2023年５月６日 東京・日本大学八幡山体育館アリーナ
春季リーグ第５戦、前回初の黒星に終わった中大は国士舘大と対戦した。前半は相手の速攻やサイドシュートに苦戦し、ディフェンスが上手く機能しないまま試合が展開。相手に４点のリードを許し前半を折り返したが、後半はディフェンスを修正し得点も量産。「中大らしいハンド」を見せ見事逆転勝利を収めた。
▲試合開始前の選手たち
出口晴大（経４）の先制点でスタートした前半。序盤は互いに点を取り合う試合展開であったが、前半10分過ぎからシュートミスにより相手に速攻を取られてしまったり、上からのシュートを決められたりと流れを相手に許してしまう。タイム後には伊禮雅太（法４）が相手ボールを上手くカットし伊禮颯雅（法２）にパスをつなげ速攻を決めたり、高橋侑吾（文３）のサイドシュートが決まったりと得点を重ねた中大であったが、「前半はディフェンスのチェンジミスだったり、シュートミスが多くてなかなか自分たちのペースで行けなかった」（瑞慶山充貴・法３）「前半で22点失点はあまりうちではないことで、それくらいディフェンスが駄目だった」（実方智監督）と語るように、その後も相手のサイドシュートや速攻にディフェンスが上手く対応しきれず、前半を18ー22と４点のリードを許し折り返した。
▲シュートを決める伊禮颯
迎えた後半。何とか追いつきたい中大は開始早々、泉本心（法３）がシュートを決めると、その後は瑞慶山がサイドシュートを連発し開始５分でその差を２点まで詰める。また、「近藤ダノベン優一郎（法２）を前半の最後に入れたら結構守れていたので、後半は出口とダノベンを真ん中に置いたら急激にディフェンスがよくなった」（実方監督）と語るように、前半からディフェンスを修正し、相手の攻撃を何度も阻んだ中大は、後半13分、上山陽平（総４）の７ｍスローで同点に追いつく。その後は一進一退の攻防が続くが、池間飛勇（文４）や伊禮雅のサイドシュート、また野上遼真（総４）や風呂内海渡（文３）の好セーブなどでリードを守ったまま着実に得点を重ね、36ー35と勝利で試合を終えた。
▲得点を量産した伊禮雅
今日の試合について実方監督は「前半のディフェンスが上手くいかなかったのを後半改善できたのが今日の勝因」と振り返った。また瑞慶山は後半の流れが変わったきっかけについて「後半で勝負所を変えて、そこでキーパーがしっかりやってくれた。ダノベンのディフェンスも勝ち越しに関係したと思う」と話した。今回勝利のキーマンとなったダノベンは「ミーティングの時点で話し合っていた点を実践できていなかったので、自分が入って臨機応変にやっていたらそれが上手くはまって後半につながったと思う」と自身のプレーについて振り返った。
次戦の対戦相手は現在リーグ２位の早大。次戦について実方監督は「早稲田は全然またタイプが違くて、上から打つというよりかは色々なところからぐるぐる来るので、そこはうちのディフェンスがどこまで頑張れるかですね。また、速攻の練習をここ1週間で練習してきたので、早稲田の速攻を止められれば楽になると思う」と話した。春リーグも残り4戦。現在４勝１敗でリーグ首位の中大はこの勢いのままリーグ優勝を果たせるか。期待が高まる。
◆試合結果◆
〇中大36（18ー22、18ー13） 55 国士舘大●
◆お知らせ◆
次戦は５月７日（日曜日）に八幡山体育館で行われる対早大戦です。
（記事：小幡千尋、写真：山﨑あきこ）
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