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秋リーグ開幕も黒星発進 終盤の追い上げ実らずー関東学生ハンドボール秋季リーグ戦 対法大

8月31日 日大八幡山総合体育館アリーナ

3位で春リーグを終えた中大に再び勝負の季節がやってきた。11月のインカレを前に今年もまた熱い戦いが繰り広げられようとしている。「去年のインカレで悔しい思いがあるので、秋リーグ4位以上(インカレシード権獲得の条件)に絶対入れるようにしたい」と山川慎太郎主将(経4)は春リーグの最終戦で今秋の目標を誓った。その目標のもと、法大との初戦に挑んだが白星を飾ることはかなわなかった。

▲前半序盤に保利が速攻を決める場面

前半開始早々、パスをカットされ先制点を許すも前半5分前後に岩﨑滉大(文3)や保利憲之朗(経4)の速攻が決まり試合を作る。しかし、前半も中盤にさしかかったところで連携ミスやシュートミスが目立ち、試合の主導権を握れない。「スタートからディフェンスもオフェンスも機能しなかった」と実方監督は前半を振り返る。そんな状況を打破するために、前半終盤に中大は思い切って守備体系を変更。マンツーマンの守備を敷くことによって、法大のオフェンスを封じる作戦に乗り出した。そして、このディフェンスが機能し始めた中大は前半終盤の失点を最小限に抑えることに成功。だが、ノーマークの好機を逃すなど中大も得点を重ねることができず、12-17の5点ビハインドで前半を折り返した。

▲1年生ながらも主力としてチームを背負う蔦谷

前半の流れを払拭(ふっしょく)しようと後半もゴールに向かって攻め込むが序盤に相手の速攻で失点するなど、会場は歓声に沸く法大の雰囲気に飲み込まれる。ゴール前までパスをつなぐも前半に続きシュートが決まらず、再度厳しい状況に追い込まれる。しかし、選手たちは終盤にさしかかるにつれて守備から攻撃への流れを作った。前半同様、マンツーマンのディフェンスで法大の流れを止めた中大はコートに立っている選手全員が身を挺しながら果敢に相手にぶつかっていき、必死に相手にくらいつく。そして、その守備が攻撃にも結び付き後半終了5分前後からは蔦谷大雅(法1)と安永翔(法3)が合計5得点の大活躍で、怒涛(どとう)の追い上げを見せる。「最後の5分はみんな前を向いていた。気持ちが最初と違っていた」と蔦谷。試合終了1分前に最大7点差開いていたスコアは1点差まで縮まった。だが、残り1分を切ったところで2度ゴールに法大の弾道が突き刺さり、24-27で敗北を喫した。

▲この日5得点を奪った安永

「連携プレイができなくて個人個人の戦いになってしまった。練習してきたことができなくて一番悪いパターンの負け方だった」(山川主将)。中大にとってリーグ戦の初戦は「鬼門」だ。春リーグでは日体大に40点を奪われ大差で敗戦。その悪いイメージを晴らしたいところだったが、またも初戦をを制すことができなかった。「リーグ戦は負けを引きずって落ちていくのが一番だめ。まず気持ちからしっかり入っていきたい」(安永)。インカレの前哨戦で力を発揮するため、今一度「中大らしさ」を大切に次戦へ臨む。

▲けがのため出場を見送る中村も応援席で仲間とともに盛り上げる

 

◆大会結果◆

●中大24(12-17、12-10)27法大〇

 

◆コメント◆

実方監督

「前半終盤になるまではディフェンスとオフェンスどっちも悪かった。空回りして嫌な流れだったけど前半ラストは守備が整ってきた。それでも勝てなかったのは点が取れなかったからだね。ゲーム自体は悪くなかった、うちのハンドボールができるようになれば勝てると思う」

山川主将

「法大は4年生が活躍していてチームを引っ張っていたけど、こっちは4年生がだめだった。下級生が頑張ってくれているのでしっかり上級生が頑張らないといけない。明日以降も厳しい戦いが続くけど、まずは一勝したい」

安永

「アップとか試合の入り方は悪くなかったと思うが、勝つ意識が少し欠けていたのかなと。自分自身代表(アジアU-22)を通して自信を持ってプレーしなければいけないと感じた。でも日本に帰ってきてからそういう気持ちでまだまだできていないとも思う」

蔦谷

「速攻で全然いけなかった。(中村翼・法2がけがのため)今はメインが自分なので1年生だからとか関係なくやることをやって先輩に迷惑をかけないようにプレーしたい。また、海外経験でフェイントができるようになった。クイックシュートを日本でも打てるようにしていきたい」

 

◆お知らせ◆

次戦は9月1日、今回と同じ日大八幡山総合体育館アリーナにて11時50分から試合開始です

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部