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春夜の下で新入生参戦!成長期待の紅戦士たちも躍動!─TACHIHI presents 中央大学記録会

2024年3月23日 中央大学多摩キャンパス陸上競技場

新体制発足から早くも2か月。「真紅の歴史に新たな1を」をチームのスローガンに据えて、来年の箱根駅伝での優勝を目指している。今回行われた記録会には上級生に加えて、来月から「C」を身につけて闘う新入生たちも複数人出場し、初の10000mで早速、長谷川大翔(文1)、杉本憲亮(文1)らが頭角を現すなど、彼らのポテンシャルが遺憾なく発揮された大会となった。また吉中祐太(文3)も安定感のある走りで自己ベストを更新、今季副主将として部をけん引する気迫を結果で示した。


1組目は荒井遼太郎(法2)と木下道晴(経2)が出場。序盤から荒井はペースメーカーの背後にぴったりとついてトップをキープする走りを展開、組5着でまとめた。木下もやや後方からのスタートではあったが、大きく失速することなく12着で終えた。

▲組5着でゴールした荒井

2組目には原田望睦(文2)折居幸成(法4)に加え、石川蒼大(文1)、杉本、生江倫太郎(法1)、長谷川の計4人の新入生が出走した。レース開始から石川、杉本、長谷川が先頭集団に食い込み、さらに3000m付近では杉本と長谷川が前に出る形となり、そのまま長谷川は3位、杉本も8位でゴールした。石川は中盤で後退こそしたが、14位でゴール。生江もケガの復帰後というハンデがありながらも完走。一方の上級生は原田が17位、寮長に就任した折居は先頭をキープして4年生の意地を見せ、5位でゴールした。

初レースでいきなり3位となった長谷川は「きつくなってから引いてしまうという部分が自分の弱点だと思うので、そこで引かずにもっとどんどん前に行けたら」と抱負を語った。また杉本は上級生が新入生時に出したタイムを参考に臨んだと明かし、「大きく届かなくて先輩たちすごいなっていう思いと、こっからもっと頑張って先輩たちに追いついていきたいっていう思い」と向上心をのぞかせていた。

▲中大初レースで3着に入った長谷川、監督も「サプライズ」と好印象

3組目には相地一夢(理工2)、田中伶央(文2)、田原琥太郎(文2)、佐藤宏亮(文4)が出場。開始から佐藤、田原がグループを引っ張る。5000mを越えると田原は独走に入り、1位でフィニッシュ。佐藤も先頭に振り落とされることなく3位、田中も中盤から前方へと果敢に食い込んだことで4位でゴール、相地は15位で終えた。田原はレース内容に悔いが残った一方で「これから練習を積んでいけばもっと行けると感じたレースでした」と振り返った。

▲独走状態で1着でゴールした田原

最終4組目には佐藤大介(文2)、並川颯太(法2)、鈴木耕太郎(法3)、藤田大智(文3)、伊東夢翔(経4)、白川陽大(文4)、吉中と主力陣に加え、新入生からは濵口大和(法1)が出場した。レースはスタートから並川と濵口が引っ張る展開に。しかし、中間点を過ぎると佐藤大、藤田、吉中らも先頭集団へ食い込み、吉中が2位、佐藤大が3位、並川が6位でゴール。中盤で展開を推移していた白川は9位、終始苦しい走りとなった鈴木と伊東はそれぞれ11、12位でゴールした。

濵口は初の10000mのレースだったが、「良い形で練習を積めていましたが、大会数日前に体調を崩してしまい最後の最後で万全の状態でレースに挑むことは叶いませんでした」と途中棄権。苦い結果となった。PBを更新した吉中は「目標に届かなくて悔しいなっていう気持ちとレース内容は良かったと思うので、収穫があった」と語り、手ごたえを感じていた。

▲副主将に就任した吉中、早速PBを更新し快調をアピール

今回の記録会、一つの組を約20人ずつの少数で編成した狙いについて藤原監督は「集団からこぼれてしまってから人の力を使って、自分が上がっていく場面が多くなるので、周りの力を借りれないっていう状況をあえて作って、自分の力で持ってくるっていう能力をどれだけ今持ててるかっていうところを見ていた」と語り、個々のポテンシャルで勝負することを強いた。さらに新入生の印象について「すごく真面目な子、ストイックな子が多い」と評し、「個性があって面白い子が揃ってるので、あの子たちに合った夏までの強化をしっかりとやって、戦力を仕上げていきたい」と戦略についても口にした。

中大での初レースで好走した新入生たち。この「うれしい誤算」がチーム全体にどんな効果をもたらすのか、箱根での答え合わせが楽しみだ。

 

◆大会結果◆
男子10000m
1組

⑤荒井遼太郎(法2) 30分32秒21
⑫木下道晴(経2)  31分25秒62

男子10000m
2組
③長谷川大翔(文1) 29分38秒55
⑤折居幸成(法4)  29分49秒30
⑧杉本憲亮(文1)  30分02秒95
⑭石川蒼大(文1)  30分38秒60
⑰原田望睦(文2)  31分14秒96
⑱生江倫太郎(法1) 31分24秒13

男子10000m
3組
①田原琥太郎(文2) 29分05秒19
③佐藤宏亮(文4)  29分20秒93
④田中伶央(文2)  29分22秒35
⑮相地一夢(理工2) 30分12秒43

男子10000m
4組
②吉中祐太(文4)  28分23秒21 PB
③佐藤大介(文2)  28分24秒72 PB
⑥並川颯太(法2)  28分39秒79
⑦藤田大智(文3)  28分39秒85
⑨白川陽大(文4)  29分29秒19
⑪鈴木耕太郎(法3) 29分32秒56
⑫伊東夢翔(経4)  29分46秒61
 濵口大和(法1)  DNF

 

(記事:大日方惠和、写真:大畠栞里、大日方惠和、土屋日向、藤本佳野、村野風珈、山崎響)

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