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インカレバスケ直前特集② ――祖父江卓人アシスタントコーチインタビュー

先月、オータムリーグの全試合が終了し中大は全体で8位の結果に終わった。スプリングトーナメントでは2部順大に敗北し痛恨の初戦敗退。リーグ戦序盤は連敗を喫するなど不安は否めなかったものの、結果11勝8敗と昨年に続き勝ち越しとなった。そして3日後には今季の集大成となるインカレを迎える。中大は予選リーグ後からのスタートとなり、初戦にHリーグから勝ち上がったチーム(名経大、広大、仙台大のいずれか)、次戦にはオータムリーグ準優勝の専大を相手に控える。
一昨年、昨年は準々決勝で強豪東海大に敗れ、中大はベスト8の壁を越えられずにいる。チームの目指すところは変わらず日本一。ラストインカレの舞台に臨む中大バスケ部「CARIONS」の選手、コーチにその思いを聞いた。

第2弾は祖父江卓人(令5卒)アシスタントコーチ。今年中大を卒業し、早大大学院に進学。大学時代は学生コーチとしてチームの要を担い、U22日本代表にも招集された経験を持つ。

樋口蒼生(#0、文4)も祖父江アシスタントコーチについて「僕が入学してきた時からいますけど、知識もそうですし、自主練に付き合ってくれたりすごい熱心にやってくれる。そういうサポートがあって成り立っているチームである」と話すように絶大な信頼を置いている。

今回は祖父江アシスタントコーチにインカレへの思い、そして現在の状況などを取材した。(取材、構成:二村沙羅)

※取材は11月17日に行ったものです。

 

――リーグ戦振り返って

7位以上の上位リーグに入ろうっていうのは一つ目標にしてやってきたんですけどギリギリ叶わず8位っていうところではありました。ですけど、例年の中央大学って去年までエース格の選手、名前言えばわかるみたいな選手がいて、ここ何年かはそういう選手のこの力とそこに合わせたセットプレーやチームプレーで勝ってきた部分ではあったんですけど、今年そこまでスペシャルな選手がいない中で、そういう選手の組み合わせ、A選手とB選手組み合わせるとうまくいく、逆にうまくいかないからやめとこう、とかそういう組み合わせをやって人を多く使うことによって個を、細かいところを突き詰めた結果が少し出たかなっていう面はあったので、タレントとかがいなくても戦えるっていうのは証明できた理由であったなかなと思います。

――見えてきた課題は

数字で失点が圧倒的に多くて、他の選手も言ってたかもしれないんですけど一部リーグの上位に勝つっていうのが最終的な目標でそれをしたらインカレで優勝できるってのはあると思うので、それを狙ったときに今の失点とかだとなかなか勝つっていうところが見えてこないゲームが多いのかなと思ったので、失点をいかに減らすか、ディフェンスをどれだけこだわっていけるかっていうのが1つの課題という形でやっています。

――現在の練習はディフェンス中心か

そうですね、オフェンスは春先から結構やっててだんだんリーグ戦を通して積み重ねてよくなってきているなっていうのは感じていたので、ディフェンスのところを、逆にディフェンスがよくなっていけばオフェンスって攻める単純なあれかもしれないんですけど、難しくなるので、それを硬いディフェンスをどう破るかっていうのでオフェンスの練習にもなってくと思うので、ディフェンスの強化っていうのが今大事かなと思ってインカレもやっぱりディフェンスが強いチームが最後ファイナルで勝てるっていうのが毎年あるので、そこはこだわってやっていく時期にしたいなって思っています。

リーグ筑波大戦勝利直後にチームメンバーと喜びを分かち合う祖父江アシスタントコーチ

――リーグ戦勝利した専大、準備は

リーグ戦では勝ったんですけど、向こうもそれで気引き締めてくると思うし、中央に負けた後にこれじゃまずいってなって連勝してリーグ準優勝まで持っていけれた力があるチームなので、簡単な試合にはならないと思うんですけど、そのために留学生の高さが関東リーグのなかでトップクラスにあるチームなので高さ対策であったりとか、逆に身長高いのをどう攻めるかとかそういうvs高さっていう部分を意識した対策を進めています。

――インカレで注目してほしい選手は

4年生の3人(樋口蒼生、内尾聡理(#2、商4)、蒔内勇人(#60、商4))。下級生のときから縁の下の力持ちですごい良い場面で活躍してくれたりとか、点数取らなくてもディフェンスでとかつないでくれたりした選手がその3人なので、樋口、内尾、蒔内の3人はキープレイヤーとして考えています。

――最後にインカレに向けて改めて一言

優勝っていうのをずっとこの3年くらい掲げたまま、なかなか届かない結果で、最後優勝した大学にせって負けてたみたいなのが多いので、まあ届かないところではないと思うんですけど。そこの数点で勝てないっていうのが実力ではあると思うので、ただそこっていうのは紙一重だと思うのでそこをこの残りの1ヶ月で変えれるようにインカレ優勝を目指して頑張りたいと思います。

▲練習中の祖父江アシスタントコーチと森本開学生コーチ(法4)

「インカレ優勝」の思いは祖父江アシスタントコーチをはじめスタッフも変わらない。インカレまであと3日。中大バスケットボール部全員でインカレに挑む。

 

祖父江アシスタントコーチが中大バスケットボール部に入部した理由、アシスタントコーチの仕事内容についての取材は1月号の紙面でも特集予定!ぜひお楽しみに。