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エースの石井が5位と躍進!他中大勢も躍動ー2022年度全日本学生テニス選手権大会

  • 8月15日〜21日 四日市テニスセンター・三重

学生個人戦日本一を決める全日本学生選手権(インカレ)の本戦が、四日市で開催された。中大からはシングルスに石井涼太(法3)、間仲啓(法3)、石川真輝(法1)が、ダブルスには石川・玉城勇稀(経1)組が出場。全選手が躍動し、特に石井が5位とエースとして結果を残した。

「(5位という)結果は嬉しいがまだまだ足りない」覚悟を胸に次のステージへ(石井)

▲5位とエースとして結果を残した石井

第7シードとして臨んだ今大会。2回戦からの登場となった石井はフルセットの熱戦を1回戦で制した川田(東海学園大)と対戦した。相手の勢いに押されることなく、序盤から常にペースを握り続けた石井は第1セット、第2セットをどちらも6−2で制し、3回戦進出を決めた。

3回戦は、前回の夏関で対戦し3時間半の熱戦の末に惜敗した石榑(筑波大)との因縁の対決となった。今大会波に乗れている石井は、勢いそのまま序盤からサーブ、ラリーともに好調で、6−2で第1セットをものにした。第2セットでは4−1とリードする展開から2ゲーム連続で取られ、前回の逆転負けが頭によぎったというが、「勝負どころだと思って気合を入れ直した」と強気のショットで2ゲーム連取し返し、4回戦進出を決めた。

順当に実力を見せ、全試合でストレート勝ちを収めている石井は4回戦、最速200キロ超えのサーブを武器とする池田(早大)と対戦。初めて試合をする相手だけにサーブの対応への苦戦が予想されたが、早々に4ゲーム目をブレークすると、勢いそのまま第1セットを6−1で先取。第2セットも勝負どころのラリーは確実にものにしたことで6ー4で奪い、準々決勝に駒を進めた。

▲大会を通じてサーブが好調だった石井

ベスト4をかけた準々決勝の相手は、昨年の全日本学生王者藤原(慶大)との対戦となった。「ジュニア時代から対戦をしてて接戦は多いものの、ほとんど負けている相手。今回の試合では「今度こそは」という気持ちで臨んだ」と難しい相手ではあるが、向かっていく気持ちで臨んだ。「入りは非常に良くて気持ち的にもプレー的にも良かった」という言葉通り第1セットでは相手を圧倒。6−2でものにすると第2セットも早々にブレークし、3−2でリードする展開だったが、6ゲーム目の最初のポイント、石井のダブルフォルトによって風向きが変わった。このことをきっかけに緊張の糸が切れてしまった石井とは対照的に、相手は調子が上向き流れを掴ませてしまったことで第2セットを奪われる。第3セットも食い下がったものの、相手が前回王者の底力を見せたことで落としてしまい、セットカウント1−2で逆転負けを喫した。

前回王者に接戦の末敗れたものの、全日本学生5位とエースとして堂々の結果を残した石井。嬉しい結果ではあるが、試合を通してまだまだ足りていない部分を感じたという。今回の経験を糧に冬に行われるインドア、来年のインカレでの活躍を誓った。

 

予選から自身初の4回戦進出(間仲)

▲予選から勝ち上がり、4回戦進出を果たした間仲

1回戦は、インターハイで負けを喫した大田(法大)との対戦。試合序盤から落ち着いたプレーを見せ、第1ゲームを6-0、第2ゲームを6-2のストレート勝ちを収めた。見事リベンジも果たし、初戦を突破する。

続く2回戦では、同じく法大の矢島と対戦。試合が進むにつれて、徐々に攻撃的なプレーを仕掛けていく。相手のプレースタイルの変化にも柔軟な対応を見せ、6-2、6-2の2試合連続ストレート勝ち。

3回戦は堤(関大)との試合に挑む。4-6で第1ゲームを落とすも第2ゲームを6-1、第3ゲームを6-0で下して4回戦へと勝ち上がる。試合途中から雨が降ってくるハードなコンディションの中、最後まで粘り強さを見せた。

4回戦は第2シードの藤原(慶大)との対決に。これまでの対戦と同様に連取し勢いに乗りたかったが、第1ゲームを0-6で先行を許してしまう。巻き返しを図るために第2ゲームに懸けるものの厳しい状況を打破することができず、4回戦での敗退となった。

 

初出場のインカレも痛い逆転負け(石川)

▲インカレ初出場と貴重な経験を積んだ石川

インカレ初出場の石川。初戦の相手はバックハンドを得意とする藤岡(早大)。石川は第1セットを7-5で先取し、幸先良くスタートする。しかし、第2セットは相手のペースで試合を進められ、2-6で落としてしまう。翌日にファイナルセットが行われ、石川は早々にブレイクに成功したが、第2セットから続く相手の勢いに飲まれ4-6で痛い逆転負けを喫した。

 

1年生ペアが粘り見せた(石川・玉城組)

▲1年生ペアとして堂々のプレーを見せた石川・玉城組

1年生同士で結成されたペアながら、予選を勝ち抜き、本戦への出場を決めた石川・玉城組。井戸垣・天野組(関大)と対戦した。第1セットではネットプレーで強さを発揮したものの、2-6で落としてしまう。続く第2セットは、デュースまで持ち込み粘りをみせるゲームもあったが、3-6で敗れた。

◆試合結果◆

シングルス1回戦
〇間仲2-0大田(法大)●
(6-0、6-2)

●石川1-2藤岡(早大)○
(7-5、2-6、4-6)

シングルス2回戦
○石井2-0川田(東海学園大)●
(6-2、6-2)

○間仲2−0矢島(法大)●
(4−6、6−1、6−0)

シングルス3回戦
○石井2-0石榑(筑波大)●
(6-2、6-3)

●間仲0-2藤原(慶大)○
(0−6、0−6)

シングルス準々決勝
●石井1-2藤原(慶大)〇
(2-6、6-4、6-2)

ダブルス1回戦
●石川・玉城組一0-2井戸垣・天野(関大)○
(2−6、3−6)

(記事:今諒平、奥村杏、中島遥、写真:石坂明日香、本國大和、関拓斗)