本紙は新型コロナウイルスの影響により、今大会直接取材を行うことが出来ておりません。二人にはお忙しいなか大会後、オンライン取材にて取材に応えていただきました。リモートでのレース映像や取材内容から、今回記事を掲載させていただきます。
８月23日、３カ月遅れでセイコースタジアムで行われた2020年最初の試合に観客の姿はなかった。新型コロナウイルスの影響により無観客で開催された今試合。大島愛梨（文２）は第４レーンに登場した。序盤から快調な走りを見せ、トラックの残り100㍍に差し掛かったあたりからスパートをかける。抜け出し２位につけた大島は、ゴール手前で松本奈菜子（東邦銀行）に抜かれ3位でフィニッシュ。53秒97というタイムを記録した。
セイコーグランプリに選抜されたのが大会直前だったこともあり、タイムのランキングが大分低かったと話す大島。「結構不安とかはあったんですけど、逆にプレッシャーがそんなになかったので、楽しんで走ることが出来ました」と、結果に納得の様子を見せた。
同日、ベルアスレチックスジャパンで行われた群馬県室内記録会で諸田実咲（法４）も輝かしい記録を手にした。諸田は、日本学生記録を7㌢上回る4㍍30をマークし、学生新記録を樹立した。練習の一環で出場した記録会での好記録に、諸田本人も驚きの感情を隠せないようだ。「そこまで記録を狙おうとか思ってなく臨んだので、『あ、跳べちゃった』っていう感じが正直強いです」と率直な感想を口にした。
自粛期間中は普段生活している女子陸上部の共同寮を出て、帰省していたという大島と諸田。帰省中も練習は欠かさなかったという。「自粛期間中は一切場所に困らず練習ができました。特によかったと思っているのは、中大の練習では監督が出したメニューをただやるというだけなんですけど、（自粛期間中は）自分でメニューを考えました。それによって、より棒高の技術について考えながら跳ぶようになったので、理解が深まったように感じました」（諸田）。
全体練習ができない中での好記録は女子陸上部だけでなく、中大体育会部活動の光となるだろう。今後の活躍にも期待がかかる。
◆大会結果◆
セイコーGP2020 女子400m
③大島 53秒97 PB
群馬県室内記録会 女子棒高跳び
①諸田 ４ｍ30㎝ 学生新記録
記事：「中大スポーツ」新聞部
