5月13日 駒沢体育館
大学レスリングで最大のイベントといえるリーグ戦が始まった。ここ最近の成績があまり振るわない中大は今年こそ1位リーグ進出を果たしたいと意気込む。
▲軽量級のキャプテンを務める藤田
1日目の第1試合、相手は国士大。軽量級で勝ち、勢いづけたいところだったが、57㌔級と61㌔級の2階級ともにテクニカルフォール負けを喫した。65㌔級の藤田眞大(法4)は2-1で勝利を収める。続く70㌔級で伊藤朱里(法2)は相手に先にポイントされるが、第2ピリオドで負けじと2ポイントを奪い返し、さらに4点の大技を決めた。しかしこれは相手のチャレンジが成功して2点という判定に。それでも4-3とリードしていたが、相手が再度2点追加し、伊藤朱里は4-5で惜しくも敗れた。
あとがなくなった中大だが、74㌔級の尾形颯(商4)主将は「キャプテンとして、自分が負けるとチームの雰囲気とか悪くなってしまうので、まず勝ちにこだわることを意識した」という言葉通りにしっかりと勝利を収める。86㌔級の八木海里(理工3)もテクニカルフォール勝ちし、3-3と勝者数が並び、どちらも負けられない125㌔級の試合。中大からは井上諒汰(法3)が出場するが、試合序盤に投げ技で4点を取られてしまう。その際に肩を負傷し、身動きが取れなくなった井上はそのままローリングをかけられ10ー0となり、テクニカルフォール負けに。試合終了後も肩を押さえたまましばらく立ち上がることができず、山本監督に支えられていた。まさかの展開で第1試合を終え、中大は3-4と惜しくも勝利を挙げることができなかった。
▲相手と正対する尾形主将
第2試合目は昨年のリーグ戦で準優勝した強豪の拓大。国士大戦とほぼ同じメンバーで臨んだこの試合では、軽、中量級の4戦を落とし、早くも中大の敗退が決定してしまった。しかしここでも尾形主将が勝利し、キャプテンの務めを果たす。続く八木は拓大の主将・吉田を相手に得点することができず0-4で敗退。最後の125㌔級では武藤翔吾(法2)が2-0という接戦を制した。序盤に敗戦が続いたこともあり、「すごく高く感じた」(藤田)という拓大の壁を超えることはできず、2-5で中大の負けとなった。
▲第1ピリオドでテクニカルフォール勝ちを収めた山根光司(法4)
予選リーグ最終戦は慶大との試合。1年生も器用するなどこれまでの2戦からメンバーを総入れ替えし、見事6-1と勝利した。
1勝2敗でグループ3位に終わり、上位リーグ進出の夢は潰えた中大。2日目は9~12位決定戦にまわる。去年の10位という結果を超えることはできるだろうか。
◆大会結果◆
対国士大
●中大3-4国士大◯
●椎葉桂己(法3)0-10 阿部◯※テクニカルフォール負け
●時田隆成(商2)0-13 永田◯※テクニカルフォール負け
◯藤田2-2上野●※後取ポイントにより勝利
●伊藤朱里4-5諏訪間◯
◯尾形6-2原口●
◯八木10-0磯川●※テクニカルフォール勝ち
●井上0-10飯村◯※テクニカルフォール負け
対拓大
●中大2-5拓大◯
●椎葉4-15 諏訪間◯※テクニカルフォール負け
●時田2-13 清水◯※テクニカルフォール負け
●藤田0-11 谷山◯※テクニカルフォール負け
●伊藤朱里1-12 志賀◯※テクニカルフォール負け
◯尾形6-2山田●
●八木0-4吉田◯
◯武藤2-0山本●
対慶大
◯中大6-1慶大●
◯大谷夏輝(商4)ー ●※不戦勝
◯土井璃音(法1)10-0土屋●※テクニカルフォール勝ち
◯山慶次郎(文2)10-0尾崎●※テクニカルフォール勝ち
◯宮川哲也(文3)10-0松井●※テクニカルフォール勝ち
◯伊藤拓海(文4)13-1河内●※テクニカルフォール勝ち
◯山根10-0大山●※テクニカルフォール勝ち
●赤城玲央(商4)1-3中野◯
記事・写真=「中大スポーツ」新聞部