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高山33得点で攻撃好調、深澤圧巻の11リバウンドで新人インカレへあと1勝―第64回関東大学バスケットボール新人戦 対青学大

2024年6月5日 駒沢オリンピック公園総合運動場・屋内球技場

初戦で大勝を飾った中大は、次なる相手に青学大を迎えた。試合は終始中大ペースで進行し、初戦に続き100点ゲームで勝利。アウトサイドからのシュートやリバウンドなどで好調さをうかがわせた。#3高山鈴琉(商2)は「トントンの試合」になると展開を予想していた中で、それよりも「良いものになった」と強調した。

▲応援に駆けつけた3、4年生ら

スターター

#3高山、#15坂口大和(商2)、#21深澤桜太(商1)、#33鴫原樹生(商2)、#55板倉伶弥(文1)

 第1クオーター(Q)、#21深澤がジャンプボールを取った後、厳しいディフェンスの中で#33鴫原が最初の得点を挙げる。相手はアウトサイドからのシュートが当たり、3点シュートで引き離しにかかるも#15坂口と#33鴫原の活躍で中大も得点を重ねる。#21深澤はリバウンドやルーズボールに積極的に絡み、中大のチャンスを作り出した。中盤移行では、#3高山がフェイントからのシュートや、3点シュートを沈めた直後のディフェンスで、スティールからそのまま速攻を沈めるなど活躍し、23-18で第1Qを終えた。

 第2Q、開始直後に#15坂口が落ち着いて得点すると、続けざまに#3高山も厳しい姿勢からのシュートを決めた。#28柘植皓心(商2)もリバウンドで活躍したほか、#15坂口から#55板倉が合わせてゴール下を決めるなどし圧倒。再び交代で入った#21深澤は前Qから勢いそのまま、#5石口直が外した3点シュートのリバウンドを取り、そのまま押し込むなどし点差を広げた。相手のタイムアウト後、交代でコート入りした#34赤平奏人(文2)が得点したところで前半終了。45-31で後半戦へ。

▲両チーム中最多の33得点を挙げた#3高山

 第3Q、相手に先制を許すも#15坂口が速攻ですぐさま取り返す。さらに#21深澤のパスを受け3点シュートを沈めるなど、疲れを見せない。「スリーは打ち込んできた」という#3高山も、中盤までに2本の3点シュートを決めたほか、フリースロー3本も落ち着いて決めた。中盤以降では#21深澤、#5石口、#55板倉らの得点が続き、77-54で最終Qを迎えた。

 第4Q、#21深澤のファールによる相手のバスケットカウントからのスタートとなったが、#15坂口のドライブからのシュート、#5石口の3点シュートで盛り返す。さらに続けて#5石口がドライブで中に切り込み得点するなど、中と外からオフェンスで貢献した。中盤から初戦に続き、#21深澤・#55板倉以外の1年生もコートイン。#24丹尾太城(文1)、#9川端一真(総1)の得点で100点目を挙げ、試合終了。100-80で中大の勝利となった。

▲リバウンドなどでチームに貢献した#21深澤

 この試合の勝利により、中大はベスト8入りを果たすとともに、勝敗に関わらず最終日まで3試合を戦うことが決まった。また今大会は第2回全日本大学バスケットボール新人戦(新人インカレ)の予選を兼ねており、7位までの大学が出場権を得ることから、中大は残りの3試合のうちいずれかで1勝を挙げれば出場となる。試合後、3点シュートで好調さを見せた#3高山は、今試合での勝利が今後に向けて「自分たちの流れも良くなるし、良かった点」とし、攻守計11リバウンドを挙げた#21深澤は「自分の仕事のリバウンドをしっかりとできた」と振り返った。2人の主なやり取りは次の通り。

 

#3高山

―試合の感想
 全国出れるか出れないかってところで青学戦を想定してやってきたので、まずここを勝ち切れたことがやっぱり自分たちの流れも良くなりますし、良かった点だと思います

―試合展開は予想通りのものだったか
 予想ではトントンの試合をして、自分たちが粘り勝つっていうのを想定していたので、自分たちのシュートが入ったっていうのもありますし、センター陣が頑張ってくれたので、そこが勝った点になっていると思います

―思っていたよりもうまくいった
 そうですね。展開もうまいこと流れも乗ってきて、自分たちが予想していたものより良いものになったと思います

―新人戦では最上級生。チームを率いる立場としての意識は
 キャプテンが34番の赤平で、戦術というかプレー全体を考えるのが5番の石口と15番の坂口で、(自分は)特に何もしないポジションなんですけど、スタートのガードとして責任感はチームを引っ張るというところで持たないといけないなとは思っているので、そういうところは今日すごく良かったんじゃないかなと、チームを引っ張れたんじゃないかなと思います

―自身のプレーではスリーも調子が良かった
 そうですね。けっこうスリーも打ち込んできて、スプリングトーナメントでもわりかし入っていたんですけど、新人戦の練習試合とかになってくると、自分のアテンプトが多いにも関わらず、シュートが入らないっていうチームに迷惑をかけた部分もあったので、今日はそこが勝てた点としてスリーが入ったのは良かったんじゃないかなと思います

―リバウンドはインサイドのプレーヤーが頼れる
 リバウンドは相手が強いので、そこを重視してやっていこうという話をしていたので、そこを抑えられたのは良かった点ですし、深澤が出ることによってシュートのブロックとかもあるので、デカい点を意識して良いオフェンスやディフェンスに持っていけたのが、センター陣が頑張ってくれたところだと思います

―深澤・板倉以外の1年生について
 フレッシュマンなので、もっとガツガツいってほしいと思いますし、個々の能力は普通にあると思うので、自分に自信を持って試合でも相手のプレッシャーに負けずに戦ってほしいと思っています

―金曜日に向けて
 次勝てばインカレ出れるってことなので、しっかりそこを一勝して、とりあえず全国大会に出られるように頑張りたいと思います

 

#21深澤

―試合振り返って
 自分の仕事のリバウンドをしっかりとできて、それが勝利につながった試合だと思います

―リバウンドは調子が良かった
 スカウティングで、相手のビッグマンにリバウンドを取られないようにしようっていうのを話していて、それで今日挑んで自分がしっかり抑えて、自分もリバウンド取れてっていうのはしっかりできたので良かったです

―「こっち切れて」など声をかけられていた。チームでの連携については
 試合中やっぱり1、2年生と3、4年生からもけっこう指示がくるので、それ聞いてやっていたんですけど、チーム全体で1、2年生だけではなくて、3、4年生も一緒に戦っている感じですね

―他の1年生のプレーを見て
 ルーキーらしく、泥臭いプレーだったりとかにすごく注目してほしいですね

―誰がどういったキャラクターみたいなのは
 やっぱり丹尾のハッスルプレーとか、川端のゲームメイクだったりとかを見てほしいです

―今日で8強入り。新人インカレまであと1勝だが次戦に向けて
 あと3試合あるので、しっかりと油断せずに全部勝つつもりでやりたいと思います

 

◆試合結果◆

○中大100(23-18、22-13、32-23、23-26)80青学大●

 

◆お知らせ◆

次戦は6月7日(金)に横須賀アリーナで行われる立大戦です。

 

(記事:桑沢拓徒、写真:大畠栞里・柴田心月)

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