12月13日 駒沢屋内球技場
12月18日 所沢市民体育館
12月13日から行われていた関東学生卓球選手権大会。中大女子卓球部からは10人の選手が出場し、13日は駒沢屋内球技場にてベスト16進出を決める5回戦までが行われた。
5回戦には今大会、公式戦初出場の藤森友菜(文1)が進出。惜敗するも「次の試合では課題が克服できるように練習を頑張りたい」と意欲を示した。
また、これまで個人や団体で活躍してきた梅村優香(文3)が同じく5回戦で敗北。今大会はフォームの改善や実践経験の少なさから苦戦を強いられたが、「自分ができるいいプレーをしたい」と来月の全日本に向けて早くも意気込みを語った。
その5回戦までを勝ち上がり、ベスト16入りを果たした山本笙子(法4)、青木千佳(法2)、工藤夢(文1)の3選手が18日、場所を所沢に移し6回戦、準々決勝に挑んだ。山本は6回戦で敗退するも、青木、工藤が見事にベスト8入りを果たした。
中大エース・山本の6回戦の相手は、前年の秋季リーグ戦で敗北を喫した早大の岩越。序盤から相手ペースで試合が進み、3ゲームを連続で取られてしまう。迎えた第4ゲームでは序盤に5連続ポイントをあげるなど意地を見せ11-9でゲームを奪う。しかし、第5ゲームでは「相手から攻められる時の凌ぎが甘かった」と山本が語るように岩越の持ち味である攻めの卓球に押され11-5でゲームを落とし敗戦。前年のリベンジとはならなかった。
次なる戦いの場である来月の全日本で、中大のユニフォームを脱ぐ山本。4年間の集大成に相応しい活躍を期待したい。
▲長い間中大女子卓球部を引っ張ってきた山本。その姿を見れるのも次回大会が最後である
先月に行われた全日本学生選抜強化大会でも決勝トーナメント2回戦まで残るなど成長著しい青木。「思い切ってできた」と話す6回戦では第3、5ゲームを11-4で取るなど力の差を見せつけ、ゲームカウント4-1で快勝した。
迎えた準々決勝の相手は、青木が苦手と話す左腕の松岡(東京富士大)。第1ゲームを13-11で先取するなど幸先の良いスタートを切ったが、松岡の左腕から繰り出される多彩なサーブの対応に苦しみ、4連続でゲームを奪われベスト8という形で今大会を終えた。「左腕に対する苦手意識を変えたい」と課題を口にする一方で、「ベスト8は自身になった」とも語った。その自信を胸に、来月の全日本でも快進撃を見せてくれるはずだ。
▲「ベスト4に入ってみたい」と青木。さらなる高みを目指す
1年生で唯一のベスト16入りを果たした工藤の6回戦は、先月の強化大会でベスト4入りした三條(青学大)との対決。強敵相手にも工藤は臆することなく、激しい攻防の末、第1ゲームを14-12でものにする。しかしそこから3ゲームを連続で取られ、絶体絶命の状況に追い込まれる。だがここで工藤は気持ちを切らさなかった。「どんな状況でもあきらめない気持ちを持った」と3連続でゲームを取り返し、見事大逆転勝ちを収めた。
続く準々決勝では2ゲームを取るなど健闘したが、惜しくも敗れベスト4入りを逃した。しかし6回戦で敗色濃厚の状況から執念で逆転するなど、今大会で力を十分に見せつけた。来月の全日本でもその力を思う存分発揮することができれば、上位進出も夢ではない。
▲強さの秘訣を「仲間との練習」と話す工藤。今後の活躍に期待だ
来月大阪で行われる全日本が中大女子卓球部にとって今年度最後の試合となる。コロナ禍で思うように活動ができなかった今年度、一人一人がさまざまな思いを抱えている中、その思いを全てぶつけることができるか注目だ。
◆大会結果◆
ベスト8=工藤夢、青木千佳
ベスト16=山本笙子
5回戦敗退=梅村優香、藤森友菜
4回戦敗退=大川千尋(文2)、中村貴莉(文3)、竹内嘉菜(法3)、藤田奈子(文1)
3回戦敗退=伊藤佑希子(文2)
◆お知らせ◆
次戦は1月11日~17日にかけて行われる年全日本卓球選手権大会です。丸善インテックアリーナ大阪で無観客開催されます。
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部