2024年５月16日 明治神宮球場
チーム １２３ ４５６ ７８９ ＝ＲＨＥ
亜 大 ４００ ０００ ０１０ ＝５10０
中 大 ００２ １０２ １０× ＝６９１
［亜］北嶋、川尻、井上悠、山城ー田島
［中］東恩納、今村、子安、岩城、三奈木ー野呂田
［本］〈中〉皆川（４回ソロ）、佐藤壱（７回ソロ）
◆スタメン◆
１［中］橋本 航河（文１＝仙台育英）
２［遊］佐藤 壱聖（経２＝東日本国際大昌平）
３［一］繁永 晟（商３＝大阪桐蔭）
４［左］櫻井 亨佑（商４＝習志野）
５［指］安田 淳平（商２＝聖光学院）
６［右］皆川 岳飛（経３＝前橋育英）
７［三］伊藤 櫂人（文２＝大阪桐蔭）
８［捕］野呂田 漸（文３＝秋田中央）
９［二］山本 聖（文４＝鹿屋中央）
Ｐ 東恩納 蒼（商１＝沖縄尚学）
第１戦で黒星を喫し、優勝に向けて後がなくなった中大。初回に４点を追いかける苦しい展開になったものの、皆川の特大ホームランなどでじわじわと反撃を続け、６回に代打・佐藤豪の適時打で逆転した。その後、今季初スタメン起用となった佐藤壱に公式戦初ホームランが飛び出し、そのまま逃げ切って勝利。４点差をひっくり返して優勝への望みをつないだ。
先発は東恩納。初回１死から四球２つとヒットで満塁のピンチを招くと、亜大の５番・芹澤、６番・石川に適時打を浴び、４点を先制されたところで降板。４点を追いかける苦しい展開となる。
東恩納の後を受け、２番手で登板した今村拓哉（文４＝関東第一）は毎回ランナーを背負うも、無失点。２回2/3イニングを投げ、相手に流れを渡さない上々のピッチングを見せ味方の反撃を待つ。
▲今季先発や中継ぎをこなし、投手陣を支え続ける今村
３回裏、２死満塁のチャンスを作ったところで、前日の試合でホームランを放った今季好調の繁永に打席が回る。北嶋（亜大）が投じた２球目、内に入った高めの逆球を振り抜き、レフト前へ。走者２人が本塁に生還し２点差に追いあげる。清水監督は「繁永が満塁で１本打ってくれたのは大きいと思います。４点取られた後の次の点をうちで取れたのは大きい」と繁永の活躍を称えた。
▲今季好調の繁永。5/16現在リーグトップの９打点をあげている
４回からは子安秀弥（経１＝東海大相模）が登板。前日に続いての登板となったが疲れを感じさせないピッチングを見せる。
▲連投の疲れを見せない投球を見せた子安
４回裏、先頭は皆川。２ボールからストライクを取りに来た北嶋（亜大）の直球を打ち返す。ライトが一歩も動かないまま、打球はスタンド中段へ。皆川の完璧なホームランで、ついに１点差に詰め寄った。
▲本塁打確信の皆川。ライトはその場を一歩も動かなかった。
６回裏、１死二三塁のチャンスを作ったところで、９番・山本に代わり、スタメンを外れた佐藤豪（商３＝藤代）が代打で起用される。「みんながつないでくれたチャンスだったので、なんとか１点返そうと思って」と打席に入った佐藤豪。高めに入った５球目を打ち、打球は前進守備を敷いていたショートの右を抜け走者二人が生還。ついに逆転に成功する。
▲代打で逆転打を放った佐藤豪
７回裏、校歌が流れる中打席に入った佐藤壱。２球目の内角低めの直球を打つと、こちらもライトが打球を全く追わない完璧なホームランで追加点。これが嬉しい公式戦初本塁打となった。ベンチ前でスタンドに向かって大きなガッツポーズを見せた。
▲公式戦初本塁打を放った佐藤壱
６回から登板していた岩城颯空（経３＝富山商）が８回につかまり１点を失う。なおも１死一、二塁のピンチの場面で三奈木亜星（商３＝浦和学院）が登板。後続を断つ。９回も２死から安打を許すも、得点は与えず勝利。このカードの成績を１勝１敗とした。
▲ピンチでマウンドに上がった三奈木。気迫あふれる投球で勝利を手繰り寄せた。
「４点取られたときも、誰も気持ちが落ちていなかった。みんなで繋いでいくぞと気持ちがあった」と佐藤豪が語るように、劣勢になっても誰一人下を向かずベンチから声援を送り続けている姿が見えた。残りの試合にすべて勝利すれば完全優勝。試合前に「第１戦を落としたんですけど、本当に負けられない。かえってその方がわかりやすいし、何のプレッシャーもない」と声をかけたという清水監督。ここからも全員でつないで勝利を積み上げ、優勝を目指す。
◆試合結果◆
◯中大 ６ー５亜大●
◆お知らせ◆
次戦は５月17日（金曜日）に明治神宮球場で行われる対亜大３回戦です。
（記事：中島遥 写真：髙梨晃世、齊藤さくら、中島遥）
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