短距離ブロックのキャプテンを務めている宮﨑匠が出場。ユニバの派遣標準記録は13.75だが、すでに13.66の資格記録を保持しており、派遣標準記録をクリアしている状態で挑んだ宮﨑は予選、準決勝ともに1位通過で決勝に駒を進めた。迎えた決勝。良いスタートを切った宮﨑は7台目までトップの走りを見せたが、昨年の関東インカレで準優勝を果たした慶大の豊田兼に最後追い抜かれてしまい2位でフィニッシュ。惜しくも優勝には届かなかったが、13.63の自己ベストを更新、自らが保持していた中大記録も塗り替え見事2位表彰台を飾った。試合について宮﨑は「PBでは走れたが、勝ちきれなかったのは悔しい」と振り返った。冬季練習では2月ごろから法政大学との合同練習をしていたという。レース後、今後の目標について「ユニバに選ばれたら入賞、優勝を目指したい。また、日本選手権では決勝に上がって表彰台を目指したい」と語っていた宮﨑。個人選手権後にユニバ日本代表内定選手が発表され、中大勢で唯一その切符をつかみ取った。

▲ユニバ内定を決めた宮崎

初日とは打って変わって肌寒い気候となった2日目。中大からは男子100mに藤原寛人(法3)、鷹祥永(法3)が出場。藤原は予選で2着に入り着順で準決勝進出を決める。迎えた準決勝、10秒34の自己ベストを出す会心のレースを披露。2着に入り、2年連続の決勝の舞台を決めた。この日一番の追い風となり、1位は10秒15というハイレベルな戦いとなった決勝。結果は10秒48で昨年と同じ7位と、悔しい結果に終わった。藤原にとって収穫もあり、課題も残る大会となった。
一方の鷹は、予選組4着もタイムで準決勝に進出。準決勝は10秒50で組6着となり決勝進出はならなかったものの、B決勝へ。10秒62で5着に終わった。
また女子100mにも5人が出場し、田路遥香(法4)が決勝へ。11秒80のタイムで5着だった。

▲100m決勝に進出した藤原

最終日、女子200mで佐藤美里(文2)、吉永葉月(文1)が予選を勝ち抜きB決勝に進んだ。「今シーズンを頑張るための活力になるようなレースに」と意気込んだ佐藤は、準決勝で自身の大学でのベスト記録を更新。「全国大会という舞台でB決勝まで残れたのはいい自信になった」と話す。吉永は「準決勝に進むことを目標にしていたので、ギリギリだったが決勝にいくことができてよかった」と語った。
男子200mでは三好涼太(4)が予選を勝ち抜き、B決勝に進んだが途中棄権となった。

     ▲200mB決勝の佐藤

今回の個人選手権で中大勢は短距離ブロック、長距離ブロック、女子陸上競技部それぞれから多くの選手が決勝まで残る活躍を見せ、5月11日から開催される関東インカレに向けチームとしても士気が高まった大会となっただろう。また、今回5000mにエントリー予定であった中野翔太(法4)と溜池一太(文2)は欠場となった。藤原監督はその理由について「上位の選手たちは日本選手権の5000mでしっかりと勝負をしてスピードを磨き、ホクレンで5000m13分20秒前後と1万m27分台を目指し、夏の走り込みを経て駅伝シーズンにぶつけていきたいという流れを作りたかったので、今回はキャンセルをしてゴールデンゲームズに絞るという形に決めた」と話した。藤原監督の言うように5月4日に開催されるゴールデンゲームズinのべおかには吉居大和(法4)含め8人が出走予定だ。本格的にシーズンインをし、各選手がそれぞれの目標に向かって調整を重ねる。

◆結果◆
4月21日

女子100mH予選
1組 
⑤金山由依(文1)14.67
2組 
⑦益子芽里(文2)14.18
6組 
⑤高木茜里(文1)14.42

男子110mH予選2組 
①宮﨑匠(法4)13.80

女子1500m予選
1組
② 木下 紗那(商2)4:31.21
⑩南日向(文2)4:43.69
2組
⑨仲西 梨花(経1)4:31.65

男子1500m予選
1組
④山田俊輝(経4)3:49.19
2組
⑦中野倫希(経3)3:50.80

女子400m予選2組
⑥丹澤来羽(文1)57.91

男子400m予選3組
①稲川慧亮(法3)47.31

女子100mH準決勝
⑧益子芽里(文2)14.05

男子110mH準決勝
①宮﨑匠(法4)13.67

男子400m準決勝
⑤稲川慧亮(法3)46.89 PB

女子1500m決勝
⑦木下紗那(商2)4:28.53

男子1500m決勝

④中野倫希(経3)3:45.79

⑤山田俊輝(経4)3:47.49

男子110mH決勝 
②宮﨑匠(法4)13.63 PB

女子棒高跳決勝
⑥諸田佑佳(文4)3m90

女子走幅跳決勝
⑦吉岡里紗(文4)5m78

男子走幅跳決勝
⑭常泉光佑(文2)7m25

 

4月22日

女子100m予選
1組
③久保田真子(文2)12.36
2組
③佐藤美里(文2)12.22
3組
②田路遥香(法4)11.84
③加藤杏奈(商4)12.41
⑦蒲生茉鈴(商2)12.62

男子100m予選
2組
②藤原寛人(法3)10.40
④鷹祥永(法3)10.50

女子400mH予選
3組
④益子芽里(文2)1:02.25

男子400mH予選
6組
④百田仁成(商4)52.49
⑦小栁新(法1)54.19

女子800m予選
6組
⑥南日向(文2)2:15.50

女子100m準決勝
1組
②田路遥香(法4)11.63
⑦佐藤美里(文2)12.13

男子100m準決勝
1組
②藤原寛人(法3)10.34 PB
3組
⑥鷹祥永(法3)10.50

女子400mH準決勝
2組
⑧益子芽里(文2)1:04.07

女子100m決勝
⑤田路遥香(法4)11.80

男子100mB決勝
⑤鷹祥永(法3)10.62

男子100m決勝
⑦藤原寛人(法3)10.48

 

4月23日

女子200m予選

3組
③佐藤美里(文2)24.90

4組
⑥板垣唯来(商1)25.89

7組
③吉永葉月(文1)25.11
⑦蒲生茉鈴(商2)26.22

女子200m準決勝2組
⑥佐藤美里(文2)24.86

女子200m準決勝3組
⑤吉永葉月(文1)25.05

女子200mB決勝
④佐藤美里(文2)24.88
⑥吉永葉月(文1)25.19

男子200m予選2組
②三好涼太(商4)21.32

男子200m準決勝3組
④三好涼太(商4)21.32

男子200mB決勝
三好涼太(商4)DNS

男子三段跳
小松航(商4)NM

(記事:小幡千尋、松本あゆみ、井口縁 写真:小幡千尋、井口縁、片岡芹奈、二村沙羅、松本あゆみ

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