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スター軍団東海大をあと一歩まで追い詰めるも惜敗。ー第73回全日本大学バスケットボール選手権大会準々決勝 対東海大

2021年12月10日 大田区総合体育館

準々決勝の相手は河村勇輝、八村亜蓮、大倉颯太、佐土原遼などBリーグ経験者が勢ぞろいしているスター軍団東海大。終盤に最大14点差を逆転するも、再逆転を許し敗戦。日本一を懸けた中大の挑戦が幕を閉じた。

スターター
#2内尾聡理(商2)、#21渡部琉(商3)、#35清水宏記(総4)、#47吉田崇紘(法3)、#99古河ウェスリー(文4)

第1クオーター(Q)、中大は思うように点が入らない時間帯が続く。#21渡部を中心に得点を狙うも、タフショットが目立ちリングに嫌われる。一方でディフェンス面では河村(東海大)のアタックなどでゴールに迫られるものの、徹底したマンツーマンで得点を許さない。しかし、終了間際に佐土原(東海大)に3点シュートを沈められるなど、徐々に点差を広げられ、4ー13で第1Qを終える。しかし、この展開に対し、「前半はシュートが入らなかっただけでオフェンスもディフェンスもやりたいことはできていた」と#35清水が語るように選手たちは決して下を向かなかった。

攻守に渡りチームを引っ張った#2内尾

そして第2Qに入ると中大のオフェンスが牙をむき始める。その立役者は期待の若手#60蒔苗勇人(商2)だ。「空いたら迷わず打てた」と語るように相手のマークを上手く外し3点シュートを立て続けに沈めていく。このQ単体で3本の3点シュートを決め、東海大を猛追し、23ー29と点差を詰め、前半終了。

この試合、3点シュート6本の18得点をあげた#60蒔苗

第3Qでは開始早々に河村(東海大)の3点シュートが決まるも中大も#2内尾の3点シュート、#99古河のリバウンドシュートなどで必死に食らいついていく。取っては取られの激しい点の取り合いとなったこのQは最後に#15町井丈太主将(法4)の意地のブザービーターが決まり、点差は詰まらなかったものの中大に流れが傾いたまま最終Qへ。  

ゴール下で奮闘する#99古河

運命の最終Q、この試合苦しんでいたエース#21渡部がついに本領発揮し、2連続で3点シュートを決めるとそこから流れを完全につかむ。#60蒔苗の2本の3点シュートなどで一気に点差を縮め、残り約2分で同点に追いつくと、残り約1分半で#21渡部のレイアップでついに逆転に成功。会場のボルテージも最高潮に。しかし、ここで立ちはだかったのはつい先日、Bリーグの千葉ジェッツとのプロ契約が決まった大倉(東海大)だ。ターンオーバーを許すなど、大倉の2連続のレイアップで逆転を許すと、そこから再度東海大が息を吹き返し点差を広げられる。残り約10秒で#35清水の意地の3点シュートが決まるも一歩及ばず、敗戦。試合後、悔しさのあまり多くの選手が涙を流した。しかし、王者東海大を追い詰めた中大の戦いぶりに会場から大きな拍手が沸き起こった。

今年度、リーグ戦では19年ぶりの1部リーグ勝ち越し、インカレでは12年ぶりのベスト8と大躍進の年となった。来年度もエース#21渡部を中心に#47吉田、#2内尾、#60蒔苗と主力陣が残るため大きな期待が寄せられる。来春、さらに強くなった中大の選手たちがコート上で躍動している姿が楽しみだ。

◆試合結果◆
●中大65(4-13、19-16、18-18、24-22)69東海大○

この試合の写真をインスタグラムで投稿しており建ます!詳細はInstagram(@chuspo_report)をチェック!

(記事:江渕光太、写真:江渕光太、村上建太)