2024年 9月21日 スリーボンドスタジアム八王子
国士大戦で惜しくも惜敗を喫した中大。流れを変えるべく挑む相手は春季リーグ戦で唯一敗北した相手の東洋大だ。先制点を奪われるもすぐさま点を取り返し、先発の大山北斗(商3)は完投ピッチングを披露。ロースコアゲームを制した。
試合が動いたのは2回裏、東洋大の攻撃時だ。先頭打者に二塁打を許し、次の打者が送りバントを成功させ一死三塁に。続く打者に適時打を放たれ先制点を奪われる。その後捕逸などで二死三塁のピンチを招くも打者をゴロに打ちとり最小失点で抑えた。反撃したい中大は3回、相野七音(文3)が死球を受け出塁し、二死一塁で迎えた吉井愛斗(経2)の打席。吉井は左方向への二塁打を放つと相野が俊足を生かして帰還。続く功刀史也(文4)が相手の失策を誘うむずかしい打球で1点を追加、逆転に成功した。同点打を放った吉井は「前の打席からインコースの真っすぐを攻められていたので、ツーストライクから(インコース真っ直ぐが)来るだろうなという風に思って、思いっきりいけました」と打席を振り返った。
▲活躍をみせた吉井
試合が再び動いたのは5回表。吉井は一死走者なしの場面でこの日2本目の二塁打を放ち出塁。相手投手の暴投で三塁に駒を進めると、功刀が右方向へのタイムリーを決め投手を援護する1点を加えた。
▲ガッツポーズをする功刀
この日、大山は2回に1点を許したもののその後は持ち味を生かした投球で完投。9回115球被安打4、10奪三振という好成績を収めた。大山はこの日のピッチングを振り返り「先制点を取られてしまって、そこからギア上げてバッター陣に流れを持っていこうというピッチングで頑張りました。」とコメント。中大の二枚看板の三浦凌輔(商2)が離脱している今、エースとして躍動しチームをけん引する大山は「自分の投げる試合は負けないってことと、ベストナインをとることが目標」とリーグ戦の展望を語った。
▲9回1失点と好投で完投した大山
フレッシュな下級生を打線に多く組み込んだ新鮮なオーダーで勝利を収めた中大は、全員がいつでも戦えるという選手層の厚さを見せつけた。上級生、下級生ともにお互いがお互いに感化され、化学反応を起こすことを期待し、秋季リーグを見届けたい。
◆試合結果◆
〇中大 3-1 東洋大●
チーム 123 456 789 計
中 大 002 010 000=3
東洋大 010 000 000=1
(記事・写真:浅野詩多)
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