■男子1500m自由形タイム決勝
中山響(総2=イトマン東京)が1組で出場。200mでトップに立つと、700m付近で古畑海生(佐藤製薬)に迫られる場面もあったが再びリードを広げ、一度も順位を譲らず15分23秒05でフィニッシュした。レース後、泳ぎ方について素早いストロークに変えていたのを、もともとの大きなストロークに戻したと明かし、「それがけっこうハマった」と納得。タイムについても、25秒を切ることを目標にしていたとし、3月の世界水泳選考会に「つながるレースができた」と振り返った。
なお午後に行われた最終組のレースを経て、中山の全体順位は3位となり、表彰台入りを果たした。 もっと見る
▲泳ぎ方の変更が奏功したと明かした中山
■女子200m自由形B決勝
澤野はスタート直後は後続につけたところから、徐々に横並びの状態まで立て直すと、そこからもペースを崩さず2分01秒93の3位でフィニッシュした。3月の代表選考会ぶりの1秒台と明かし、「少しずつ良くなってるという感覚がある。本当に久しぶりでうれしい」と語った。
■女子100m背泳ぎB決勝
弘中は序盤から積極的な泳ぎでリードし、折り返しでは2位に。後半一時さらに前に出るも、追い上げを許し、1分02秒44の4位でのフィニッシュとなった。予選の反省を「しっかり決勝で生かせて、ちょっとでもタイムを上げることができた」と振り返り「修正したところは、きちんと成果として現れたかなと思う」とまとめた。
■女子200m自由形決勝
池本は3位の位置からオーストラリアのアビー・ウェブと、ジェイミー・デルティーズを追う形となり、序盤は食らいついていたものの、後半にかけて大きく引き離され、2分00秒40の3位でのゴールとなった。目標としていたという2分を切ることはかなわなかったが、0秒台でのゴールに「まずまず」と評価した。そのうえで、「56、57秒台を日頃から、どんな試合でも出せることで強くなれるのではないかと思っている」とし「まずはしっかりと、そこを目指して練習などを見直していかなければならない」と力を込めた。
▲池本は100mに向けて「54秒台を大前提で」とした
■女子100m平泳ぎ決勝
楠田の決勝は、同種目で日本記録を持つ青木玲緒樹(ミズノ)ら強豪が集うレースとなった。楠田はスタート直後から若干後方に位置し、8位で折り返したところから、ラストで追い上げて逆転を狙うもかなわず。そのまま1分10秒34でのゴールとなった。ただ本命の200mにとどまらず、100mでも決勝で泳いだことに「100mでも(決勝の)雰囲気を味わえたことは良かった」と振り返り、200mでは「インターナショナル標準記録C(2分24秒73)を突破すること」が狙いだと話した。
■決勝結果一覧
選手名 | 種目 | タイム | 順位 |
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中山響 (総2=イトマン東京) | 男子1500m自由形タイム決勝 | 15:23.05 | 3位 |
澤野莉子 (文2=イトマン東京) | 女子200m自由形B決勝 | 2:01.93 | 3位 |
弘中花音 (文1=イトマン東京) | 女子100m背泳ぎB決勝 | 1:02.44 | 4位 |
池本凪沙 (法4=イトマン東京) | 女子200m自由形決勝 | 2:00.40 | 3位 |
楠田夢乃 (文1=藤村SS) | 女子100m平泳ぎ決勝 | 1:10.34 | 8位 |
(記事:桑沢拓徒、写真:桑沢拓徒・白旗風花)