2025年5月22日 明治神宮野球場
チーム 123 456 789=RHE
中 大 302 000 000=570
東洋大 105 000 01×=790
[中]子安、高橋蒼、山根、高橋史ー新妻、野呂田
[東]馬庭、南、谷、桝川、向高-熊谷、鈴木二
[本]〈東〉山内(1回ソロ)、西川(3回3点)
◆スタメン◆
1[三]伊藤 櫂人(文3=大阪桐蔭)
2[中]橋本 航河(文2=仙台育英)
3[二]繁永 晟(商4=大阪桐蔭)
4[指]皆川 岳飛(経4=前橋育英)
5[右]若井 勇輝(文1=桐蔭学園)
6[左]安田 淳平(商3=聖光学院)
7[一]髙橋 徹平(文1=関東第一)
8[捕]新妻 恭介(文2=浜松開誠館)
9[遊]藤本 陽毅(文1=京都国際)
P 子安 秀弥(経2=東海大相模)
前節の国学大戦で勝ち点を獲得し、1部残留を決めた中大。最終週は今春3季ぶりに1部昇格を決めた東洋大との対決となった。初回に四球とヒットで3点先取するが、3回に東洋大打線の猛攻を浴び、逆転を許す。その後、出塁するも追加点を入れることができず、5-7で敗北。勝利は逃したものの、攻守にわたり下級生の活躍が目立つ試合となった。
試合は早くも初回から動いた。1番伊藤櫂がストレートの四球で出塁すると、2番橋本が犠打で走者を送る。3番繁永が冷静にボールを見送り、四球で出塁する。1死一、二塁の好機で、4番皆川が三塁線を破る適時二塁打を放ち、1点を取り先制する。続く5番若井も三遊間を抜く2点適時打を放ち、大きなイニングとなった。
▲2安打2打点の活躍を見せた若井
中大が3点を先制するが、すぐさま戦局は変わった。先発の子安は2番山内(東洋大)にソロ本塁打を許す。1点を返されるも、その後は落ち着いた投球で投手有利のカウントで試合を進めていく。
3回表に3番繁永、4番皆川がフルカウントからボールを見極め、二者連続で四球を選ぶ。5番若井が初球を打ち返して一、二塁間を破る単打を放ち、無死満塁の絶好のチャンスが生まれる。6番安田の打席間に捕逸で、三塁走者がホームイン。安田は犠飛を放ち、中大はこの回2点を挙げ、リードを広げる。
▲犠飛で打点を挙げた安田
その直後の3回裏、中大に大きなピンチが訪れる。先頭打者を抑えることができず、2者連続センターへのヒットを許す。続く1番宮下(東洋大)、3番井上(東洋大)に適時打を打たれ、2点を失う。2死一、二塁になった所で、清水監督がマウンドへ向かう。監督は「踏ん張ってほしい」という思いで、ピッチャー交代を告げなかった。しかし、5番西川(東洋大)がバックスクリーン横へ3点本塁打を叩き込み、逆転を許す。この回一挙5点を奪われた子安は降板し、高橋蒼人(文2・帝京)にマウンドを託す。高橋蒼は安定して140㌔超の投球を見せる。その後、キャッチャー新妻が盗塁を阻止し、ピンチを切り抜ける。
4回表に1番伊藤櫂のヒットと2番橋本の内野安打で好機を作る。なんとか走者を返したい中大だったが後続が打ち取られ、得点にならなかった。
5回裏からはリーグ戦初登板となる山根(大翔=商1・昌平)がマウンドに上がる。打たせて取るピッチングでアウトを重ねていった。2イニングを投げ、無安打無失点に抑え、相手に流れを渡さなかった。
▲リーグ戦初登板で2回を無失点に抑えた山根
7回裏には、高橋史佳(経1・日本文理)が今季初めて登板した。149㌔の速球で打者を打ち取る場面もあり、久しぶりの登板であることを感じさせない投球だった。
8回裏には内野ゴロの間に1点を失い、点差を2点に広げられる。
9回表、代打那賀(球道=商2・臼杵)や途中出場の青木勝吾(文1・中央学院)、繁永が打席に立つも、三者凡退に抑えられ、試合終了。
今日の試合は前節と大きく異なる打順であった。リーグ戦で初めて5番に抜擢された若井、無失点の継投で追加点を許さなかった高橋蒼や山根ら下級生の活躍も目覚ましい試合となった。清水監督は出場機会の少なかった選手が多く出場したことに触れ、「秋に向かってこの経験を生かしていきたい」と話した。今季すでに1部残留が決定している中大だが、最終週を良い形で締めくくり、今後の試合へつなげたい。
◆試合結果◆
●中大5-7東洋大○
◆お知らせ◆
次戦は5月23日(金曜日)に明治神宮野球場で行われる対東洋大2回戦です。
(記事:福島佳那子、写真:高橋美帆、小林陽登、紀藤駿太)
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