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課題尽きずも僅差で勝利! 強さの裏にあるチームの思いー関東学生ハンドボール春季リーグ戦 対日大 

4月29日 明大和泉体育館

前回は強豪・筑波大と互角の戦いを繰り広げるなど健闘を見せた中大。第5戦目となった日大戦は後半に攻守がかみ合わず、苦しい展開を強いられる。それでも、前半のリードを守り切った中大は24-22の僅差の戦いを制し白星を飾った。

▲抜群のシュート決定率を誇る成長株の川内

前半は終始好調だった。安永翔(法3)の速攻から始まった攻撃で流れをつかんだ中大は岩﨑滉大(文3)や中村翼(法2)らのシュートで試合の主導権を握る。中でも、筑波大戦でシュート決定率100㌫を誇った川内直喜(文3)が今回も躍動。巧みなシュート技術で相手ゴールを破った。「決定率は上がっているのでしっかり打ち込めば決まると思った」(川内)。また、期待のルーキー久保寺歩夢(文1)も8分に速攻を決めるなどきっちりと任された役割を果たした。中村翼の体を張ったシュートや山川慎太郎主将(経4)の好アシストも光った中大は日大に5点差をつける16-11で前半を折り返した。

▲司令塔として活躍する安永。勝負どころでシュートチャンスをものにする

後半はゴールキーパー・大西暁斗(法4)の好セーブから始まった。しかし、6分後半に18点目を奪ってからの中大はシュートミスや相手の堅いディフェンスにはばまれるなど、なかなかゴールを揺らせない。その間に猛攻をしかけてきた日大は一気に2点差まで迫っていた。「徐々に点差が詰まってきているのを見て選手たちがあせりだしてしまった。攻撃がうまくいかないから、守備にもほころびが出てきてしまった」(実方監督)。そんな状況を打破しようと15分頃にタイムアウトをとった中大は中村仁宣(文2)を投入し、チームの流れを変えることを試みる。そんな期待に中村仁宣は鮮やかなパスワークで相手を圧倒し、自身もシュートチャンスをものにする大活躍で応えたが、試合終盤に山川主将が足をつるまさかの事態に。しかしチーム全員が今まで以上に声を出し、危機を乗り切った中大は前半のリードを守り抜き、24-22の2点差をつけて勝利した。

▲山川主将の負傷時、積極的にチームに声をかける岩﨑

「新チームはまだまだ。それでも内容が良くなかった中で勝てたのは大きい」(実方監督)。結果として勝ちはついたが、反省点や課題も残る試合となった。連日の活躍が光る川内も「内容は負け試合。前半のような戦いを一試合通じてできるように」とさらに気を引き締めている。また、今回の試合で印象深かったのは負傷で山川主将がコートを去った後、残った選手たちがそれまで以上に声を出して盛り上げていた場面だ。これには山川主将も「自分がいなくなった後にコートの中で引っ張っていたメンバーを見れたのは良かった」と振り返る。前半戦を勝ち越しで終えた中大。進化を続けるチームの裏には互いを思い合う強い気持ちがある。

▲試合終盤のゴールに歓喜の声を上げる選手たち

 

◆試合結果◆

〇中大24(16-11、8-11)22日大●

 

◆コメント◆

実方監督

「後半はまいったね。でもピリッとしない中でも勝ったのは大きい。崩れた後半を修正してうまくやっていけるようにしたい。中村仁宣はよくゲームメイクをしてくれたし、十分に力を発揮してくれたと思う。また次も全員で勝ちにいきたい」

山川主将

「シュートミスとか多くて少し浮足立ってたのかもしれない。気持ちが足りてないことが多かったので、タイムで気持ちを入れ直しつつ盛り上げてやっていこうと思った。今回は内容の悪い中で勝てたのは良かった。この二連戦負けなかったことは大きいので、今回出た課題を修正して次回負けないように切り替えていきたい」

川内

「前半うまくリードできてたが、後半は良くなかった。チームが今回ディフェンスで点を取られすぎたので、次の試合まで残り短いけど修正していきたい。自分のシュート決定率だけではなく、チーム全体の決定率も上げて次も勝ちたい」

中村仁宣

「もっと自分ではできたと思うが、結果的に勝ちにつながったので良かった。次も途中出場だと思うが、チームの足を引っ張らないように頑張りたい」

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部