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開幕5連勝!「負けないチーム」の快進撃ーー東都大学野球春季リーグ戦 対青学大1回戦

2021年4月12日 神宮球場

チーム 123 456 789=R H E

中 大 011 003 202=9 10 0

青学大 030 100 000=4 6 2

[中]石田裕、高橋晴、大栄、西舘ー古賀

[青]松井、森圭、常廣、北村、金城ー山中

[本]〈中〉古賀(3回1点)

◆スタメン◆

1[二]石井  巧(文2=作新学院)
2[遊]中川 拓紀(商4=宇治山田商業)
3[捕]古賀 悠斗(法4=福岡大大濠)
4[右]森下 翔太(商3=東海大相模)
5[三]中前 祐也(法2=浦和学院)
6[一]北村 恵吾(商3=近江)
7[指]高橋 隆慶(文2=明秀日立)
8[中]中田 悠斗(経4=藤枝明誠)
9[左]佐伯 和希(経2=岩国)

P   石田裕太郎(経2=静清)

 

今季から一部に昇格した青学大との注目の初戦。先発の石田裕は4回4失点と苦しんだが、古賀の本塁打や高橋晴の好継投など4年生の活躍で流れが変わると勢いそのまま逆転に成功。9-4で青学大を制した。

 

 

先発の石田裕は今季2度目の先発。緩急を交えた投球で、初回をテンポ良く三者凡退に抑える。2回表に中大は、北村の中前打、髙橋隆の四球でいきなりチャンスを迎える。続く中田の犠打を三塁手が一塁に悪送球した間に北村が一気に生還し、幸先よく先制する。

しかしその裏、石田裕が青学の中軸打線につかまると、4連打などで一挙に3点を失い、追う展開となる。

しかし追い越されても追い返すのが今年の中大。3回表に古賀が「まっすぐを狙っていた」と甘く入った直球を左翼席へと運び、一点差に追いつく。

 

▲頼れる主将の一振りでチームに勢いがついた

 

5回からは石田裕に代わり、4年の髙橋晴(商4=関東第一)が19年春以来、自身2度目のマウンドにあがる。「確実に三人で抑えて、流れを持ってくるのを今日の目標にしていた。強打者が多いので、三振よりも打たせて取ることを意識した」と得意のツーシームで好継投を見せる。高橋晴は4年生にして、公式戦初勝利を手に入れた。

 

▲センターを守る同期・中田が掛けた「流れをつくろう」という言葉に応えるかのような好投だった

 

守備から勢いを取り戻した中大は、6回からは強力打線が再始動する。中前が安打で出塁すると、北村が1球で確実に送る。まずは1点が欲しい大一番で、打席には好調の髙橋隆。カウント2-2からセンター前へと運び、清水監督も期待を寄せる髙橋の一振りで同点に追いつく。さらに投手の暴投などもあり、この回合わせて3点を入れ、逆転に成功した。

 

6回からは大栄陽斗(商2=仙台育英)が安定した投球で2イニング三者凡退に抑える。

中大の勢いは止まらない。続く7回には、先頭の中川が一塁側に絶妙なプッシュバントを決め出塁すると、牽制球が乱れた隙を狙って、三塁に進塁する。さらに、森下と中前が中越三塁打と犠飛で続き、2点を追加する。9回にも投手の暴投などで2点を獲得し、9-4と青学大を突き放した。

最終回は8回途中からマウンドにあがった西舘勇陽(法2=花巻東)が締めくくり、開幕から負けなしの5連勝を飾った。

 

 

今日の試合のように、追う展開となっても、それを感じさせないベンチの明るさが今年の強者・中大を印象づけているとも言えよう。古賀主将も「相手の雰囲気に左右されず、自分たちらしさを貫けるところが負けない要因」と振り返ったように、チームワークを活かし、全員野球で掴み取った5勝目だ。

 

▲ベンチからの熱い声掛けがチームの躍動につながっているに違いない

 

◆試合結果◆

○中大9ー4青学大●(中大5勝0敗)

 

◆お知らせ

次戦は4月16日に14時から神宮球場にて行われる対青学大2回戦です。

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部