2021年10月30日 流通経済大学龍ケ崎フィールド
▼スタメン
GK
坪井湧也(商4)
DF
佐野大樹(経1)
牛澤健(経2)
新井秀明(経4)
岡井駿典(法3)
MF
髙岸憲伸(文4)→堀脩大(経4)
和田悠汰(経4)→豊田歩(総3)
田邉光平(法2)
FW
星野創輝(商1)→小島偉央(商4)
山﨑希一(経2)→鈴木翔太(文3)
平尾拳士朗(経3)→有田恵人(文2)
▼試合結果
●中大2―3東学大○
得点者:高岸(前半30分)、有田(後半44分)
前節、2部優勝を達成した東京国際大との大一番に敗れた中大。プレーオフ進出に向けなんとか3位を死守したい今節は、同じく入れ替え戦での昇格を狙う学芸大との一戦となった。
スタメンに一年生二人を起用し、エース高岸と今季大爆発の山﨑を据えるなど、磐石の布陣で最終節へ臨んだ。
中大ボールでキックオフ。開始直後から果敢な攻撃を見せるも、試合が動いたのは前半6分。相手ロングスローから自陣ペナルティエリア付近まで突破され、強烈なミドルシュートを放たれる。ボールはゴール左隅へと吸い込まれ、先制点を許してしまう。
早い時間帯に失点し、リードされる展開となった中大は、カウンターで得点機をうかがう。同8分には、田邊がボールを運び、最後は和田がゴールを狙うも、惜しくもゴールバーを越える。その後は再び学芸大ペースに。相手のパスワークに翻弄され、危険な場面が見受けられたが、坪井のビッグセーブでなんとか危機を脱した。
同30分、最終ラインから両サイドにボールを振りながら攻撃を仕掛ける。中央に空いたスペースに高岸が侵入すると、右足を一閃。相手ゴール右端にたたき込むスーパーゴールで試合を振り出しに戻す。
▲高岸のゴールに喜ぶ選手たち
同39分には、岡井のクロスから星野が相手と競り合いながらヘディングでゴールを狙う。しかしながら、相手DFに阻まれ得点には至らず。前半終了間際には、CKからピンチを招くも、坪井がまたもファインセーブ。1−1の同点で試合を折り返した。
後半17分、相手ペナルティエリア付近の良い位置でF Kを獲得。キッカーは高岸。正確なキックで直接狙うも、ゴールポストを直撃。逆転弾とはならなかった。
同20分、攻めあぐねていた中大は平尾に代えて有田を投入。山﨑との両ウィングでチャンスを狙う。直後の同21分、山崎が持ち前のドリブルで左サイドを突破。相手DF3人をかわし、シュートまでつなげるも、わずかに枠外へと外れてしまう。
▲ドリブルからシュートを放った山﨑
迎えた同32分、CKを相手に与えてしまうと、最後はこぼれ球を押し込まれ、痛恨の失点。逆転を許してしまう。
なんとしてでも同点に追いつきたい中大は、3選手の交代を敢行。すると、終了間際の同44分、途中出場の鈴木が相手左サイドの深いエリアまで持ち込む。中央へ鮮やかなクロスを供給すると、有田が値千金のヘディング弾を沈め、同点とした。
▲有田のゴールにベンチから飛び出す選手たち
しかしながら、ロスタイムの同50分。自陣ペナルティエリアまで攻め込まれると、2失点目同様、最後はこぼれ球を押し込めれ3失点目。試合を決定づけられてしまった。
▲決勝ゴールを許した直後のベンチ
結果3−2のスコアで惜しくも敗戦。プレーオフ進出圏内の3位から陥落し、5位という結果で今シーズンを終えた。
「1年での1部復帰」。この目標を掲げて一年間を戦い抜いてきた中大イレブン。最終節は、中大らしいサイドからの攻撃と粘り強さを見せ、随所で好ゲームを演出。しかしながら、あと一歩届かなかった。「あと一歩足りない」。佐藤監督は今季を通して、この言葉を口にすることが多かった。まさにそれを象徴する一戦となった最終節。悔し涙を呑んだ今季から、1部へと返り咲く姿を来シーズンは期待したい。
(記事:山縣一郎、写真:板谷龍之介)