2025年6月8日 国立代々木競技場 第二体育館
前日の準決勝では惜しくも東海大に敗れ、筑波大との3位決定戦に臨んだ中大。後半には試合の流れを完全に掌握し、昨年度の4位という成績を塗り替え、堂々の関東3位に輝いた。
スターター
#7平原侑真(商1)、#9川端一真(総2)、#11三谷拓夢(商1)、#14佐々然(商1)、#55板倉伶弥(文2)
第1Qは筑波大ボールからのスタート。試合開始1分で相手に先制点を許すも、直後に#7平原侑真(商1)が2点を返し応戦。その後も交互にシュートを決める展開が続くが、筑波大に計8回のフリースローを与えてしまったことが響き、14-22と8点差を抱えて第2Qへ。
▲ゴール下で争う入野
迎えた第2Qは中大ボールから開始。#8入野英幸(文1)の3点シュートを皮切りに、#23山川温暉(文2)のアシストを受けた#25黒髪安時(商1)の2点シュート、平原の圧巻のアリウープなどで得点を量産。その後#55板倉怜弥(文2)の得点によって一時は逆転し、中大ベンチは盛り上がりを見せた。しかし、再び同点に並ばれ、第2Q最後に筑波大の2点シュートを被ったことで、34-36の2点差で折り返しとなった。逆転こそ叶わなかったが、第1Qでの8点差をしっかりと縮めて第3Qへと繋げることができた。
▲シュートを打つ平原
2点を追いかける形で始まった第3Q。始まって早々に#7平原の3点シュートで逆転。すると流れに乗った中大が連続12得点を奪い、筑波大を突き放す。3Qを通し筑波大をわずか8得点に押え、5本の3点シュートを含む29得点を挙げた中大はグッと勝利に近づいた。
▲シュートを打つ三谷
最終第4Qも中大の勢いは止まらない。#23山川が一人で10得点を挙げると、#11三谷拓夢(商1)や平原もそれに続き得点を重ねる。輝きを放つ見せたのはオフェンスだけでは無かった。リバウンドも積極的に奪いにいき、#55板倉らが筑波大のシュートをブロックするなどディフェンスでも活躍を見せた。攻守双方の「泥臭い」プレーが功を奏し88-61で勝ち抜き、昨年度の成績を大きく上回る第3位で今大会を終えた。
今大会を通しチームとしての成長を感じたと言う。試合後#2坪井遥生(理2)は「二連覇というのは僕達しかできない」と語り、新人インカレ優勝に向け意気込んだ。また全員で勝つことにこだわる様子も見られた。全員バスケで二連覇という快挙を成し遂げるために、新人インカレに向けて再スタートを切る。
◆試合結果◆
〇中大88(14ー22、20ー14、29ー8、25ー17)61筑波大●
◆コメント◆
坪井
──試合の感想
今日の試合はみんな頑張ってくれていい試合、いい試合というか、自分たちのやりたいバスケできたかなって。
──関東新人通して感じたこと
正直こんな勝てると思ってなかったんで。手応えと言うよりは今もう驚きの方が強いんですけど、これをたまたまじゃないようにするためにこれからも、この新人期間で得たものをしっかり自信にして、これからも頑張りたいと思います。
──自身のチーム内での役割をどのように意識しているか
スタッツ見てもらったら分かるんですけど、僕点取る選手じゃないんで、本当に周りの選手がどうしたら攻めやすいかなって考えてやったのと、ディフェンスの部分ではとにかく声出して、みんな助けれるようには意識してやりました。
──新人インカレへの意気込み
去年優勝してるのもあって、二連覇というのは僕達しかできないと思うんでそこを目指すのももちろんですけど、スーパースターがいないチームなんで、しっかり全員で泥臭く頑張っていきたいと思います。
黒髪
──試合の感想
今大会で自分たちの課題がオフェンスで点が取れないという部分だったので、後半みんながバンバン(シュートを)決めてくれたのは、チームとして大きく成長していて良かったなと思います。
──関東新人全体を振り返って
自分たちのこの代は弱いとコーチとかにも言われていて…。(この大会が)一番成長したなと思います。チームとしての絆とか、一つのチームになれたというか、チームワーク的な部分も成長したと思います。
──新人インカレへの意気込み
今大会でけっこう成長して、この結果になったのは大きな自信になると思います。でも、ここで天狗にならずに、これからも泥臭いプレーだったりハッスルするところだったり、スタッツに残らない部分を本気で頑張って、全国1位を目指したいです。
(記事、写真:佐藤友香、藤野真紘)
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