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〈プレーバック〉明日決戦!残留を決める大一番!今季の駒大との2戦を振り返るー東都大学野球春季リーグ戦

中大野球部は明日、5月30日にUDトラックス上尾スタジアムで駒大との今季最終戦を迎える。中大は5月29日時点で4勝8敗、勝率0.333で5位に位置するも、明日の試合を落とすと勝ち点1で駒大と並び、勝率で駒大を上回れず、2部1位の東洋大との入替戦へ回ってしまう。何としてでも落とせない試合の前に、ここまでの2戦を振り返る。

4月19日 ●中大2ー4駒大○
初回に櫻井亨佑(商3=習志野)の大学初本塁打で先制するも、エース西舘勇陽(法4=大阪桐蔭)が2死から痛恨の適時打を2本浴び惜敗した。


▲大学初アーチを飾った櫻井

打線は駒大の先発・松村を相手に初回から攻め立て1回でKOするもその後に出てきたエーアンを相手になかなか打ち崩せず、凡打の山を築く。なかなかホームベースが遠い展開だったが、7回から出てきた東田(駒大)相手に高橋が同点の犠飛を放ち試合を振り出しへと戻す。


▲同点のホームを踏んだ繁永晟(商2=大阪桐蔭)

同点としたところで流れを持っていきたいところであったが、その裏の守りで不運なバントヒットも絡み、2死一、三塁としたところで薩美(駒大)に決勝の2点適時打を放たれゲームセット。打線は9回にも2つの四球で無死一、二塁のチャンスを作るも生かしきれなかった。

試合後清水監督は「(初回に)思いもよらないところでホームランが出た。他では打線が繋がらす西舘のピッチングが苦しくなってしまった」と口にしていた。

4月27日 ○中大10ー8駒大●
両軍合わせて21安打、3時間半にも及ぶ乱打戦を制した。
この日の先発は前の試合に引き続き西舘。なかなか本調子とは言えず、序盤の2回まででまさかの4失点。2回途中から石田裕太郎(経4=静清)が登板することとなった。


▲緊急登板も好投した石田

どれだけ点が取られようとこの日の打線は絶好調。2回に2点、3回に1点とじわりじわりと駒大を攻め立て、櫻井の2試合連続アーチもあり4回に同点へ追いつく。


▲大学初アーチを飾った皆川岳飛(経2=前橋育英)

それでもなかなか落ち着かないこの試合。ここまで西館の後を受けて好投していた石田が駒大打線に捕まり2失点。石田の次に登板した岩城が内野ゴロで1点を失うもピンチを切り抜け、3失点でこの回を終える。
その裏の攻撃で中大は皆川の大学初アーチで2点差に縮めると、6回には相手の制球難も絡み見事4得点。結果的に2点をリードし、逃げ切った試合だった。


▲最終回にピンチを背負うも逃げ切った三奈木亜星(商4=浦和学院)

清水監督は乱打戦を勝てたことで「序盤大量失点した中でひっくり返せたということはすごく大きい」と語っていた。

いざ最終決戦
ここまでの中大は12戦4勝8敗と苦戦を強いられている。しかし、前節の国学大戦ではここまでのカードでなかなか当たりが出ていなかった中前祐也主将(法4=浦和学院)、高橋隆慶(文4=明秀日立)らも復調気配を見せ、ルーキーながらこのカードから1番に抜擢された伊藤櫂人(文1=大阪桐蔭)も国学大のエース・武内から長打を2本放つなど明るい材料は多い。


▲魂を見せナインを引っ張る中前

何としてでも落とせないこの試合。去年の春は上尾で入替戦が決まり、悔しさを味わった。去年、入替戦の厳しさを味わった選手が多く残る中大。全員野球で勝ちに行き、今年は上尾で笑顔で春を締めくくる。

(記事:為谷楓太)