2024年3月31日 東京都・スリーボンドベイスボールスタジアム上柚木
東洋大との1回戦では4点差をつけ快勝した中大。勢いそのまま勝ち星をつけたかったが、そう上手くはいかなかった。チャンスをなかなかものにできず、延長線の末に敗北を喫した。
先発の大山北斗(商3)が2イニング連続三者凡退に抑え、良い流れで迎えた2回裏。山口剛大(文2)、高垣昂平(商4)が続いて死球により出塁し、無死一塁二塁のチャンスを作る。三橋朋徳(経4)の犠打で一死二塁、三塁に。松浦祥真(経3)の犠打により先制点を奪うも、2塁走者もアウトになり、この回の攻撃を終えた。
沈黙のイニングが続き、その沈黙を破ったのは東洋大だった。6回表、大山のコースギリギリのボールを見極められ四球で出塁される。アウト2つをもぎ取るも、甘めのコースに入った球を打たれ、1点を許した。大山は「調子良かったんすけど、いらないところで1個だけフォアーボール出して、それが点に繋がったんで、そこだけがダメだった」とこのイニングを振り返った。
▲135球、被安打3のピッチングを披露した大山
両投手の投げ合いが続き、ロースコアのまま試合は延長戦へ突入。延長戦は、無死一塁二塁のタイブレーク方式で行われる。相手が2点を追加し、追い込まれた中大の最初の打者は三橋。初球から送りバントを成功させ一死二、三塁とするも、相野七音(文3)がゴロを放ちこの間に三塁走者が帰還し、1点追加。三塁に同点の走者を置き、緊張した面持ちでバッターボックスへ向かったのは岩井大和(経3)。カウント2・2まで粘るも見逃し三振に倒れ、悔しそうな雄叫びを上げた。この結果に対し小泉監督は「ヒットが出なかった。1本だけだったんですけど。フォアーボールは選びながらもあと1点、あと2点(欲しい)っていうのが私自身空回りしたのかなというのが率直なところですね」と話した。
▲この日唯一ヒットを放った岡部匡人(経2)
昨年の春リーグでは全勝優勝を果たした中大。多くの部員が目標に掲げた「全勝優勝」の夢は途絶えてしまった。「勝ち点に繋がる試合だったんですけど、大山があんなに頑張って投げてくれたのに勝ちを付けれずにめちゃめちゃ悔しいです」と主将の功刀史也(商4)は悔しさを滲ませた。10回135球を投げ切る魂のピッチングを見せた大山は「全勝優勝は逃したんで、次は優勝をめざして頑張りたい」と前を向いて話した。
◆試合結果◆
●中大 2-3 東洋大○
大学名 123 456 789 10 計
東洋大 000 001 000 2=3
中 大 100 000 000 1=2
(記事・写真:浅野詩多)
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