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準決勝で早大に健闘するも敗戦、明日の3位決定戦へ挑むー全日本バレーボール大学男子選手権大会

11月30日 大田区総合体育館

 

スタメン(サーブローテーション順)

4MB 水野将司(法4)

23WS 佐藤篤裕(法1)

9WS 都築仁(法3)

10MB 梅本鈴太郎(法3)

1S 牧山祐介(商4)

2WS 富田将馬(文4)

5Li 斎藤総人(法4)

13Li 土岐大陽(経3)

 

全日本インカレ5日目の今日、準決勝が行われた。「総力戦で勝ちたい」(都築)と挑んだ今試合の対戦相手は昨年度のインカレ王者・早大。「4年生として、監督やスタッフの方、応援してくれる親や後輩とかすべての人に、日本一というもので恩返ししたいという気持ちで臨んでいた」(水野)今試合は「スタートから向こうに走られる展開が多かったので、苦しかった」(牧山)と序盤から苦戦を強いられ、第1・2セットを共に取られてしまう。しかし第3セットでは「終盤勝負っていう形に持っていけた」(牧山)と意地の粘り強さを見せた中大がこのセットを取り切る。その勢いのまま最後まで早大に食らいつくプレーをした中大だったが、相手の「堅さっていうところに苦しんだゲーム」(牧山)と第4セットを奪われ、セットカウント1-3で敗戦を喫した。

▲仲間とハイタッチをしてコートに入場する牧山主将

第1セット。都築の強烈スパイクで先制点を挙げるも、早大が5連続ポイントを獲得し王者の意地を見せつける。1-5という急な序盤の動きにすぐさま中大はタイムアウトを取り、形成を立て直す。その後、佐藤のスパイクや都築のブロックアウトで本調子を取り戻した中大は徐々に早大との距離を縮めていく。7-12の場面、都築が3連続スパイクで得点を稼ぐと、この勢いに便乗するように佐藤がスパイクを決め一気に12-12と同点に追いつく。そして14-17の場面では、佐藤のブロックアウト、梅本のブロック、富田のスパイクで弾みをつけ、都築がアウトラインギリギリのサービスエースに成功し、一気に4連続ポイントを奪取する。しかしその後23-24と早大にチャンスを許すと、早大に速攻を決められ25点目を奪われてしまう。第1セットは23-25で取り逃してしまった。

続く第2セット。「競っているからと言って置きに行くプレーは良くないなと思っていたので、どんな場面でもミスを恐れずに攻めていきました」(佐藤)と序盤から両者譲らぬ激しい攻防戦を繰り広げる。「堅いし、ミスを全然出してくれないし、こっちから点数を取りにいかないと勝てない」(水野)と中大は富田・都築・佐藤の強力なスパイクで18-20と早大を追い詰めるも、一気に3連続ポイントを許し、後がなくなってしまう。そして第2セットを20-25で5点差をつけられ、落としてしまった。

▲都築の強烈なスパイク

第3セット。序盤の2-3の場面では、富田の強烈スパイク・都築のサービスエースで4連続ポイントに成功し、形勢が逆転する。その後も中大はリードをキープしたまま試合は展開していく。「すごいやる事が明確」(土岐)な早大の守備・攻撃のプレーに苦しめられつつも、「レシーブで拾い負けなかった」(佐藤)と必死に第3セットを取りに行く中大。そして23-22の場面、梅本に代わり、ピンチサーバーとして内山隆司(商1)を投入する。内山のサーブからラリーが続くと、必死の思いで早大のスパイクを佐藤・内山といった下級生たちが拾い上げ、4年生に繋げる。拾い上げられたボールを最後は富田が強烈なスパイクで押し入れ、2連続で得点を重ねた。こうして「いい流れで行けた」(牧山)と第3セットを25-22で制した。

▲第3セットで渾身のスパイクで25点目を挙げた富田

第4セット。「相手の最も得意とするプレーを潰して、自分たちのプレーをしやすくしようっていう考えでいた」(梅本)という作戦の上で早大に挑むも、序盤から一進一退の攻防で試合は展開していく。しかしその後10-16と6点差をつけらると、一気に流れは早大に。この悪い流れを打開しようと、水野に代わり山岸隼(法2)、梅本に代わり鍬田憲伸(法2)をピンチサーバーとして投入する。しかし試合の流れは変えられず、第4セットを18-25と7点差をつけられ、奪われてしまった。

▲水野(右)と土岐(左)のハイタッチ場面

今試合を終えて監督は「良かったところは、4年生水野、牧山、富田、リベロの斎藤が4年生の役割を果たしてくれた」と語った。

明日はいよいよ3位決定戦。4年生は学生生活最後の試合となる中、後悔なく全力でプレーを楽しみたいところだ。3位決定戦の対戦相手は秋リーグで2位につけた気鋭の東海大だ。明日の一戦に向け選手たちはそれぞれ以下のように意気込んだ。

佐藤「4年生とできる試合が本当に最後なのでしっかりそこは勝って、4年生に勝って終わってもらえるように頑張っていきたいです」

梅本「4年生のためにも勝たないといけないし、来年のためにも勝たないといけない、絶対に勝とうと思ってます」

土岐「気負わずに最後は4年生に勝たせられるように、やっぱり最後まで諦めないで、3年生以下がしっかり4年生を勝たせてあげられるようにしたいです」

水野「明日勝てば、メダルが取れるので、4年生は下の代のために3位になって黒鷲旗の出場権を取るために頑張りたいです」

牧山主将「今日のことは過ぎたことなので切り替えて、明日にどれだけ全てを出せるか、あとこのチームでやるのは最後なので出し切って、下に何か残せるところ、自分としても4年間中央大学で成長させてくれたものがあるし、そこで最後何か残せたらいいなと思います。精一杯死に物狂いでやっていきたいと思います」

▲グーサインを送る牧山主将

 

◆試合結果◆

準決勝

●中大1(23-25、20-25、25-22、18-25)3早大○

 

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部