2021年3月17日 小野路球場
昨年11月の関東王座決定戦から約4か月、中大準硬式野球部が再び戦いの場に帰ってきた。対戦相手は今年度の春季リーグで同じ1部リーグで戦う強敵帝京大。今年度初めての実戦で打線が11安打8得点と猛攻を見せ8-5と勝利。幸先の良い2021年度のスタートとなった。
▲今年もチームのエースとして期待がかかる近野佑樹(法3)
中大の先発はエース近野。「体が細くて球速が出なかったので、冬はウエイトトレーニングをメインに取り組んできた」と本人が語るように切れ味抜群の直球を中心に1回を三者三振に仕留める上場の立ち上がりを見せる。その裏、打線は相手のエラーに漬け込み2死二塁のチャンスを作ると4番伴野匠(経3)の右前適時打で幸先よく1点を先制する。
▲今日も2本のタイムリーと4番としての役割を果たした伴野
先発の近野は4回に2点を奪われるもその後も安定感のある投球を見せ、5回二失点と先発の役割を十分に果たし降板した。一方打線は3回に2年生ながら3番スタメンに名を連ねた川満剛(文2)の左中適時二塁打などで2点、4回にも同じく2年生の8番岸野皓大(商2)の中越二塁打などで4点をそれぞれ奪い4回終了時点で7-2と試合の主導権を握る。
▲準硬式野球部期待の若手の1人川満
さらに6回、池田監督が大いに期待を寄せる幸喜健太郎(商3)の右越本塁打が飛び出す。「去年チームに迷惑をかけた分今年は怪我なくチームの主力として試合に出続けることが目標です」と試合後に語った。去年怪我に泣いたこの男の力は全国優勝を目標に掲げるチームにとって必要不可欠である。その後、投手陣は石井竜弥(商2)、林部庄吾(商4)と繋いで逃げ切り8-5で勝利した。
▲ホームランを放ち、中森至(経2)とハイタッチをする幸喜
この試合で目立ったのは長打の多さである。昨年までは単打、四球、バントを絡めて得点していくいわゆる「スモールベースボール」が特徴的であったが、今日の試合では外野の頭を超える打球や、ファールになったとしても鋭い当たりが目立った。池田監督が「自分のスイングをするように選手に言った」と語るように自分のスイングを心掛けた成果が早速試合に出た。今年の中大準硬式野球部は一味違う、そんな予感をさせる試合であった。
◆試合結果◆
チーム 123 456 789 =計
帝京大 000 200 210 =5
中 大 102 401 000 =8
◆お知らせ◆
関東地区大学準硬式野球選手権大会の次戦は3月19日、平塚球場にて行われる対東海大戦です。試合は15時開始予定です。
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部