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両チーム一歩も譲らない好ゲームも勝ちきれず―関東大学ラグビーリーグ戦 対大東大

10月17日 セナリオハウスフィールド三郷

昨週はチームの方向性は明確だったものの個々のプレーであと一つ踏ん張れずに強豪・東海大相手に大差をつけられ敗戦。もう一度気持ちを入れ直し、大東大とのリーグ戦3戦目に臨んだ。

この試合、ルーキーの平見尚(文1)がスタメンに抜擢。また杉本崇馬(経2)が今季初のスタメン起用、志賀雄太(商3)が開幕戦以来のスタメンとなり、東海大との試合から両ウイングを入れ替えての立ち上がりとなった。

先制点を取って主導権を握りたい中大はその目論見通り、スクラムからチャンスを作ると先制トライを決め、今季では初めてとなる先制点を奪う。しかしキックが決まらず、今度は大東大にルーズボールを拾われ失点。逆転を許し、シーソーゲームの様相を呈する。

▲気持ちを前面に押し出す成田圭(総4)とそれに応えるフォワード陣

しかし、外国人の選手も在籍する相手に対し力負けせずにチャンスを作っていった中大は前半32分に相手陣地深くでモールを組むとそのまま押し切り見事トライ、キックも決め再びリードする展開となる。前半終了間際にペナルティキックを決められたものの12-10とリードを保ったまま折り返す。

▲ラインアウトからモールに繋げ何度もチャンスを作った。ジャンパーはロックの青木智成(法4)

後半もメンバー変わらず、前半のようなゲームを展開していきたい中大は後半開始直後にトライを許すも、早い段階で取り返し、再び逆転に成功する。

▲平見の逆転トライと喜ぶ選手たち

その後バックスを入れ替えて逃げ切りの形を整えようと試みるも、後半20分ごろにまたもや逆転を許してしまう。スコアは19-22の場面。これ以上の失点は致命的となる展開で徐々に追い込まれ、前のめりになった中大は後半28分、相手陣地でパスカットをされると一気に自陣の奥深くまで攻め込まれ、耐えきれずにトライを許す。痛恨のミスから10点差に広げられてしまう。

1トライ1ゴールでも追いつかない点差の中、どうにか逆転の糸口をつかみたい中大は、集中を切らさずにチャンスをうかがいながらのディフェンスを続ける。すると、後半34分に、杉本が大外から駆け上がってトライに成功。さらに後半終了間際にはまたもやモールの状態でそのまま押し込みFWの踏ん張りもありながら、土壇場の同点トライに成功する。最後は中大がグラウンド外にボールを蹴りだし試合終了。結果は29-29と両者一歩も譲らぬタフなゲームとなった。

この試合を振り返って、川勝自然主将(法4)は「前回の敗戦から戦う気持ちの部分を見直して臨んだ試合だったが、要所要所で詰めの甘さが出てしまった。(次の試合までには)勝ち切るための準備、練習をしていきたい」と語り、悔しさを滲ませた。

 

♦試合結果♦

△中大29(12-10、17-19)29大東大△

 

♦お知らせ♦

次戦は11月3日(火)14:00~対流経大戦です。駒沢オリンピック公園競技場での有観客試合となっております。

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部