11月11日 駒沢オリンピック公園屋内球技場
大学フェンシング部のナンバーワンを決める大会、全日本フェンシング選手権大会(通称・全日本インカレ)が11月11日に開幕した。初日であるこの日は、男子フルーレと女子フルーレの個人戦が行われ、中大からは男女合わせて計7名が出場した。(男子フルーレ選手の永野雄大(法3)と上野優斗(法2)は海外遠征のため、今試合には不参加だった)
◆出場選手◆
男子フルーレ個人戦
榎本 芽玖(文4)
松村 侑馬(文3)
菅原 康平(商3)
冨田 優作(商2)
女子フルーレ個人戦
森 彩音(経3)
永野 菜津子(文1)
鹿野幸感(商1)
▲悔しさのあまり地に足をつける菅原
「今日1日で考えた時に予選から調子が良くなかった」と語るのは男子フルーレ団体の主力メンバーである菅原康平(商3)。初戦から「最初は調子良く」(菅原)と順調な試合運びで、次の対戦へと駒を進める。「勝てる相手かと思ったんですけど、相手の勢い押されて、そこで自分のリズムを崩してしまって」(菅原)と自身の気持ちの乱れから思うようなプレーができない。しかしなんとかそんな状況でも菅原の渾身たる粘りで序盤からリードを広げていく。「相性的には悪くなかったんで勝てると思ったんですけど、引き離せる場面で自分に細かいミスが出て」(菅原)とリードしていた点差を一気に縮められてしまい、苦しい状況に追い込まれる。そして相手の猛追により14-14と、窮地のマッチポイントに。そんなピンチの場面で「関カレの時にあっけない負け方をしてしまったので、最後は絶対取り切ろうと我慢をしていた」菅原だったが、相手の勢い溢れる突きで15点目を奪取され、セットカウント14-15で敗戦を喫した。試合後、菅原は「ポイントの精度はもちろんだけど、試合を作る能力というものをまたこれから課題にして、しっかり15本で勝てる試合にしていきたい」と悔しい表情で振り返った。
▲14位に入賞した松村
続いて、中大盛男子トップの個人戦順位を打ち出したのは松村侑馬(文3)だ。この日、続々とプール戦で敗退するメンバーが多い中、松村は「みんな惜しい戦いで一本勝負で競って負けていた。海外組(永野・上野)もいなかったので、中大のメンバーとして自分が負けないようにしてやりました」と接戦を制して、ベスト16のトーナメント戦まで勝ち残った。最終試合では日大の選手と対戦。序盤はシーソーゲームが続いたが、松村に起きたあるトラブルが原因で一気に得点を持っていかれてしまう。その時の状況を松村は「汗をかきすぎて、腕や足に色(相手の得点ランプ)の判定が出てしまった。本当ならジャケットの部分にしか判定は出ないが、通電してしまった。際どいところを突かれていたので自分でも気づけなかった。13本目に足を突かれて、白が点灯すると思ったが、相手の得点になったところで、ヤバいとようやくおかしいことに気づいた。でも、それにすぐ気づけなかった自分が悪いので次からはそういう所もきっちりやりたい」と振り返る。こうしてセットカウント6ー15と9点差をつけられ、悔しい敗戦となった。
▲鋭く剣先を突き出す松村の攻撃
この日全体を振り返って松村は「(試合内容は)悪くなかった。得点にするなら70点行くか行かないかくらい」と手応えを感じていた。
◆試合結果◆
男子フルーレ個人戦
14位 松村 侑馬(文3)
18位 冨田 優作(商2)
36位 榎本 芽玖(文4)
42位 菅原 康平(商3)
女子フルーレ個人戦
27位 永野 菜津子(文1)
30位 森 彩音(経3)
56位 鹿野幸感(商1)
写真・記事:「中大スポーツ」新聞部