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立正大下し勝ち点4 春リーグを2位で終える!-東都大学野球春季リーグ戦 対立正大3回戦

5月24日 神宮球場

チーム 123 456 789=R H E

立正大 000 010 100=2 8 1

中 大 100 400 10×=6 11 0

[立]竹井、田中裕、徳重、赤川、門馬ー奥田、須藤

[中]畠中、藤沢、平澤ー古賀、佐藤佑

[本]〈立〉なし〈中〉北村(7回、1点)

◆スタメン◆

1[中]坂巻 尚哉(経3=千葉経済大附)
2[三]石田 瑛平(商2=習志野)
3[一]内山 京祐(文3=習志野)
4[右]森下 翔太(商1=東海大相模)
5[左]倉石 匠己(経3=東海大市原望洋)
6[捕]古賀 悠斗(法2=福岡大大濠)
7[指]五十嵐滉希(経4=関東一)
8[二]佐藤 天寅(文3=八王子学園八王子)
9[遊]中川 拓紀(商2=宇治山田商)
P   畠中 優大(経3=樟南)

国学大戦で見事勝ち点を獲得し、ここまで引き分けを挟み4連勝と絶好調の中大。東洋大が亜大に勝利したことで優勝の可能性は消えたものの、単独2位を懸けて立正大との最終戦に臨んだ。
初回に1点を先制し、4回には相手のエラーも絡み一挙4得点で点差を広げ、先発の畠中は5回を投げて1失点と順調に試合を進める。7回には北村恵吾(商1=近江)の初ホームランも飛び出し、試合終盤は今季初登板の平澤文太(商3=花巻東)が抑え勝利。最終戦を勝利で飾り、リーグ戦を2位で終えた。


▲春リーグを終えた選手たち

 

初回、中大が先制する。先頭打者の坂巻がライト前ヒットで出塁し、石田の送りバントでチャンスを作る。その後四球と内野安打で満塁とすると、5番・倉石がタイムリーヒットを放ち、先制。続く2回、3回は無得点に終わるが、4回に満塁の場面から相手のエラーで3点、内山のタイムリーヒットで1点を取り、5ー1と大きく点差を広げた。


▲タイムリーヒットを放つ内山

先発の畠中は立ち上がり、先頭打者に四球を与えるが、キャッチャー古賀の盗塁阻止もあり3人で初回を抑えた。2回以降も要所を締める安定したピッチングで4回まで無失点。5回に連打で1点を失うが後続を断ち切り、5回1失点で勝ち投手の権利を得て降板した。


▲先発の畠中

畠中に変わって登板した藤沢真大(法2=仙台第二)は6回を3人で抑えるが、7回に連打と四球で無死満塁のピンチを招く。続く打者に対しても制球が定まらず四球を与えてしまい、押し出しで1点を奪われ降板。藤沢に代わり平澤が登板した。
平澤は今季初登板ながら無死満塁と厳しい場面でマウンドに立つ。しかし落ち着いていた平澤は、まず最初の打者を浅めのフライに抑え犠牲フライを回避し、続く打者を三振、ショートゴロに抑え見事大ピンチを切り抜けた。


▲好リリーフを果たした平澤

7回の攻撃では、5回に守備で入った北村が先頭打者として打席に立つ。内角低めの直球を振り抜いた北村の打球は大きな放物線を描き、レフト方向のスタンドへ。初ホームランの感触は「打った瞬間行ったと思った。いい感触だった」。ライバルの森下に負けないパンチ力を見せつけた。


▲ソロホームランを放つ北村

6-2で4点リードのまま迎えた最終回。平澤が最後の打者をゴロに打ち取り、勝利。立正大から勝ち点1を獲得し合計は4となり、東洋大に次ぐ2位で春季リーグ戦を終えた。

 

昨年度は春、秋ともに最下位。2部降格の危機にさらされる苦しい一年を過ごした。「逆襲ー勝利への渇望」をスローガンに新しい春を迎えた中大ナインは投打がかみ合い、ルーキーが躍動し、最下位から2位まで順位を上げ、まさに「逆襲」を果たした充実のシーズンとなった。主将としてチームをけん引した大工原壱成主将(商4=桐光学園)は「チームの投打がかみ合うようになった。全体的に勢いがある、いいチームになっている」と今季のチームを振り返った。

来季に向け、清水監督は「最後勝てたことで秋につながる勝ち点4。しっかり守って、つないでチャンスで1本出せるチームを作って秋に臨みたい」と意気込みを語った。
念願のリーグ優勝、そして日本一へ。勢いそのままに秋リーグに臨む。

 

◆コメント◆

清水監督
畠中はうちのエースだからね。あれだけのピッチングはできる。今日はよく粘って投げてくれた。藤沢、平澤も秋につながるナイスピッチング。今季のターニングポイントは植田後藤で四死球0で勝った試合(立正一回戦)かな。あそこから投打が噛み合ってくるようになったし、この二人は投のMVP。打のMVPはもちろん牧。よく打ってチームを引っ張ってくれた。合宿には5人推薦した。どれだけが実際に呼ばれるか分からないけど楽しみだね。最後勝てたことで秋に繋がる勝ち点4。しっかり守って、つないでチャンスで1本出せるチームを作って秋に臨みたい。

古賀
(打率)結局3位なんすか?!悔しいです。秋は首位打者になりたいし牧さんにも勝ちたい。
(今季は)一皮むけることができてよかった。自分にとってはやっぱり打つことより守ることが大事。しっかり守ってチームで勝ちたい。
内山
勝ち点4とれたけど、優勝はできなくて。東洋は全勝して勝ち点5なのですごいなと。東洋みたいに全勝して優勝したい。取材初めてで嬉しい。
石田
チームとしてはよかったけど個人としてはあんまり。常に試合に出て、バッティングでチームに貢献したい。体を大きくして振り切るバッティングがしたい。
倉石
(先制タイムリーでは)チャンスで甘い球を当ててよかった。東洋にだけ勝てなかった。自分東洋大戦出てないので、出てたら変わってたかも(笑い)。(秋は)東洋に勝って、勝ち点5取りたい。

坂巻
今日の試合は初回、先頭で出れたことがよかった。この初回もそうだし、その後のエンドランだったり、意味ある内容だったと思う。守りでも走者を進ませないようなプレーができた。このチームは練習していても、試合でも雰囲気が一番いいと感じていたし、そのいい雰囲気が結果として出たと思う。自分としては、序盤スタメンを掴んだのに、終盤は外れてしまった。秋は継続して全試合スタメンを目指したい。

畠中
今日は消化試合だったけど、自分のピッチングをして、このチャンスをムダにはしたくないと思っていた。調子はいまいちだったけど、粘れたと思う。鍬原さん、伊藤さんが付けた18に今年から変わってプレッシャーもあった。この春は2年生に投手陣を引っ張ってもらって、申し訳なかった。自分と皆川が復活すれば優勝、日本一が狙えるチームだと思う。秋はそこに貢献できるようにがんばりたい。

北村
打った瞬間行ったと思った。いい感触だった。打ったのはインコースの真っ直ぐ。まずは塁に出ることを意識した結果。今日は長く試合に出て、雰囲気も味わえたし楽しかった。もっともっと練習して開幕スタメンを掴めるように、そこを目指してがんばりたい。

大工原主将
リーグ戦の中で成長していくことが大事。畠中と皆川がだめでも植田や後藤がよかったりした。チームの投打が噛み合うようになった。チームが全体的に勢いがある、良いチームになっているので個人としての結果も大事だと思う。

 

◆試合結果◆

中大6-2立正大(2勝1敗)

◆個人成績◆

ベストナイン

二塁手:牧秀悟(満票 二回目)

外野手:森下翔太(満票 初受賞)

首位打者

牧秀悟(打率 .400)

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部