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4番牧主将、今季初本塁打! 今季初の2ケタ安打で王者の意地をみせる—東都大学野球秋季リーグ戦 対駒澤大1回戦

10月6日 神宮球場

チーム 123 456 789= R  H E

中 大 031   100   000=5 11 0

駒 大 000   102   000=3 4 1

[中]植田、石田裕、西舘―古賀

[駒]村越、福山、竹本―前田

[本]〈中〉牧   (3回1点)

〈駒〉鵜飼(4回1点)

◆スタメン◆

1[中]五十幡亮汰(法4=佐野日大)
2[三]石井  巧(文1=作新学院)
3[右]森下 翔太(商2=東海大相模)
4[二]牧  秀悟(商4=松本第一)
5[一]内山 京祐(文4=習志野)
6[捕]古賀 悠斗(法3=福岡大大濠)
7[指]倉石 匠己(経4=東海大市原望洋)
8[左]坂巻 尚哉(経4=千葉経済大付)
9[遊]中川 拓紀(商3=宇治山田商)

P   植田 健人(経3=興国)

 

先週、同一カード2連敗を喫し、優勝に向けて1敗も許されない中、流れを変えたい中大は、前の試合でも2安打と好調の五十幡を1番に据えるなど、打順を入れ替え巻き返しを図った。

中大の先発は、前の試合で走者を出しながらも6回途中まで粘りの投球をみせた植田。「最初からボールが多かったが、よく抑えてくれた」(清水監督)と、4回に4番鵜飼(駒大)にホームランを打たれ1点こそ失うも、5回を投げ切り1失点にまとめた。

▲5回1失点と好投した植田

 

打線は1回は三者凡退となったが、続く2回、4番牧主将のヒットを皮切りに倉石のタイムリーで1点を先制する。その後、坂巻がライト前ヒットでチャンスを広げ、打席に立ったのは今季まだヒットが出ていない9番中川。火が付いた中大打線の流れに乗り、中川が今季初安打となる2点タイムリーヒットを放ち、この回中大は3点の先制に成功した。

 

▲今季初安打初打点の中川。ベンチに向かってガッツポーズ

 

先発の植田を援護するためにも、さらなる追加点が欲しい中大。3回一死、「前の回に3点取って、カウントも3-1だったので、強く打ちにいこうと思った」と4番牧がインコースのボールをレフトスタンドに運び、さらに1点を追加。「3点取った次のイニング、追加点が欲しいところだったので流れ的にもとても大きかった」(清水監督)と牧主将の今秋のチーム第1号となる本塁打で、貴重な追加点を奪った。

 

▲今季初本塁打を放ちダイヤモンドを1周する牧。試合後、「4番としての役割を果たせた」と振り返った

 

続く4回、坂巻がセンター前ヒットを放ち、その後相手の守備の乱れもあり、無死一、二塁とチャンスを広げる。ここで打席に立ったのはこの試合1番に起用された五十幡。送りバントの構えから、打球の勢いを殺して三塁方向へ上手くバントを決めると、俊足を生かしてこれがバントヒットとなり、無死満塁とチャンスを広げた。そして、その後の石井の内野ゴロの間にさらに1点を加え、点差を5点とした。

 

▲100㍍ 10秒73の俊足を生かし、送りバントをバント安打にした五十幡。

 

先発の植田に代わって、6回からは「安定しているので」(清水監督)と1年生ながら監督から絶大な信頼を寄せられている、石田裕太郎(経1=静清)が登板。ヒットや四球、さらには牽制悪送球なども絡んで6回に2点を失うが、古賀の巧みなリードもあり、7回は無失点で切り抜け、リードを守った。8回からは石田裕に代わって同じく1年生の西舘勇陽(法1=花巻東)が登板。150㌔に迫るボールで2イニングを無失点と打者を圧倒し、ゲームセット。2点のリードを守り抜き、中大がこの試合を制した。

 

▲ピンチの場面で石田裕に声を掛ける古賀。リードは勿論、2安打と打撃でもチームに貢献した

 

「立正戦は打線が点を取れずに不甲斐なかったので、積極的に振ることを練習からしっかりやってきた」(牧主将)という言葉通り、今季初の2ケタ安打と打線が奮起。ドラフトまで3週間を切ったが、「優勝を狙っているので、チームとして勝つことが最優先」と牧はこの先のリーグ戦を見据えた。ここからも優勝・連覇に向けて、1敗も許されない戦いが続く。

 

 

◆試合結果◆

○中大 5—3駒大● (中大1勝)

 

お知らせ

次戦は10月7日に11時30分から神宮球場にて行われる対駒澤大2回戦です。

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部