- 2024年5月9日 明治神宮球場
チーム 123 456 789 =RHE
青学大 000 200 000 =240
中 大 000 000 001 =191
[青]児玉、中西、鈴木ー渡部
[中]東恩納、山口ー野呂田
◆スタメン◆
1[三]伊藤 櫂人(文2=大阪桐蔭)
2[中]橋本 航河(文1=仙台育英)
3[二]繁永 晟(商3=大阪桐蔭)
4[左]櫻井 亨佑(商4=習志野)
5[右]皆川 岳飛(経3=前橋育英)
6[一]松嶋 晃希(経3=浦和学院)
7[指]新妻 恭介(文1=浜松開誠館)
8[捕]野呂田 漸(文3=秋田中央)
9[遊]山本 聖(文4=鹿屋中央)
P 東恩納 蒼(商1=沖縄尚学)
東京六大学野球と天候不良の影響により日程が大きくずれ込んだ対青学大1回戦。昨年春・秋ともに戦国東都を制した王者・青学大に対し、中大は指名打者に大学公式戦初スタメンとなる新妻を据え、予想された左腕に対して結果を残す伊藤櫂を1番に置くなど前節までと打順を変えて勝負を挑んだ。試合は7、8、9回で得点圏に複数走者を置く攻撃の山場を見せる。9回裏には1点を返すもあと1本が出ず、青学大の強力な投手陣を前に敗北を喫した。
中大の先発はここまで3試合に登板し存在感を増すフレッシュマン・東恩納。巧みな投球術を武器にした好投で3回までをすべて三者凡退に抑え、青学大にヒットを許さない。青学大の主砲・西川も「(1打席目は)低めのボール球を上手く打たされた」と舌を巻いた。
対する青学大の先発・児玉も安定したピッチングを続け、中大打線は2回に松嶋、3回に野呂田のヒットが飛び出すも、いずれも後続が続かず一塁から先に進むことができない。
▲3回まで無失点の好投を続けた先発・東恩納
両先発の好投が続く中、試合の均衡を破ったのは青学大打線であった。4回表、東恩納は上位に返った青学大打線に連続で安打を許すと、3番初谷の一ゴロの間にサードランナーが帰塁し先制点を献上。続く青学大の4番西川が適時打を放ち、点差を2点に広げられるが、その後東恩納は冷静に後続を抑え、打線を切って取る。先制を許し、早めに点を返したい中大。2死から繁永、櫻井が連続の安打で出塁するも好機を生かせず、4回は二者残塁無得点に終わった。
東恩納に代わり5回からマウンドを託されたのは先日今季2勝目をあげた左腕山口謙作(商3=上田西)。安定したピッチングで青学大打線に隙を与えず、三振を積み重ねる。
▲5回から登板し安定したピッチングで本日7奪三振無失点の山口
ここから再び拮抗した展開が続くが、7回裏、今度は中大にチャンスが到来する。繁永が左安打、櫻井が四球でそれぞれ出塁し、青学大がここで投手をスイッチ。続く皆川の犠打、代打佐藤豪(経3=藤代)の四球で二死満塁としたところで打席には野呂田。しかしここは三ゴロに打ち取られ、好機をものにできない。
続く8回裏、中大は直近の試合、バットで結果を残す安田淳平(商2=聖光学院)を代打に送る。この試合でも起用に応える中安打を放つと、すかさず盗塁。続く繁永が猛打賞となる右安打で2死一、三塁としたところで打席には4番櫻井。得点に期待がかかったが悔しい見逃し三振で二者残塁のままスリーアウトと、もどかしい展開が続く。
▲8回にチャンスを作った本日猛打賞の繁永
打線の援護がないものの、山口は9回も安定したピッチングで青学大の強力なクリーンナップを三者凡退に抑え、最終回、打線の逆転を待つ。
迎えた9回裏、松嶋が四球を選び出塁すると、2死一塁で野呂田がこちらも猛打賞となる適時二塁打を放ち待望の1点を奪取。ここで青学大は連日好救護を続ける鈴木にスイッチし、打席には佐藤壱聖(経2=東日本国際大昌平)。スワローズジュニアの元チームメイトとの対決が実現するも二ゴロに打ち取られ、逆転には一歩届かずゲームセット。試合後、清水監督も「あと1本の差が大きかったし、そこが力不足だった」と苦い顔をのぞかせる悔しい惜敗を喫した。
安打数では青学大を上回ったものの打線が繋がらず、あと一歩王者の背中に手が届かなかった今日の試合。しかし現在繁永が首位打者、山口が防御率全体2位と3年生が好調を維持し明るい兆しもある。優勝の可能性もいまだ残る中、監督も挙げた「全員野球」で勝利をつかみ取れるか、投手陣と打線それぞれの繋がりに期待がかかる。
◆試合結果◆
○青学大2 ー1中大●
◆お知らせ◆
次戦は5月14日(火曜日)に明治神宮球場で行われる対亜大1回戦です。
(記事:齊藤さくら 写真:髙梨晃世、齊藤さくら)
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