2021年7月4日 非公開
ここまで2戦を落とし、リーグ上位を目指すためにもこれ以上の黒星は避けたい中大。リーグ戦初勝利を掴むべく慶大との一戦に臨んだ。
序盤から怒涛の展開となった。第1ピリオド(以下P)開始早々に慶大に先制されるも、すかさず藤井渉(文3)がペナルティスローを決めて追いつく。その後も藤井を中心としたオフェンスで一進一退の攻防が繰り広げられ、第1Pを6-6の同点で終えた。続く第2Pは開始早々に慶大に2連続シュートを決められて点差を2に広げられる。それでも髙橋英佑(文4)、藤井とチームの得点頭2名の連続得点で追いつくと、竹村翔太郎(文3)の得点で遂に中大が勝ち越しに成功した。しかし、その後同点に追いつかれ、9-9で迎えた終盤に、慶大のファールによって2度目のペナルティスローを迎える。重要な場面を託されたのはここまで5得点を挙げている藤井。思いっきり振りかぶってなげたシュートは惜しくもキーパーに防がれて失敗。その後、慶大のカウンターから点を入れられ、9-10と1点ビハインドで前半戦を終えた。
▲この試合チーム最多の5得点を挙げ、攻守共に存在感を発揮した藤井
再び逆転して流れを呼び寄せたい中大だったが、第2P終盤のペナルティスローを止めたことで、勢いづいた慶大の猛攻に苦しみ、一挙3連続得点で点差を4に広げられる。しかし、今まで劣勢を跳ね返してきた中大の底力はここで発揮される。竹村翔、髙橋の連続シュートで点差を2に縮め、更にキーパーの浦野充規(文3)が慶大のペナルティスローをブロックして、流れを渡すまいとチーム一丸となって奮闘。その後慶大に1点返されるも、第3P終了1秒前に髙橋が相手のディフェンスを振り切って得点に成功し、第3Pは終了。勝負の行方は第4Pに託された。
▲第3P終了直前に点を挙げて満足な表情を浮かべる髙橋
12-14で迎えた第4P。2点を追いかける中大、引き離して確実に勝利を掴みたい慶大との激しい攻防が続くも、「疲労からシュートを決めきれなかった」(藤井)と藤井や髙橋のシュートは中々決まらずに点が入らない。ディフェンスでも浦野が体を張ったブロックでシュートを防ぐが、その後4点を入れられ、点差は5に広がった。それでも中大の闘志は消えず、試合終了間際には井伊大弥(経3)が意地の得点を決めて必死に食らいつく。その後も得点のチャンスを伺い続けるも、奮闘むなしく試合終了。初勝利まであと一歩届かなかった。
試合後、「前半はオフェンスがうまく機能していたけど、パスミス、シュートミスが重なってしまったことが敗北に繋がってしまった」と振り返った後藤清吾主将(文4)。筑大戦に引き続き、2試合連続逆転負けという悔しい展開となった。この悔しさを胸に次戦で初勝利を掴むことに期待したい。
◆試合結果◆
●中大13ー18慶大〇
(6ー6、3ー4、3ー4、1-4)
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部