2022年8月30日 横浜国際プール
リーグ戦を10年ぶりの5位で終え、日大との対抗戦に勝利し、勢いそのまま挑むインカレ初戦。対する名大は実力未知数の相手ではあったものの序盤から圧倒し、危なげない試合運びを見せ、25-5と見事なコールド勝ち。翌日の準々決勝に駒を進めた。
第1ピリオド(以下P)は藤井渉(文4)と笠間栄佑(文3)の痛烈なゴールで幕を開けた。試合開始からわずか40秒で2点リードすると、その後も攻撃の手を緩めず、5得点を決めた藤井を中心に得点を重ねていく。竹村駿太郎(文2)がボールを奪取し、自ら運んで得点を決めるなど積極的なプレーが目立ち、10-2と大量リードを奪って第1Pを終えた。
▲第1Pで5得点を決めた藤井
第2Pはリズムをつかみ始めた相手の守備に阻まれる回数は増えたものの、竹村翔太郎(文4)や谷建吾(文3)がそれぞれ複数得点を奪い、7-3で終えた。この時点で計17-5という点差がかなり開いた試合展開になったが、「中大のチームスタイルを貫き、さらに点差を開くことを意識していた」という竹村(駿)の言葉通り、続く第3Pも攻撃の勢いは衰えない。初めてのインカレに臨んでいる船水淳希(文1)や吉村光貴(文1)の得点もさることながら、安定した守備が光り、第3Pは6-0で終えた。
▲積極的な姿勢が目立った竹村(駿)
第4Pは谷がこの試合4得点目を決めたところで、点差が20点となり、コールド勝ちで試合終了。相手のパスミスを見逃さず攻撃権を奪取し、速攻を仕掛ける場面が多く、相手にシュートチャンスすら与えない堅い守備も目立った。まさに持ち味の堅守速攻が発揮された試合となった。
▲主将としてチームを引っ張る竹村(翔)
FP全メンバーが得点を奪い、第4P途中コールド勝ちという快勝を収めたが、大活躍を見せた選手は今日のプレーを「50点」(藤井)、「60点」(竹村(駿))と辛口の評価。決定機逸脱やパスとディフェンスの小さなミスを理由に挙げ、このままでは次は勝てないと先を見据えている。奇しくも準々決勝の相手は2年連続で敗北を喫している筑波大。最後のインカレを迎えた藤井は「今までやってきたことを出し切ろうと思う」という強い決意を語った。初戦の勢いを継続させ、10年ぶりのインカレベスト4進出なるか、期待がかかる。
◆試合結果◆
○中大25(10-2、7-3、6-0、2-0)5名大●
(記事:琴寄永里加、写真:村上建太)