• Twitter
  • facebook
  • instagram

全日本インカレ開幕 夢の舞台で風を切る!ー日本学生陸上競技対校選手権大会1日目

9月12日 岐阜メモリアルセンター長良川競技場

一年に一度の大舞台、全日本インカレ。この日のために学生たちは日々汗と涙を流しながら努力を重ねてきた。毎年熱き戦いが繰り広げられるこの大会で中大はどのような活躍を見せてくれるのだろうか。4日間にかけて行われる大会初日を振り返っていきたい。

▲飯塚から大久保へバトンが渡る場面

中大戦士が初めに登場した競技は4×100㍍リレーだ。今回は七連覇と中大が2010年に樹立した38秒54という学生記録の更新を目標に掲げ、選手たちは練習に励んできた。予選は宮城辰郎(理工4)、染谷佳大(法3)、飯塚拓巳(法3)、大久保公彦(文4)が出場。スタートダッシュを決めた宮城からバトンを受け取った染谷はバックストレートで一気に加速すると勢いそのままに上位に躍り出る。染谷の作った流れに乗った第3走の飯塚はトップに立つ走りを見せ、バトンはアンカーの大久保へ。大久保は他大学を寄せつけない圧巻の走りで首位を守り、38秒65のタイムでフィニッシュした。今年は予選から好記録が生まれるなど、決勝は混戦が予想される。七連覇という大記録に向け、万全の調整をしたいところだ。

1500㍍予選には三選手が出場。舟津彰馬(経4)は2年前の同大会でこの種目を制したこともあり、豊富な経験から先頭集団でレースを進める。予選1組で3着につけた舟津は3分50秒95のタイムで決勝進出を果たした。

▲先頭集団をけん引する舟津

眞田翼(商3)は予選2組で一時はトップを引っ張る走りを見せたが、後半の失速が響き9位に。森智哉(商2)は予選4組で健闘を見せるも、5位に終わり決勝進出とはならなかった。

400㍍予選には期待のルーキー森周志(法1)がレーンに立った。スタートダッシュを決めた森周志はみるみるうちに加速し、予選1組を3位でゴール。この結果、準決勝進出を決めた。

100㍍予選には4継メンバーの大久保と宮城、そして室谷翔太郎(経4)が登場。大久保が予選4組をトップでゴールすると8組に出場した大久保もそれに続く。室谷も6組で3位と健闘し、タイムで準決勝へ駒を進めることになった。三選手がそろって準決勝進出を果たした中大。激戦必至の準決勝になりそうだ。

準決勝進出を果たした宮城。ラストのインカレで有終の美を飾りたい

大会初日の最後に登場したのは森凪也(経2)だ。森凪也は6月に行われた全日本大学駅伝予選会で好走を見せるも、チームで伊勢路への切符を逃した悔しさから唇をかんでいた。その悔しさを晴らすため、臨んだ今回のレースだったが結果は14位に終わった。試合は外国人留学生のキサイサ(桜美林大)が先頭に飛び出すと、その後方に日本人選手の集団が形成される。「前で行くか後ろで行くか悩んだが、前に行かないと入賞は厳しくなるなと思った」と森凪也はその集団の中盤でレースをうかがう。しかし、4000㍍を通過したあたりから、「キックが弱くなってきている実感があった」と苦しい表情が見られるようになった。

▲終盤の苦しい場面で粘りを見せる森凪也

実は森凪也は三週間前に中足骨を痛め、それが治癒したのが大会10日前と不安が残る中レースに臨んでいた。合宿中から患部に違和感を覚えていたため、藤原監督と相談し練習継続をストップさせていたという。「逆に言えば10日で完治したのは良かった」と森凪也。そんな状況を経てのレースだったが、29分25秒16というタイムでまとめた。しかし、森凪也は「もう少し見る位置を高くしないといけない」と語る。来月には立川で箱根駅伝予選会を控えている長距離陣。「日本人トップを狙えるように」と掲げる目標は高い。残り1カ月あまり、自分の走りを見つめ直しながら進化を遂げたい。

大会2日目は注目競技が続く中大。今こそ、練習の成果を存分に発揮する時だ。短距離、長距離の垣根を越え、チーム一丸となって学生日本一の座をつかみに行く。

 

◆大会結果◆

4×100㍍リレー 予選

3組①中大(宮城→染谷→飯塚→大久保)38秒65

→13日19時45分から行われる決勝に進出

 

1500㍍ 予選

1組③舟津 3分50秒95

2組⑨眞田 3分56秒24

4組⑤森智哉 3分52秒43

→舟津が13日16時15分から行われる決勝に進出

 

400㍍ 予選

1組③森周志 47秒26

→13日12時から行われる準決勝に進出

 

100㍍ 予選

4組①大久保 10秒52

6組③室谷 10秒60

8組①宮城 10秒53

→三選手そろって13日11時20分から行われる準決勝に進出

 

10000㍍決勝

⑭森凪也 29分26秒16

 

◆お知らせ◆

大会2日目も同会場で競技が行われます。11時20分からは100㍍準決勝が開始されます

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部