新型コロナウイルス感染拡大に伴い、明かりが消えたスポーツ界。大学スポーツも開催予定だった各大会の中止や延期といった影響を受けています。4年間というタイムリミットがある大学スポーツ。このような出口が見えない状況の中、大学生アスリートたちはどのような思いで1日1日を過ごしているのか。中スポを通して、この1年を戦う選手・スタッフの皆さんの声をお届けできればと思います。第22回は水球部。主将の松本天斗選手(文4)にお話をお伺いしました。
※この取材は5月20日に書面にて行われたものです
▲昨年のインカレ後の集合写真
――今の部の現状、部員の状況について教えてください
「現在の水球部は、寮に残っているメンバーと帰省しているメンバーがいて各自でのウエイトトレーニングや陸トレに励んでいます」
――大学への立ち入り禁止などの制約の中でどのような取り組みをしていますか
「試合がいつ再開できるか分からず、最悪の場合中止という現状ですがモチベーションを維持するだけでなく体力面のケアも怠らず取り組んでいます」
――今年のチームの特徴や強みはどのようなところでしょうか
「今年のチームのは積極的なプレディフェンスからのカウンター攻撃が強みだと思います」
――自粛前を振り返って、チームの状態はどうでしたか
「すごくいい雰囲気で練習に取り組めていて、コミュニケーションも取れていた分残念な気持ちが大きいです」
▲今年度、主将に就任した松本
――主将として意識されていることはありますか?
「部員全員に『自立性』を求めています。自立した選手が増加していくことで更にチーム力が向上し、互いに刺激し合える関係性を学年問わず形勢できたらいいなと考えています」
――リーグ戦の延期に対する率直なお気持ちをお聞かせください。
「とても残念ですが来年の後輩たちが少しでもいいスタートを切れるように私たち4年生が最後まで責任を持ってチームを良い方向に導いていきたいと考えています」
――このような状況下で逆に何かプラスに捉える面はありますか
「就職活動に注力することが出来た点がプラスになったと思います」
――部員同士でコミュニケーションは取れていますか?
「グループLINEがあるので、コミュニケーションは取れています」
――今年の新入生の印象はどうですか?
「とても才能に溢れていて頼もしいと感じています。また水球面だけでなく、日常生活でもしっかりとしているので主将としては何の苦労もなくチームビルディングに取り組めているので感謝しています」
――最後に、今後の意気込みをお願いします
「感染症の影響で満足な練習は出来ていませんが、出来る範囲でのトレーニングを各自で行っています。大会が行えるかは定かではありませんが最後まで中大水球部らしく明るく元気に水球に向き合いたいと思います。学生最後の年、体育会に携わる学生の方々と今後の大学スポーツ大会を盛り上げていきたいです」
――ありがとうございました
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部