2021年5月27~30日 駒沢体育館
明治杯全日本選抜選手権が2年ぶりに開催され、中大からは5名の選手が出場。社会人を含めた強豪選手との一戦に臨んだが、白星をあげられたのは出頭海(しゅっとう・かい、法2)のただ一人のみ。全国大会を舞台に快進撃とはいかなかった。
フリースタイル57㌔級の芹沢雄生(法2)は新井(自体校)と対戦。前半は相手の場外ポイントにより1点を先制され、テークダウンでさらに2点を追加される。後半もデンジャーポジションに追い込まれ、その後もテークダウンを決められ0―7で敗れ初戦敗退となった。
▲グラウンド上で押さえつけられる芹沢〈青〉(写真提供:日本レスリング協会)
村島克哉(法3)、伊藤朱里(法4)はそれぞれフリースタイル70㌔級、フリースタイル79㌔級に出場したが、終始相手のペースで試合が進んだ。相手にパッシブを取られた後に失点する展開が続き、どちらも無得点で敗れ大会を終えた。
フリースタイル125㌔級に出場の武藤翔吾主将(法4)と出頭は初戦で激突。中大対決となった注目の一戦は出頭の場外ポイントを奪い均衡が破れる。さらに出頭は1点を追加し、試合は出頭の2点リードで折り返すこととなる。後半も出頭は着実に得点を積み重ね、試合は6-0で出頭の勝利。出頭は準決勝に駒を進めた。
準決勝では山本(自体校)と対戦した出頭。「一瞬で隙を突かれてしまった」(出頭)とタックルを受けた後に足を掛けられ、グラウンド上でローリングを立て続けに食らい万事休す。0―10でテクニカルフォール負けとなった。3位決定戦では森(中京学大)から1点を奪い先制するも、「点を取りに行く技術は相手が1枚上手だった」(出頭)とグラウンド上の攻防で2点を失い逆転負け。4位で大会を終えた。
中大にとっては厳しい結果となった今大会。出頭が試合後に「今トップとの差がどのくらいあるというのを確認できるっていうメリットもあったので、今後の成長に大きな糧となる試合だった」と語ったように、開催される大会が少ない中で強豪選手と対戦することは大きな意味をもつ。今大会を足掛かりとして、6月の東日本春季選手権、8月のインカレでは大躍進といきたいところだ。
◆大会結果◆
フリースタイル
57㌔級
準々決勝
●芹沢0-7新井(自体校)〇
70㌔級
準々決勝
●伊藤朱0―7阿部(サコス株式会社)〇
3位5位決定戦
●伊藤朱0―10成國(株式会社ゴールドキッズ)〇
※テクニカルフォール負け
79㌔級
準々決勝
●村島0―3梅林(株式会社金太郎ホーム)〇
125㌔級
準々決勝
○出頭6―0武藤主将●
準決勝
●出頭0―10山本(自体校)〇
※テクニカルフォール負け
3位4位決定戦
●出頭1―2森(中京学大)〇
◆お知らせ◆
次の大会は6月23日から25日に行われる東日本学生春季選手権です。開催場所は駒沢体育館になります。
記事:「中大スポーツ」新聞部
写真提供:日本レスリング協会