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7戦全勝で悲願の1部リーグ制覇!6シーズンぶり26回目の偉業達成-春季関東学生女子卓球リーグ戦

2022年5月11日~15日 東京都・国立代々木競技場第二体育館他

女子卓球部が悲願の春季関東学生卓球1部リーグ優勝を成し遂げた。シングルス・ダブルス合わせて個人11連勝で女子殊勲賞に輝いた枝廣愛(文1)をはじめとした全選手の活躍で無傷の7連勝。2017年春季以来6シーズンぶり26回目の栄冠を手にした。

▲2017年以来の優勝を成し遂げ、笑顔の集合写真

5日間にわたって7試合が行われた今リーグの初戦の相手は日大。初戦ながら青木千佳主将(法4)が「どう転がってもおかしくない一番の山場だった」と語るように熱戦が繰り広げられた。昨年から安定した成績を残してきた工藤夢(文3)がフルセットの熱戦をものにできず敗れ、続く枝廣は勝利したものの3番手の高橋あかり(文2)がフルセットで敗れ1勝2敗と苦しい状況に。しかしそこから高橋・川北帆香(経2)組が0-2からまくる大逆転勝利を収めると、青木主将、川北も続き3連勝。4勝2敗で勝利し、チーム力の高さを見せつける幸先の良いスタートとなった。

▲4戦すべてを勝利し優勝の大きな原動力となった工藤・廣枝組

初戦勝利の勢いそのまま、2戦目の東京富士大を4勝2敗、3戦目の東洋大を4勝1敗、4戦目の筑波大を4勝0敗で下し4連勝とますます勢いに乗った中大は、5連勝を懸けて強豪・早大と対戦。一進一退の攻防が続き各選手が善戦するものの、フルセットを2試合落としてしまうなど2勝3敗と追い込まれてしまう。6番手の川北、7番手の高橋にすべてが託された形になったが、ここからの二人のプレーは圧巻だった。気持ちの入ったプレーで要所で得点を重ね、相手に流れが行きかけたときも落ち着いたプレーで主導権を取り戻し、結果二人とも3-2のフルセットで勝利。4時間以上にわたった激戦を4勝3敗で勝利という最高の形で終えた。

▲早大戦や専大戦など大事な試合での活躍が顕著だった高橋

6戦目の青学大にも4勝1敗で勝利し、6連勝とした中大の最終戦の相手は、同じく全勝で6試合を終えている専大。「すごくチーム力が高くまとまっていて、最後まであきらめないで向かってくる」と矢島監督も警戒をあらわにする強豪と、勝った方が優勝という大一番となった。

矢島監督が「今までの流れを今まで通りにやってたら勝てないかなと思ったので、オーダーは選手たちの意見を取り入れてひと工夫した」と話したように、通常のオーダーであれば後半に置くという高橋を1番手で起用。早大戦でのいい勝ち方を見ての思い切った采配だったが、終始ペースを握り3-1で勝利し、見事に期待に応えて見せた。続く2番手の藤森友菜(文3)は今リーグ初試合ながら、Tリーグでも活躍する出澤(専大)との対戦という厳しい展開になったが、序盤から藤森の強気の攻めが決まり互角の展開に。5ゲーム目のデュースまでもつれた熱戦は、13-15で出澤に最終ゲームを取られ惜しくも敗戦したものの、チームに勇気を与えるそんな一戦となった。この2試合のいい流れに乗っていきたい中大は、3番手でここまでシングルス・ダブルス通して全勝で来ている枝廣を起用。「先輩方が強かったので自分は自信をもってプレッシャーもなくプレーできた」とのびのびとしたプレーで相手を圧倒し、終始相手に主導権を渡さず3-0で勝利した。枝廣は続くダブルスでも工藤との抜群のコンビネーションを見せ、3-0でまたも快勝。1年生で初めてのリーグながら、全試合通して無傷の11連勝と存在感を放った。3勝1敗で優勝まで王手を懸けた中大の5番手は工藤。「チームのためにどうすれば勝てる試合にできるかというのを考えながら、強い気持ちをもってプレーできた」と話したように気持ちを前面に表すプレーで相手選手を寄せ付けず、3-0で勝利。この試合をもって4勝1敗で専大に勝利した中大は、全試合を通して7勝0敗と全勝で2017年春季以来の6シーズンぶり26回目となるリーグ優勝を成し遂げた。

▲自らの勝利で優勝を決めた瞬間の工藤

この優勝を青木主将は「チームが勝てるかっていうのはすごい不安だったんですけど、頼もしい仲間や後輩がいて優勝できてすごくほっとしている」と振り返った。矢島監督は「誰が頑張ったとかじゃなくてほんと全員祝福したいですね。本当に最後まで諦めないで頑張ろうってずっと言い続けてやってきて、みんな多分信じてやってきてくれたと思うので、それが1番良かったかなって思います」とそれぞれ優勝の喜びを語った。

また、試合後の表彰では枝廣が最優秀選手賞の殊勲賞と最優秀新人賞を同時に受賞。青木主将がMVPに指名し、「精神面も技術面も次元が違う」(矢島監督)と言わしめた期待の逸材が関東に名をとどろかせた。

▲「次元が違う」活躍を見せ、殊勲賞を受賞した枝廣

新人戦での好成績以来、好調が続いている女子卓球部。今後の目標は団体での全国制覇だという。かねてよりの目標である全国制覇に向けて挑戦はまだまだ続く。

 

◆試合結果◆
1試合目〇中大 4-2 日大●
2試合目〇中大 4-2 東京富士大●
3試合目〇中大 4-1 東洋大●
4試合目〇中大 4-0 筑波大●
5試合目〇中大 4-3 早大●
6試合目〇中大 4-1 青学大●
7試合目〇中大 4-1 専大●

(記事:今諒平、写真:今諒平、村上健太)

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