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好敵手・東洋大との激しい延長戦を制し初戦白星─エイワ杯2025年度関東大学アイスホッケーリーグ戦 ファイナルリーグ 対東洋大戦

2025年11月19日 ダイドードリンコアイスアリーナ

長期にわたり開催されている秋リーグも終盤にさしかかってきた。順位が決まるファイナルリーグの初戦はファースト、セカンドともに苦杯をなめた東洋大との再戦。リードを許していたものの終盤で同点に追い付き、延長戦に持ち込んだ。さらに3対3のサドンデスマッチを勝ち取り、リベンジを果たした。

 

〈第1ピリオド〉

前回のセカンドリーグでは東洋大に対し惜しくも敗れた中大。序盤からお互い一歩も譲らず激しくパックを奪い合う展開が続く。中大も積極的に攻め込んでいくが、点が入らない膠着した状態となった。中盤、中大のペナルティにより1人少ないキルプレーの苦しい状況から、ゴール前で競り負けてしまい東洋大に先制点を奪われる。その後もカウンターからシュートを決められ、第1ピリオドから東洋大を追いかける試合展開になった。

しかし、第1ピリオド終盤、今度は東洋大のペナルティによってパワープレーとなった中大は、角丸陸斗(国経4)と伊藤一海(商1)を中心に攻め込んでいく。最後はこの2人からアシストを受けた関椋太(商1)がパックを押し込み、シュート。1点を返した。その後、キーパー川合温大(文4)の高セーブなどもあり追加点は許さず第1ピリオドは1ー2で終了。

▲シュートを決めた関

 

〈第2ピリオド〉

先に中大がペナルティを取られ、キルプレーと苦しい状況となるも、攻めの姿勢は崩さなかった。横須賀大夢(総4)からのパスを受け取った角丸がシュートを放ち、1点を取り返した。しかし、再び中大のペナルティによりキルプレー。この流れに乗り、東洋大が2ゴール決め、2-4と再び2点差に。残り時間7分、石塚弘人(商1)がパックを奪い、ゴール前に持ち込む。石塚からのパスに合わせた下坪久晃(商4)がゴールを捉え、第2ピリオドは2-3で終了。

▲試合後、抱き合う㊧下坪、石塚

 

〈第3ピリオド〉

1点ビハインドで迎えた第3ピリオド、中大が積極的にシュートチャンスを作り出していく。残り時間も10分を切ったところ、鈴木渡硫(商3)が勢いよくシュートを放つ。レッグガードに当たったパックがゴールに吸い込まれ、同点に追い付いた。

▲同点ゴールを決めた鈴木を囲む選手たち

 

〈延長戦〉

第3ピリオドを同点で終え、試合は延長戦に突入した。ファイナルリーグでは、ファースト•セカンドリーグと異なり、第3ピリオドを終えた時点で同点で勝敗が決まらない場合、サドンデス方式の3対3の延長ピリオドが行われる。

会場が緊張感に包まれる中、延長ピリオドが開始。序盤から激しくぶつかり合い、選手は短いスパンで交代していく。開始から4分が経とうとした時、角丸と横須賀、森星輝()が深い位置からパス回しをしてシュートを狙う。ゴール前まで進むと最後は横須賀が守備の隙をつきシュート。サドンデス方式の延長戦を制し、勝利をあげた。

▲勝利を決めた横須賀のシュート

 

◆試合結果◆
〇中大 5(1-2、2-2、1-0、1-0)4 東洋大●

 

◆コメント◆
横須賀選手
──今日の試合を終えて
まずは、勝てて本当によかったっていうのと、ちょっと1ピリの入りがあまりよろしくなくて、立て続けに2点決められたんですけど、2ピリからちゃんと立て直して、逆転できたのでよかったなって思います。

──延長戦になった時の気持ち
そうですね、ちゃんと延長戦を備えた練習もしてたので、一応イメージはできてたので、2対1になった途端にもう絶対入るっていう確信があったので、角丸を信じて叩くだけでした。

──角丸選手とのコンビネーションについて
(角丸選手が)めちゃくちゃ上手いので、めちゃくちゃ楽しいのと、やっぱり合わせてくれるので、自分が合わせられる側なんで、すごいやってて楽ですね。

──明日の試合への意気込み
今日の勝ちはもう今日で収めて、ちゃんと切り替えて、前々回の反省を生かして最初から圧倒して勝てるように頑張ります。

 

八戸監督
──今日の試合を終えて
0-2、2点ビハインドからよく戻して、最後逆転して、勝ち点取れてよかったなと思います。

──今日の試合の入りはよくなかったか
悪くはなかったですけど、ちょっと固かったですね。控え室の感じはそういう感じだったんで。変に力入れすぎる必要もないし、こういうビッグゲームは年に数回しかないんだから、それを楽しむぐらいの、余裕持ってやりましょうってあう話はしたんですけど、ちょっと固かったですね。

──対戦相手が東洋大ということへの意識は強かったか
もうかなり意識はあったし、やっぱりここで落とすと優勝戦線から遠のくかなっていうのがあったので、それはやっぱり普通に硬くはなりますよね。

──延長戦の練習はしていたか
うん、今回やってましたね。例年やってなかったですけど、今回は時間ちょっと取ってやってました。

──明日の試合はの意気込み
せっかくなんとかいい試合をものにしたので、ここで次落としちゃうと何の意味もなくなっちゃうんで、しっかり引き締めてやっていきたいなと思いますね。

角丸主将

──今日の試合を終えて

セカンドが終わって 3チームが並んでる状態で、ここを全勝したら優勝があるっていうことだったので、そのファイナルリーグの第一戦として、絶対に勝つっていう思いで望みました。リードされる展開が続いて、結構苦しい時間も多かったんですけど、みんながこう粘って粘って追いついてっていう展開の中で最後弱点できたっていうところが良かったかなと思います。

──延長戦を振り返って

そうですね。やっぱり延長って結構チャンスも作りやすいんですけど、その分ピンチにもなりやすいので、まずはセーフティングっていう感じでした。 1回ピンチで「あ、ちょっとやばいな」っと思ったんですけど、その後チャンスが回ってきて、そこを確実に決めきれたのが今回の勝ちにつながったのかなと思います。

 

(記事、写真:塚越香都、沼澤春日

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