• Twitter
  • facebook
  • instagram

前半終了時同点も後半5トライで4連勝!我慢強い守りでボーナス点獲得!―関東大学ラグビーリーグ戦2部 対白鷗大

2025年10月12日 東京都・中央大学多摩キャンパスラグビー場

暫定1位の座につく中大。来る専大戦、山梨学院大戦に向けて、3トライ差以上での勝利を目指す中大だったが、白鷗大に先制点を許すと、応戦するも波に乗れず、前半を21ー21で終えた。白鷗大が闘志をあらわにする一方で、冷静に勝機をねらう中大は、後半開始直後、須田龍之介(法3)が久保田泰綺(文3)とともに攻撃のチャンスを生み出すと、吉田晃己(法2)がトライ。1分すら経たないうちに、須田が追加点を挙げて、流れをものにする。試合終了が迫り、白鷗大が猛攻を仕掛けるも、中大は3トライ差を死守。見事勝ち点6をもぎ取った。

〈前半〉

開始2分、白鷗大がラインアウトから展開すると、中大は、タックルで応戦。しかしボールを奪うことはできず、自陣5メートルまで攻め込まれる。キックパスを奪取し一度は苦境を脱するも、タックルした選手を引きずるようにして攻め入る白鷗大に、再び自陣への侵入を許してしまう。ラインアウトからモールで押しこまれ、先制点は白鷗大の手に渡った。

取り返したい中大はラインアウトでボールを獲得すると、中央突破を試みる。俊足の島﨑聖弥(経3)が白鷗大ディフェンスを置き去りにしてトライ。さらに、開始18分、再びラインアウトでボールを得ると、須田と島﨑が左サイドから攻め上がり、中央へ展開。吉田晃がトライし、リードを奪った。

▲ディフェンスを置き去りにする島﨑

▲喜びを分かち合う吉田晃(左)と西本壮(経2)

開始23分、隙を突かれて失点し、同点となるも、久保田、吉田晃がチャンスを作り出し、須田が白鷗大ディフェンスを振り切ってトライ。リードを守る。

▲トライに成功する須田

しかしながら、自陣5メートル付近でのラインアウトを許し、モールで押し込まれ失点。前半終了間際、中大にビッグチャンスが訪れ、トライラインまで迫るも判定はノートライ。21―21で後半を迎えることとなった。

〈後半〉

白鷗大は開始の10分間を重要視し、選手一人ひとりが声を上げて闘志をあらわにする。一方、中大は静かに己と向き合い、集中力を高めているようだった。

後半開始直後、須田、久保田が仕掛ける。逆サイドへ展開し、白鷗大ディフェンスのマークをかわすと吉田晃がトライ。さらに、矢富蓮(文1)がボールを保持し、松沢和輝(文3)がゲイン、須田が「ドン」という音が耳に届くほど力強くボールを打ち付けトライに成功した。

▲地面にボールを打ち付ける須田

連続得点で流れをつかんだ中大は、ラインアウト後素早く攻め込み、左サイドから右サイドへと展開して堂薗昴修(法4)がトライ。久保田がライドライン付近からの難しいキックに成功し、白鷗大を引き離した。

▲トライを確信し笑みを浮かべる堂薗

ここからトライの応酬が始まる。まず、白鷗大がパスミスに乗じ得点すると、中大も、キックオフ後、ボールを奪取し、パスを回して徐々に前進。須田が得点し、点差を守る。次に、白鷗大が個の力でディフェンス陣を突破し得点するも、中大は、ラインアウト後、中島翔(文2)が虚をつくプレーでゲイン。白鷗大ディフェンスに阻まれるも、強靭な体幹でボールを運びきった。

▲ガッツポーズする中島

試合終了が迫る中、白鷗大からは「BP(ボーナスポイント)」の声が響く。声援に応えるような猛攻のに対し、内藤公耀(理1)、松岡優哉(商2)が見事なタックルで阻む。しかし、白鷗大も粘り強く前進し、トライラインから数メートルのところまで迫られ、手に汗を握る緊迫した状況に。中大はなんとか防ぎきって、52―35と3トライ差を死守。見事勝利し、勝ち点6を獲得した。

後半から立て直しに成功した中大。次戦の相手、脅威となりうる拓大に対し、前半から本来の力を発揮できるか。2週間で改善点を修正し、盤石の体制を整えるであろう中大の活躍に期待したい。

◆試合結果◆

○中大 52(21ー21、31ー14)31 白鷗大●

◆コメント◆

選手名:西本壮(経2)、畔地毅(総4)

ー本日の試合の良かった点と改善点は

西本
今日のは前半苦しい展開でドローだったんですけど、後半いい時間帯にスコア取れて、しかも最後相手が攻めてくるっていう最後の時間帯で我慢ができたので、すごいいいゲームだったかなと思います。
畔地
改善点としては、前半いつもはスクラムで流れ作ってたんですけど、前半でスクラム押されがちで、そこでペナルティー取られて、自陣でやってしまったっていうのがあるので。前半からスクラムで流れを作れるようにしていきたいですね。

ー後半に向けてハーフタイムに声かけ等何かあったか

西本
前半終わってから、後半でギアをもう一度上げるっていうのは試合の前から話してたことなので、予定通りだってことで、後半はもっとがつがつ自分たちから仕掛けてこうっていう話をしました。
畔地
こっちが結構アタックする場面が多かったのかなって思うので、相手が疲れてるところにさらに自分たちの運動量を上げて、相手の心を折っていこうっていうのを話しました。

ーこの試合のご自身のベストプレーは

畔地
自分からだと後半20分ぐらいですかね。
スクラムでペナルティーを取って、その後のラインアウトでそのモールでつなげらげれたっていうので、自分的にスクラムのペナルティーが取れたっていうのが、流れ変えられた1個の要因かなっていうのでベストプレイだと思います。
西本
前半の後半か中盤ぐらいでミスボールを拾って、自分がボールキャリーをした時に相手を1人で投げ倒して、少しゲイン、前に出たところです。

ー拓大戦に向けて意気込み

畔地
今回得た教訓、スクラムであったり、セットプレーの安定性ってのをもう次までに、あと2週間あるので強化していって試合を作れるようにしていきたいなと思ってます。
西本
今回も反則が多かったり、ミスが多くて相手にとらえを取られてしまうっていう場面があったので、そういう隙をなくして、次の拓殖戦に向けて修正していきたいと思います。

(記事:福田菜緒、写真:野田将吾)

公式X(@chudaisports
Instagram(@chuspo_report