• Twitter
  • facebook
  • instagram

投手陣の好投もむなしく帝京の猛攻に惜敗─東都大学準硬式野球 秋季リーグ戦

2022年9月29日 東京都・スリーボンドベースボールパーク上柚木

直前の3試合をいずれも勝利で飾っている中大は昨年の全日本大学準硬式野球選手権大会でベスト4の帝京大学と対戦。田中駿佑(商3)、萬谷大輝(商1)などの投手陣を擁し善戦したが、帝京の緩急自在な打線に苦しめられ、痛い敗戦を喫した。

準硬式野球は同じ相手と3度対戦し2勝したチームに勝ち点が与えられる。普段の試合はエース石井竜弥(商4)が先発を任されていたが、初戦の勝敗が重要だとした上で「来季を見据えて」という小泉監督の意思で3年生以外(下級生)を先発に起用していた。

▲先発を任された田中

ゲームは初回から帝京ペースに押されていった。1回裏に先頭バッターの出塁を許すと3人目の打者の二遊間を抜ける適時打で先制点を献上してしまう。しかしその後は田中と山崎陽平(帝京大経4)が互いに三振の山を築いたり打たせて取るピッチングを展開し、無失点のイニングが続く。

4回裏セカンド酒井尋如(経2)のエラー、相手バッターの不意を突くバスターで無死1、3塁のピンチを招き、また惜しくもダブルプレーを決められずその間に3塁ランナーが生還し追加点を与えてしまう。この回のプレーに小泉監督は「もう少し練習の取り組み方が必要。状況整理、状況判断は日頃の練習でしか身につかないし、練習で出てるところ(課題)はやっぱり試合でも出る。なぜこのようなプレーが出たのかっていう(理由)をもっと追求していかないといけない」と心中を吐露した。

7回表の中大打線にチャンスが巡ってくる。二死となって6番小柳翼(商4)がセンターヒットを放ち、その後の盗塁も成功。直後の岡部匡十(経1)も四球で出塁、1、2塁のチャンスで酒井に打席が回る。フルカウントで迎えた7球目、外角低めの球に思わず手が出てしまい三振。この回無得点で終わってしまう。小柳は「ピッチャーに助けてもらっている試合が多く打者陣が攻略しようとしたが、やっぱり気持ちの部分でまず負けていたのかなと思う」と振り返る。

▲1試合2安打と活躍した小柳

その裏ピッチャー木藤忠広(商3)が先頭を四球で出塁させると、送りバントや暴投が重なって3塁までランナーが進み、ショート横への内野安打で3点目、続くバッターのセンターヒットでさらに4点目が加わり差が開いてしまった。中大はピッチャーを代え、萬谷を投入。「球速が速いわけではないので、コントロールで(その弱点を)カバーするという意識で投げている」という持ち前の制球力を発揮し7、8回を二者連続三振に取るなど、帝京大の上位打線を無失点に抑えた。

▲二者連続三振を奪い、喜ぶ萬谷

しかし帝京大のエース山崎の前に打線が沈黙してしまい、ヒットもわずか3本に留まり、手痛い完封負けを喫してしまった。監督は「まだ勝ち点を落としていないので、まずはタイ(1勝1敗)に戻していけるようにやっていきたい」と意気込む。帝京大から勝ち点をもぎ取り、次の日大戦で優勝を飾ることができるか。負けられない戦いが続く。

 

◆試合結果◆

●中大 - 帝京大〇

チーム 123 456 789 計

中大  000 000 000=0

帝京大 100 100 20×=4

 

◆お知らせ◆
次戦は10月2日(月曜日)にスリーボンドベースボールパーク上柚木で行われる対帝京大戦です。

(記事:大日方惠和、写真:大日方惠和、小泉百萌子)

Twitter(@chudaisports
Instagram(@chuspo_report