10月６日 上柚木球場
中大は日大との２回戦に臨んだ。この試合に勝てば優勝が決まるという一戦だったが、守備の乱れで失点を重ねると、打線も日大の先発山﨑の前に完封負け。優勝の行方は次戦にゆだねられた。
▲１回表、ピンチをしのいで雄たけびを上げる大澤魁生（商３）
２戦目の先発に上がったのは大澤。秋季リーグ戦、先発で長いイニングを投げてこれなかった大澤は「今日こそはと気合を入れて」この試合に臨んだ。１回表にいきなり１死二、三塁のピンチを背負うが、後続を内野ゴロと空振り三振に仕留めて切り抜ける。２回裏も無死一、二塁の場面をつくられる。ここでキャッチャー高橋孝成（商１）が塁から飛び出した走者を見逃さず二塁に送球して、二三塁間にランナーを挟むことに成功する。しかし、三塁刺殺を狙った遊撃手の送球が逸れ、無死二、三塁とピンチが拡大した。すると、この直後日大にスクイズを決められて先制を許した。
▲２回表、中大は三本塁間にランナーを挟み、追加点を許さなかった
大澤は４回までこの１点しか許さなかったが、迎えた５回表。２者連続三振で簡単に２死を取るも、内野安打と死球が絡んで２死満塁とされる。代打の陰山をファーストゴロに打ち取ったかに見えたが、バウンドが合わずボールを後ろにそらしてしまう。これで日大に２点を追加されて、０－３と差を広げられる。６回は両チームとも無得点に終わったが、７回表にここまで全打席出塁している２番木上にホームランを打たれ、万事休す。打線も山﨑の前に７回以降は出塁することができず、４安打と抑え込まれて完封負け。この日に優勝を決めることはできなかった。９回を完投し、15個の三振を奪った大澤だが「要所で死球を出してしまい失点につながってしまった」と試合を振り返った。
▲この日、２安打をマークした高橋
試合後、池田監督は「（ミスがなければ）点を取られたのはホームランの１点だけ」と厳しい口調で論じた。また完封を許した打線に関しては「大振りになっているし、淡泊」と話した。これで日大に１勝１敗とされ、優勝に逆王手をかけられてしまった中大。しかしこの苦境を選手たちは乗り越えられるはずだ。スタメン、ベンチ、スタンドにいる選手全員が一丸となって、大一番に挑む。
◆試合結果◆
チーム １２３ ４５６ ７８９＝計
日 大 ０１０ ０２０ １００＝４
中 大 ０００ ０００ ０００＝０
◆お知らせ◆
次戦は10月７日、上柚木球場にて対日大３回戦が行われます。試合は12時30分開始予定です。
記事・写真：「中大スポーツ」新聞部
