• Twitter
  • facebook
  • instagram

11個のメダルを獲得! 武藤主将「僕が優勝しないと示しがつかない」ー東日本学生春季選手権

2021年6月23日~25日 駒沢体育館

東日本学生春季選手権が駒沢体育館で行われ、中大からは多数の選手が出場。新人戦と選手権を合わせて計5種目で優勝し、今年度初の学生規模の大会で順調な滑り出しを見せた。

技をかける大場哉音(文2)

大会初日に行われた新人戦グレコローマンは、63㌔級で大場が優勝した。大学初タイトルに「正直実感は湧いてないです」と表情を緩めながらも、「ちょっと失点が多かったなっていうのが正直なところで、ちゃんと守ればもっと失点なしで勝てたんじゃないかと思います」と反省を口にした。

レスリングを始めたのは高校に入ってから。高校時代はタイトルとは無縁だったが、中学まで続けていた柔道の投げ技を生かし、格上相手に勝利をつかんだ。「今までインターハイとかに出ていた選手たちに、今日勝てたのでそれが結構自信につながるかなと思います」と今大会をきっかけにさらなる成長を誓う。「次はインカレだと思うんで、もちろん優勝を狙って頑張っていきます」。

相手選手と組み合う阿部光(経2)

大会2日目に行われた新人戦フリースタイルでは、92㌔級で阿部が初優勝を飾った。高校では優勝経験はなく、「いつも大会は2位とか3位とかで必ず負けて帰ってたんですけど、全部勝って帰れるんでとてもうれしいです」と振り返った。

1回戦をテクニカルフォール勝ちで突破し、「ヤマだと思っていた」という準決勝も危なげなく勝利して決勝に駒を進めた。決勝の相手、坂井(明大)は俊敏な動きを繰り出し、阿部は苦戦を強いられたが、徐々にタイミングをつかみ得意技のハイクラッチを決めた。今後は階級変更も視野に入れて練習を行う予定。「体を大きくしてレスリングの幅を広げたい」と自らの可能性を信じて進化を止めない。

相手を担ぎ上げる武藤翔吾主将(法4)

大会最終日は選手権の部フリースタイルに中大の選手が出場し、125㌔級で武藤主将が優勝を果たした。「副キャプテンの安齋も優勝したので、ここで僕が優勝しないと示しがつかない」と緩急をつけながら、鋭いタックルを決めた。久々の公式戦での優勝も、「もうちょっと練習通りの動きをしたら楽に勝てると思います」と冷静に試合を振り返り、「試合になってかつ勝負になるとびびってしまうところ」を課題に挙げた。今後は練習と試合のギャップを埋める努力を重ねインカレに備えるつもりだ。

チームはコロナの影響を大きく受けた。昨年4月から全体での練習が中止になり、部員は寮を離れ地元への帰省を余儀なくされた。全体練習が再開されたのは今年の2月に入ってから。『1年ぶりの公式戦』という選手も少なくない中、実践離れを感じさせない戦いぶりを見せ、3日間で計11個のメダルを獲得した。「非常にいい流れで去年の鬱憤(うっぷん)を晴らしてくれた」と山本監督も手応えをつかんだよう。8月に行われる予定のインカレへ弾みをつけた。

大会結果

1日目 新人戦グレコローマン
63㌔級
1回戦
○大場哉音(文2)- 森(日体大)●
※不戦勝
2回戦
○大場8ー3谷口(早大)●
準決勝
○大場10-8太田(育英大)●
決勝
○大場7-6萩原(拓大)●

67㌔級
2回戦
○石原三四郎(文1)3-1小野(日体大)●
準決勝
●石原1-4豊田(拓大)

82㌔級
1回戦
○窪田大羅(経2)6-0山口(神奈川大)●
準決勝
●窪田3-5山田(日体大)○

97㌔級
1回戦
○渡邉荘陽(文2)4-3西川(青学大)●
準決勝
○渡邉3-3澤田(山梨学大)●
※ラストポイントにより勝利
決勝
●渡邉9-9山本(拓大)○
※ラストポイントにより敗退

 

2日目 新人戦フリースタイル
57㌔級
1回戦
●小川潤大(経1)1―5坂本(立大)〇
2回戦
●高山壱斗(経1)5―6高杉(育英大)〇

61㌔級
1回戦
〇草間正汰(理工2)3―3三谷(育英大)●
※ラストポイントにより勝利
2回戦
○草間 10-0 奥山(立大)●
※テクニカルフォール勝ち
3回戦
○草間10-0大塚(青学大)●
※テクニカルフォール勝ち
準決勝
●草間-秋津(国士大)〇
※不戦敗

65㌔級
2回戦
○岩切徳丸(経1)6-6 小川(日体大)●
※ラストポイントにより勝利
3回戦
●岩切1-2加賀田(明大)○

70㌔級
2回戦
○小田桐和馬(商2)6-3 若野(東洋大)●
3回戦
●小田0-2硎屋(日大)○

74㌔級
1回戦
●三浦紘平(文1)3-8 渡辺(日大)○

92㌔級
1回戦
○阿部光(経2)11-0 林(日体大)●
※テクニカルフォール勝ち
準決勝
〇阿部7-2市川(神奈川大)●
決勝
○阿部5-2坂井(明大)●

97㌔級
決勝
●中里優斗(法1)2-3品田(法大)○

125㌔級
1回戦
〇出頭海(法2)8-0對比地(山梨学大)
決勝
○出頭-三橋(日大)●
※不戦勝

 

3日目 選手権の部フリースタイル
61㌔級
2回戦
●土井璃音(法3)-大澤(立大)○
※不戦敗

65㌔級
2回戦
○伊藤史門(文3)-諏訪間(国士大)●
※不戦勝
3回戦
●伊藤史3-12武井(神奈川大)○
※フォール負け

74㌔級
1回戦
●髙橋大和(経3)0-10金子(専大)○
※テクニカルフォール負け

86㌔級
1回戦
●池田貫太郎(商4)5-12大渕(東洋大)○
○村島克哉(法3)11-0加藤(立大)●
※テクニカルフォール勝ち
準決勝
○村島10-0村上(大東大)●
※テクニカルフォール勝ち
決勝
●村島1-4大渕(東洋大)○

97㌔級
決勝
○安齋勇馬(文4)5-0秋場(国士大)●

125㌔級
1回戦
○武藤翔吾主将(法4)4-2松岡(日体大)●
●笹岡龍馬(経3)1-1谷内(国士大)○
※ラストポイントにより敗退
準決勝
○武藤主将5-2ソークサイ(日大)●
決勝
○武藤主将5-1谷内(国士大)●

◆お知らせ◆

次の大会は8月25日から28日に行われる全日本学生選手権です。開催場所は青学大・記念館になります。

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部