4月10日 Aコート(試合会場非公開)
大学バレーがついに幕を開けた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、4月10日から始まる予定だった春リーグは延期に。代替大会としてオープン戦が開幕した。男子1部には全10校が出場し、約2週間に渡って春リーグ前哨戦が繰り広げられる。
オープン戦初日、中大バレー部が挑んだのは日大。昨年度は、春リーグや東日本インカレ、秋リーグ代替戦の開催が軒並み中止となり、1年間優勝を目標に掲げていた全日本インカレの出場機会さえも失った。久しぶりの公式戦となった今試合。新入生8人を迎えたばかりの新チームは緊張感に包まれながらも、「去年できなかった分もあるし、みんなでやってきた自分たちらしいプレーを見せることができた」(佐藤篤裕・法3)と序盤から中大優位の攻撃を見せ、3-0のストレート勝利。今季公式戦初日に好スタートを切った。
▲下級生も多く出場。マスクを着用して試合に臨んだ
第1セット、先制点こそ許したものの、佐藤の強烈なスパイクですぐに1点を取り返す。再び2点目を佐藤が決めると、鍬田憲伸(法4)や公式戦初出場の藤原直也(経2)らの5連続得点で6-2と日大を突き放す。その後はシーソーゲームが続き、藤原が13点目を決めたところで相手のタイムアウトを奪うなど順調にリード。18ー15の場面ではルーキー・山根大幸(商1)の鋭いアタックも炸裂するなど新入生の活躍も光り、チームを湧かせた。その後19ー19の同点に追いつかれたものの、佐藤のラインぎりぎりを狙ったスパイクやサービスエースで再び突き放し、25ー22で第1セットを先取した。
勢いに乗りたい第2セット。鍬田や佐藤ら攻撃陣の、相手の2枚ブロックを破るスパイクによって順調にリードを重ねる。さらに「フェイントボールが多い相手」(山岸隼主将・法4)にも足を動かし対応することで失点を抑えた。後半には山岸主将や佐藤の2連続サービスエースもうまれ、終始日大を圧倒。25ー17で第2セットも奪取した。
▲サービスエースを決めた3年エース・佐藤
確実に獲ってストレート勝利を決めたい第3セット。出だしから両者譲らぬ激しい攻防戦が繰り広げられる。佐藤や鍬田の多彩な攻めと、後がない相手のアタックにも強靱なブロックを見せた守備陣の活躍でリードは徐々に広がり、第3セットは25ー20で試合終了。今季開幕戦をセットカウント3-0の完勝で終えた。
▲得点を決め喜ぶ選手たち
「今までやってきたことをしっかり出せた」(山岸主将)新体制になって初の公式戦をストレート勝利で飾った中大バレー部。今年度の目標も「全カレで日本一!」(山岸主将)と頂点を目指す意志は固い。昨年度試合に出られなかった悔しさをばねに培った地力と8人のニューフェイスを迎えた新チームが、今年も大学日本一を獲りに行く。
◆試合結果◆
〇中大3(25―22、25―17、25ー20)0日大●
写真・記事:「中大スポーツ」新聞部